バトルシーンをガラリと変えるふたつの要素が公開に
エヌシージャパンは、同社がサービスを展開するMMORPG『ブレイドアンドソウル』の次回アップデートを2016年2月3日に実施すると発表。同社から定期的にリリースされている大型アップデートよりも全体の規模こそ小ぶりなものの、新職業の双舞士と新エリアの浮遊島が追加されるという、プレイヤーにとっては見逃せない更新となっているのだ。
そこで2月3日の公開に先立ち、双舞士の戦闘スタイルや、浮遊島で楽しめるPvPの特徴といった魅力をひと足先に体験してきたので、その模様をたっぷりとお見せしていこう。
双舞士は、さまざまな立ち回りが可能なオールラウンダー!
具体的なリポートに入る前に、まずは双舞士の基本要素から紹介。今回の新職業はクン族とゴン族の2種類の種族で選択可能で、ほかの職業と同様にゲーム開始直後から物語に沿って現れるチュートリアルで、操作方法や立ち回りが学べる作りになっている。
【特徴1】ふたつの構えを切り替えて戦う
双舞士は格闘技タイプの近接戦闘を得意とするが、構えを切り替えることで魔法を中心とした長距離攻撃もくり出せるようになる。近接の構え(拳撃態勢)と魔法の構え(気撃態勢)は、“態勢転換”という武功でいつでもスイッチできるので、敵との距離や状況に応じた使い分けが重要になってくるのだ。
【特徴2】氷と土のふたつの属性武功からひとつを選択
『ブレイドアンドソウル』には属性武功という概念があり、バトル開始前にプレイヤー側で任意のタイプを設定することで、使用できる武功の特徴を変えられる。双舞士は地属性武功と氷属性武功のふたつが選択可能で、手持ちの装備や武功の効果を考慮してセッティングを自由にデザインできるのだ。
【特徴3】回復だけでなく複数の味方の同時蘇生も可能!
守りよりも攻撃が重視される本作では、一般的なMMORPGと比較して“回復”に関する武功が少なめに設計されている。これを覆すかのように、双舞士は以下のふたつの回復能力を備えているのだ。
蓮花(れんげ):
倒れてしまったすべてのパーティーメンバーを、詠唱者の近くまで引き寄せたうえで復活させる。
内功発散:
パーティーメンバーが受けたダメージを大幅に回復しつつ、最大生命力の上限もアップ。
内功発散を活用すればパーティー全体の持久力が大幅に高められるし、複数の味方が倒れた状況下で蓮花を発動すると、戦線の崩壊を瞬く間に阻止できるのだ。
双舞士の立ち回りを体験
以上の特徴から、双舞士はあらゆる局面で活躍できるオールラウンダーであることがおわかりいただけたと思う。では実際にこの新職業で、どんな立ち回りが可能になるのか。筆者が感じた印象をいくつかのポイントに分けてお届けしていこう。
【拳撃態勢】裡門頂肘からの当て身で反撃するのが気持ちいい!
クールタイムが短い正拳と蒼天拳で様子をうかがいつつ、隙を見て裡門頂肘を発動。そこから任意の連続技へと繋げていくのが、近接スタンスである拳撃態勢の基本パターンになりそうだ。裡門頂肘は即座に発動するうえ、6秒後に再使用可能となるため、とても使い勝手のいい武功に感じられた。
この裡門頂肘は“反撃”の判定も併せ持っており、敵の範囲武功に合わせて発動すると、相手の攻撃を受け流しつつ背後強打へと繋がるコンボがくり出せるのだ。
双舞士の近接戦闘は手数の多さで勝負するというよりも、大きな破壊力を秘めた武功をいかに的確に命中させるか、という感じだ。これを極めるのが奥深く、かつ楽しかった。
【気撃態勢】状態異常を絡めて敵をジワジワと追い詰める!
遠距離攻撃用のスタンスである気撃態勢は、離れた位置から氷結弾でチクチクと攻めるのが気持ちいい。拳撃態勢よりも敵を足止めする系統の武功が豊富なので、相手に状態異常を付与して行動の自由を奪ったうえで連続技を叩き込むのが基本スタイルとなりそうだ。
遠距離から敵を牽制しつつ、状態異常を引き起こす多彩な武功絡めてジワジワと相手を追い詰めていく……。気撃態勢下でのバトルでは、真綿で相手の首を絞めていくかのような楽しみが味わえた。
【蓮花】無詠唱で周囲の味方をまとめて蘇生!
敵に倒された味方を一瞬で蘇生させる蓮花の効果がとても気になったので実際に発動して確認した。本作ではすべての職業で蘇生が使えるが、詠唱時間が極端に長いために実戦で活用するのは極めて難しい。はたして蓮花は……。
倒れ伏した味方の近くで蓮花を発動すると、前述のとおり、範囲内の対象者全員が一度に復活を遂げた。驚くべきことに、詠唱なしで武功が即座に発動するため、発動のタイミングを計る必要がまったくない。加えて、生命力が半分ほど回復した状態で味方が復活するので、起き上がった直後に攻撃を受けて再度倒される危険も少ないのだ。
蓮花を使用すれば、たとえば強敵の前に自身以外のプレイヤーがすべて倒れてしまったとしても、一瞬で戦線を立て直すことができるだろう。再使用まではさすがに10分と長めだが、その弱点を補って余りあるほど、逆境を一気に跳ね返せるポテンシャルを秘めている。
【まとめ】立ち回りにマッチした設定に変えておくことが重要か
拳撃態勢による近接攻撃で敵の生命力を一気に奪うのか。それとも気撃態勢を用いて遠距離から状態異常を交えて攻めるのか。あるいは、蓮花や内功発散などの回復武功を活用して、味方のフォローに専念するのか……。双舞士は、コンテンツの種類やパーティーのメンバー構成に応じて、さまざまな戦いかたができる職業といえる。その立ち回りを実現させるためには、属性武功や装備品をふさわしいものに事前に変えておくことが必須となるだろう。
なお双舞士の育成はレベル1からスタートするが、経験値を稼ぐ時間がないプレイヤーは“新職業実装記念キャンペーン”の利用がオススメだ。以下のキャンペーンページから申し込めば、2月3日に実装された時点でレベル45からプレイを始められるのだ。ただし、キャンペーンの開催期間は2016年2月1日まで。残り期間はわずかなので、手続きは早めに済ませておこう。