シンプルさが心地よく、それでいて頭を悩ませる仕掛けの数々
2016年1月6日にニンテンドー3DSのダウンロード専売ソフトとして配信が開始された『ハコボーイ! もうひとハコ』。本作は、不思議な“ハコ”が出せる主人公・キュービィを操作してハコでさまざまな仕掛けを解き、ステージを攻略するパズルゲームだ。今回は、前作『ハコボーイ!』にハマった編集者のしんのすけが作品の魅力をお伝えするインプレッション記事をお届けしよう。
個人的2015年ベストゲームの続編が登場です!!
主人公・キュービィのハコを使った“ハコ技”を駆使して、ひと筋縄ではいかないステージの攻略を目指すパズルゲーム『ハコボーイ!』。カジュアルな手触りやキュービィのかわいさ、手ごろな価格設定から多くのファンを獲得した作品です。その続編となる『ハコボーイ! もうひとハコ』は、キュービィが出せるハコが2ハコに増量! よりバリエーション豊かな仕掛けが施されたステージを、パワーアップしたハコ技とプレイヤーの閃きでクリアーを目指すのです。
ゲームの基本ルールは前作と同様で、各ステージでは1度に出せるハコの数が“出せるハコ数〇個を2ハコ”といったように指定されています。そのハコ数の中でシャッターを開くためにスイッチを押したり、危険なレーザーからハコで身を守って進むわけです。本作では、ハコを2ハコ出せるので、ステージ内の仕掛けのバリエーションは前作の2倍以上あるといっても過言ではありません! そのため、仕掛けをスムーズに解いてステージを攻略できたときの気持ちよさも2倍以上と言っても過言ではないのです! ……と言うのは個人差があるとは思いますが(笑)、僕は間違いなくその達成感の虜になっています。
また、個人的に本作で「スゴイ」と思えるのが、“パズルゲームの続編なのに、単純にパズルの難しさが2倍になっているわけではない”ところ。もちろん、謎解きにあたる部分の歯応えは増していますが、「あ、これ無理だ」と諦めてしまうほどの手詰まり感は(WORLD-7まで進んだいまのところは)ありません。そのカジュアルな遊び応えは、ついつい先に進めたくなる本作特有の魅力だと思います。
ストレスなくゲームを楽しむ心遣い&やり込み要素も!
『ハコボーイ! もうひとハコ』をついつい遊んでしまう秘密のひとつに、ひとつひとつのステージがあまり長くないことも挙げられます。絶妙にコンパクトなステージは、電車の待ち時間やカップラーメンにお湯を注いだ3分間のあいだなど、本当に少しの時間でクリアーできるのです。さらに、LボタンとRボタンの同時入力でクイックリトライも完備されています。「それは手応えがないだけでは?」と心配になる人もいるでしょう。でもご安心を。ひとつのステージが短いぶん、ステージのバリエーションはかなり多いので、長く楽しめると思いますよ。あ、ちなみに序盤のステージはチュートリアルを兼ねているので、本作から『ハコボーイ!』の世界に触れようと思っている人もご安心あれ。
やり込み要素についても触れたいと思います。本作には、“王冠”集めと言うやり込み要素があります。王冠は、各ステージに1~2個配置されていて、直接攻略には関係のないところに配置されていることも多いので、入手するためにはひと工夫が必要となります。さらに王冠は、各ステージで決められた数以上のハコを出してしまうと消失してしまうので、王冠を取るまでのハコの数も極力減らさなければならないのです。何度か、「本作はカジュアルなゲーム」だと言いましたが、この王冠集めをコンプリートするのはかなり強敵。ステージ数が多いことも相まって、手ごたえバツグンなんです。
『ハコボーイ! もうひとハコ』は、“ストレスを溜めないパズルゲーム”だと僕は考えています。だからと言って、簡単なだけではない。キュービィのアクションや少しだけ閃きが必要なステージ攻略、さらには王冠集めなど、思わずゲームを触ってしまう魅力に溢れていると、そう思います。もし本記事を読んで興味を持った方がいましたら、ぜひ一度、遊んでみてください。遊んでいるうちに、キュービィの虜になるはずです。そのうち、穴に落ちたりレーザーやトゲに当たったキュービィさえも「かわいい!」と思えてくるはず! 僕がそうでしたから(笑)。ニンテンドーeショップでは、前作『ハコボーイ!』の体験版が配信されているので、まずはそちらから遊んでみるのもオススメです。
ハコボーイ! もうひとハコ
メーカー | 任天堂 |
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対応機種 | 3DSニンテンドー3DS |
発売日 | 2016年1月6日配信 |
価格 | 630円[税抜](680円[税込]) |
ジャンル | アクション・パズル |
備考 | ダウンロード専売、3D映像非対応 |