“須田節”炸裂の注目コミック!
コミックビームより、2016年1月25日に発売された『暗闇ダンス 壱』。本書は、原作を須田剛一氏が、作画を竹谷州史氏が担当し、独特の世界観で物語が描かれるパンキッシュ・ライド・ロード・コミックだ。本記事では、須田氏へのインタビューを掲載。少しでも作品の世界観が感じられれば幸いだ。
※本インタビューは、週刊ファミ通2016年2月4日号に掲載したものです。
タイトル:暗闇ダンス 壱
著者:竹谷州史原作:須田剛一
発売日:2016年1月25日
価格:本体680+税
※ebtenからでもご注文できます
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――どのような経緯で、『暗闇ダンス』の原作を手掛けるとことになったのでしょうか?
須田 奥村さん(コミックビーム編集総長)との出会いに尽きます。じつはグラスホッパー・マニファクチュアのデビュー作『シルバー事件』にコミックビームが登場していたので、すでにコラボは果たしていて(笑)。その後、5年前くらいに奥村さんに「マンガ原作がやりたい」と相談させていただき、企画が動き出しました。
――『暗闇ダンス』のテーマは何なのでしょう。
須田 “生と死のワンダーランド”です。私たちの生きている世界の裏側にある大人のテーマパークを書きたいと思っています。まさに1巻の後半から舞台になっている“黒金の王国”がそれにあたるので、2巻以降から本格的に生と死の物語が始まります。
――登場人物の面々がとても個性的なことも印象深いです。各キャラクターにモデルはいるのですか?
須田 いたりいなかったりですが、主人公の航は自分を投影している部分があります。私も若いころ葬儀屋をやっていたりと、ベースの設定で。逆に、航のたたずまいやバイク乗りという設定は、“なりたかった自分”でもあります(笑)。
――なるほど(笑)。作画を担当されている竹谷さんの絵の印象もお聞かせください。
須田 素敵な線を描かれる漫画家さんだなと思っていました。この方と組めれば最高だなと、奥村さんにリクエストしていました。
――作中の描写や演出も須田さんが指定されているのでしょうか?
須田 重要なシーンは「こうして欲しい」と、強調していますが、基本的には竹谷さんにお任せしています。ですので、私も絵が上がってくるのが毎回楽しみで(笑)。これは、コンビで作品を作り上げているからこその感覚だと思います。
――今後、続刊もあると思うのですが、須田さんにとって2016年はどんな年になりそうですか?
須田 『暗闇ダンス』のほかにも、『LET IT DIE(レット イット ダイ)』も発売され、自分の物作りが形となって皆様にお届けできる1年になると思っています。ビデオゲームもマンガも、真剣勝負の闘いだと思って取り組んでいますので、ぜひ応援していただけるとうれしいです。
(C)竹谷州史(原作:須田剛一)/KADOKAWA