ハイレベルな超絶プレイの数々を堪能せよ!

 シューティングゲームのスーパープレイをアルコール片手に“観戦”する祭りとしてスタート。昨年からは闘会議に活躍のステージを移し、今回の闘会議2016にも晴れて参戦となった“わっしょい!”。今年演目として選ばれたのは『ガンバード2』、『ぷよぷよ通』、『虫姫さま』のシューティング2本、パズルゲーム1本の3タイトル。まずは『ガンバード2』の2周クリアー&ハイスコアアタックがスタートした。

シューティング&『ぷよぷよ』の超絶神プレイも飛び出した“わっしょい!闘会議2016Edition”をリポート【闘会議2016】_01
▲MCを担当するのはDJ急行氏(写真左)と、“わっしょい!”のしかけ人、えび店長氏(写真中央)。えび店長氏は筐体メンテナンスも担当する。
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▲『ガンバード2』のプレイを担当する三茶鮫氏(写真右から2番目)と、解説を担当するSYO氏(写真右から3番目)。

オープニングアクトを飾った『ガンバード2』
 『ガンバード2』は1998年にリリースされた縦スクロールシューティング。「(敵の)弾数はそれほど多くないが弾のスピードがとても速い」(SYO氏)、そのため「事故りやすい」(三茶鮫氏)ゲームとのこと。しかし三茶鮫氏操るバルピロ(自機の当たり判定が大きく弾を避けづらいが、攻撃力が高い)は、撃墜される気配を見せることなく敵機を次々に瞬殺。あっという間にノーミスノーボムで1周目をクリアーし、問題の2周目へと突入する。

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▲ボムのストックボーナスや、より多くの得点を稼ぐためのダメージ調整はもちろん、“コインが正面を向いたときに取ると高得点”といった細かい稼ぎも、自機を失うことなく実行。

 2周目は敵の攻撃がより速く激しくなることに加え、撃破した際、敵機から断末魔的に吐き出される“打ち返し弾”が非常に厄介。そのため2周目は“あえて敵を倒さない”という選択肢を取り、耐え忍ぶ必要のある場面も出てくる。しかしそんな難度の中でも三茶鮫氏が追いつめられることはなく、練り上げられた攻略パターンで粛々と各ステージを突破。結局2周目6面までノーボムを継続、自機に関しては1機も失うことのないノーミスでのクリアーを、一発勝負&特殊な環境である、“わっしょい!”の舞台で成し遂げた。

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▲2周目になると弾幕も相当なもの。静止画では伝わらない驚異的な弾速は、ニコニコ生放送のタイムシフトで確認してほしい。

『ぷよぷよ通』、知られざるスコアアタックの世界
 続く『ぷよぷよ通』で行なわれたのは対戦プレイ……ではなく、スコアアタック。1時間“ひとりであそぶ”をプレイし、そのあいだに記録した最も高い得点で勝負するという形式だ。この対決のためにやってきたプレイヤーは、アーケード版『ぷよぷよ通』全国1位のスコアを保持するdrapom氏と、全国2位のHIRO氏。

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▲drapom氏(写真右)とHIRO氏(写真中央)。解説を担当するのは『ぷよぷよ』の対戦シーンではレジェンド的な存在のくまちょむ氏(写真左)。
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▲プレイヤーふたりはそれぞれ別の筐体に座り、ひとりプレイでのスコアアタックを敢行。相手の出したスコアは筐体後方に貼りだされる。

 スコアアタックがスタートすると、まずリードしたのはHIRO氏。1、2ステージ目で少し足踏みしたdrapom氏とは対照的に、次々とCPUキャラを撃破。ファーストプレイで104万点というスコアを叩き出し、まずは優位に立った。しかしそれもつかの間のリード、わずか数分後にはdrapom氏も全ステージをクリアー。113万点をマークして逆転した。

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▲制限時間の中でスコアを記録しなければ無条件で負けになるため、両者ともにまずは安定重視(※ただし100万点オーバー)でゲームをクリアー。

 drapom氏、HIRO氏ともに100万オーバーのハイスコアを記録し、順風満帆に思えた『ぷよぷよ通』スコアアタック。しかしここからがハイスコアの辛いところ。最初に出したスコアを上回るためには、より失敗するリスクの高い本線(大連鎖が発生するぷよの組み)の作成が必要。しかもそれを、CPUの攻撃を“殺さない程度”の反撃で対処しつつ、“思いがけない地点へのおじゃまぷよの落下”といったランダム要素に対応しながらやり切らなければいけない。しかし時間制限のあるこんな日に限って不測の事態は起こるもの。ふつうはぷよを消すことすらまれな1ステージ目のスケルトンが「本線の着火まであと数手」のところでおじゃまぷよを降らせたり、まともな連鎖を見せることが少ないうろこさかなびとが3連鎖をくりだす……といった予測不能な“暴れ”を見せ、drapom氏、HIRO氏の思惑を妨害。結局両者ともに最初のスコアが本日の最終スコアになり、“全1”スコアを保持するdrapom氏が“わっしょい!”勝者となった。

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▲始まってしまえばあっという間に終わってしまった1時間。ちなみに100万点越えは、くまちょむ氏いわく「(現役の『ぷよぷよ通』スコアラーが)100回やって1回出るか出ないか」なスコアとのこと。

ウルトラモード一発勝負! 『虫姫さま』
 わっしょい!闘会議2016Editionのトリを飾ったのは超高密度の弾幕で名高い、ケイブのシューティング『虫姫さま』。今回選ばれたのは、『虫姫さま』の中でもスコア稼ぎはもちろん、クリアーすることすら困難な“ウルトラモード”への一発勝負。この難関に挑むのは、ウルトラモードの連付き(連射装置つき)、連なし両部門のハイスコア保持者、ダメシューターK.K氏。

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▲ダメシューターK.K氏(写真右)と解説のkanaechaniidx氏(写真左)。かつては“ミスターウルトラ”と呼ばれたダメシューターK.K氏だが、最近やりこんでいるのは、まさかの“ゴルフ”。およそ2ヶ月のリハビリで、“わっしょい!”の舞台に臨む。

 『虫姫さま』のウルトラモードは、解説のkanaechaniidx氏が「最初から最後までひどいアドリブばかり」で、「(一発勝負の“わっしょい!”で)やるのはびっくり」と語るほどパターン化が難しいゲーム。しかもプレイヤーのダメシューターK.K氏には大きなブランクがあるという不安要素の多い中の挑戦だったが、いざゲームが始まってしまうとそんな心配はまったくの杞憂に。素人にはとうてい回避不可能に見える弾幕を驚異の粘りで突破しつつ、絶対に抜けられない状況に陥ったら冷静なナイスボムで切り抜けるというプレイで次々にステージを攻略。4面ボスと5面途中でのふたつのミスのみで、凶悪で有名な最終ボスまでたどり着く。

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▲ノンストップで展開される弾幕たち。やりこんだプレイヤーの前では「弾のスキマに入ってしまえばどうということはない」(kanaechaniidx氏)らしいが……。

 ウルトラモード限定のボス、“真アキ”は解説のkanaechaniidx氏に「なんでこんな調整にしてしまったんだ」と言わしめる攻撃を延々とくり出す、シューティンゲーム史上に残るラスボス。当たり前のように“絶対に避けられない”攻撃を飛ばしてくるため、真アキとの戦いは必然的にボムと残機を使った消耗戦になるとのこと。そんな真アキの攻撃をギリギリまで粘って弾避け→ボムで回避をくり返すダメシューターK.K氏だが、真アキの発狂攻撃の前に無念の物資(ボム&残機)切れ。あと数秒撃ちこめていれば撃破できていたのでは? という状態でワンコンティニューを要するという、プレイヤーのダメシューターK.K氏にとっては悔いの残る結果になった。

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▲「ラスボス第一形態の攻撃に対する詰みの判断が早かったかも」と悔しそうに振り返るダメシューターK.K氏。しかしそのプレイは圧巻のひとこと。