メンバーの好きなキャラクターは……?
本日2016年2月4日、バンダイナムコエンターテインメントよりプレイステーション4用ソフト『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』が発売された。シリーズ最新作となる本作の主題歌に抜擢されたのは、4人組ロックバンド・KANA-BOON。メンバー全員が『NARUTO -ナルト-』の大ファンだという彼らに、本作の魅力や、主題歌『スパイラル』に込めた想いなどを訊いた。
KANA-BOON
谷口鮪、古賀隼斗、飯田祐馬、小泉貴裕からなる、大阪出身の4人組ロックバンド。『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』主題歌の『スパイラル』は、2015年8月に発売されたシングル『ダイバー』に収録。2月17日には、3rdアルバム『Origin』をリリースする。
――まずは『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』とのタイアップが決まったときの感想を教えてください。
谷口 決まったときは、テンションマックスでした(笑)。映画(『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』)もアニメもゲームも、すべての主題歌を制覇できたので。
――原作コミックだけではなく、ゲームもお好きだったとか。
古賀 学生時代、鮪とゲームを遊んでいたのですが、口癖が「『ナルティメットヒーロー』やったら誰にも負けへん」でした(笑)。
谷口 中学生のときに『ナルティメットヒーロー』が発売されて、ずっと遊んでいました。『ナルティメットヒーロー』なら誰にも負けへん(笑)。ああいうタッチのバトルゲームは『ナルティメットヒーロー』が初めてだったんじゃないでしょうか。映像の質感の独特さがかっこよくて、好きになりました。
――皆さんにとって『NARUTO -ナルト-』とはどんな作品ですか。
谷口 ナルトが夢を追って火影を目指すストーリーに、すごくポジティブな影響を受けました。僕たちも、バンドとしてデビューするという夢を追うなかで、ナルトの諦めない姿や、意志を曲げない姿勢には勇気づけられましたね。現にいま、こういった仕事ができるのも、ナルトのおかげです。なので、昔からすごく大事な作品で、バンドとしても個人としても、人格を作るひとつのものになっていると思います。
――思い入れが強い分、主題歌を担当するにあたってプレッシャーもあったのではないでしょうか。
谷口 もちろんありました。ですが、『NARUTO -ナルト-』は体に染みついているので、僕たちとナルトがいっしょにいた日々を書き連ねていけば、ちゃんと曲になるんです。“『NARUTO -ナルト-』へのラブレター”という表現がぴったりの曲になったと思います。
――ちなみに、皆さんはどのキャラクターがお好きなのですか?
谷口 僕はもう、日向ヒナタですね! ずっとナルトの姿を見て、弱かったヒナタがだんだん強くなるさまが、自分のようでもあります。
飯田 僕はうちはイタチが好きです。嫌われ者になってでも信念を貫いていますから。僕はもうひとりの主人公で、“カッコイイ”の代名詞だと思います。「あんな人おらんやろ」と思いつつも、最期までかっこよかったですから。最初は何を考えているのかわかりませんでしたが(笑)、サスケと戦ってから好きになりました。
古賀 僕はロック・リーが好きです。情熱とか根性とか、忍術を使えないことを諦めるのではなく、努力でそれをも超えるパワーを身に着けるところにすごく魅力を感じます。
小泉 僕は秋道チョウジですね。中身がいちばんかっこいいのがチョウジかな、と。自分のことをバカにされることよりも、仲間をバカにされたほうが怒るというところがカッコイイ。そこからずっと好きです。
――キャラクターのチョイスに皆さんの『NARUTO -ナルト-』愛を感じますね。それでは、皆さんそれぞれが思う主題歌『スパイラル』の聴きどころを教えてください。
谷口 作詞作曲を担当しましたが、ゲームや『NARUTO -ナルト-』という作品に近づけた歌詞作りで、全体的に『NARUTO -ナルト-』シリーズへの愛が出せたので、そこが気に入っています。
飯田 間奏の、楽器がウネウネと混ざっている雰囲気がタイトル通りで、どの楽器にも『NARUTO -ナルト-』の技のような世界観があり、演奏していても楽しいです。
古賀 ゲームのタイアップということで、ギターの音はピッチシフターを使ってデジタルチックになっています。8bit感というか、ゲーム感のある音に仕上げました。
小泉 ゲーム映像をより力強く見せるための、パワー感のあるドラムのかっこよさが聴きどころです。
――『スパイラル』は、どのようにして生まれたのでしょうか。
谷口 『NARUTO -ナルト-』を歌詞にどう落とし込むかを考え、バトルゲームにふさわしいサウンドになるよう、セッションしながら制作しました。僕らは全員ゲームっ子なので(笑)、「こういう楽曲がふさわしいんだろうな」というものがわかっていましたから。
古賀 たとえば間奏のギターでは、フランジャーというエフェクターを強めにかけたら、“螺旋丸”という『NARUTO -ナルト-』の技に似た音ができたので、それをそのまま使っているんですよ。
――サウンドにもファンならではのこだわりが詰まっているのですね。ところで、“ゲームっ子”な皆さんからご覧になった『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』の魅力というのは?
谷口 キャラクターの多さですね。
古賀 コアユーザーが楽しめるところが魅力的ですよね。まさか、チヨバアを操作できるとは思わなかったです(笑)。
飯田 そうそう(笑)。ふつうは操作できないキャラクターだから。
谷口 それから、プレイステーション4だから映像がハンパないですね。アクションもめちゃめちゃ滑らかで、バトル感が増していました。
飯田 演出に入ったときだけではなく、ふつうのバトルシーンもアニメのようなスピード感で楽しめて、本当に『NARUTO -ナルト-』の世界に入ったようでした。
――ちなみに……皆さんゲームがお好きとのことですが、ふだんはどういったタイトルをプレイするのですか?
古賀 最近では『モンハン』(『モンスターハンタークロス』)ですね。
飯田 (メンバー)4人だし(笑)。移動時間に遊んでいます。
谷口 『モンハン』歴も長くて、高校生のころから遊んでいます。『モンスターハンターポータブル 2nd G』のころから。
飯田 僕は『モンスターハンターポータブル 2nd』から。高校生のときに初めてアルバイトしたバイト代で買ったんですよ。(『モンハン』の)先輩でゴメンな(笑)。
――では最後に、『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』を楽しみにしている読者へ、メッセージをお願いします。
谷口 『NARUTO -ナルト-』ファンはもちろんプレイするべきですし、まずゲームとしておもしろいので、初めてゲームシリーズに触れる人も、プレイするべきだと思います!
小泉 初めてシリーズを遊ぶ人が興奮できるような映像感や、楽しい要素もたくさんあるので、プレイしないと損ですよ。
飯田 僕たちも早くゲームをプレイしたい、ただのファンです(笑)。みんなでいっしょにプレイするのがすごく楽しいので、ぜひ友だちと遊んでください。
古賀 僕はゲームのオープニングを飛ばさずに見るのですが、主題歌は耳に残り、「やっぱりこの曲、いいな」と思うことが多いです。『スパイラル』も、そのなかのひとつになれたらうれしいです。