第2回公式大会開催を控え、選手たちが盛り上がる!
関西の格闘ゲームファンによるイベント“KVO”。そのプレ大会にあたる“PreKVO”が、2015年12月19日(土)に大阪にて行われた。本記事では、“PreKVO”内で行われた、『ブレードアークス from シャイニング』大会のリポートをお届け。
また、2015年4月に行われた『ブレードアークス from シャイニング』第1回公式大会“D-1 ULTIMATE CLIMAX BLADE”優勝者である、女子トイレ選手のインタビューをお届けする。
PreKVO『ブレードアークス from シャイニング』大会リポート
第2回公式全国大会“APM D-1 FIGHTING FESTIVAL”本戦の1週間前ということもあり、今大会には、“APM D-1 FIGHTING FESTIVAL”出場予定者が数多く参加した。
前回優勝者の“女子トイレ”選手率いる関西勢に、関東からの遠征者がどこまで戦えるかが注目すべきポイントとなったが、女子トイレ選手がウィナーズ&ルーザーズともに1回戦で敗北する緊急事態が発生。関東勢の快進撃が止まらず、ベスト4に関東勢が3人が入る形となった。

左から順に
ウィナーズ代表:えびし(レイジ・サクヤ)、凡(サクヤ・レイジ)
ルーザーズ代表:キン肉マンブレード(レイジ・サクヤ)、カイヌマ(ローナ・シャオメイ)
ベスト4プレイヤーの4人中3人が、“荒らし”能力に特化したレイジを使うという波乱必須の状況。
ウィナーズでは、つねに動き続けるアグレッシブな戦法で、えびし選手が凡選手を、ルーザーズではキン肉マンブレード選手がカイヌマ選手・凡選手を下し、決勝戦はえびし選手 対 キン肉マンブレード選手という、レイジ使いによる関東対関西の構図となった。
レイジどうしという安定しない組み合わせで、2回勝利しないと優勝できないという、きびしい戦いを強いられることになったキン肉マンブレード選手。終始攻めてくるえびし選手に押されていたが、ラウンドを重ねるにつれ、持ち前の対応力でえびしのクセを突く。1試合目フルラウンドという極限状態の中、的確な攻めで取り返し、続く2試合目をストレートで勝利。ルーザーズから優勝を決め、関西の意地を守った。

優勝したキン肉マンブレードにD-1本戦に懸ける意気込みを聞いたところ、「前回のD-1では、本番でプレッシャーに負けていつもの動きができなかったが、今回はPreKVOを優勝できたので度胸が付いた。前回とは違う自分を見せてやります!」と自身に満ち溢れた答えが返ってきた。数少ない対応型の動きのレイジ使いなので、本戦での活躍も期待したい。
またKVOは、来年2016年4月29日(金)から5月1日(日)に開催が決定されており、『ブレードアークス from シャイニング』も種目に入っている。リベンジに燃える関東勢や他の強豪達、第2回D-1優勝者による熱い試合がくり広げられることは間違いない。

女子トイレ選手インタビュー
■キャラクターランクについて
――PreKVOお疲れ様でした。まさかの1回戦落ちでしたが、関東勢は強かったですか?
女子トイレ選手 プレイヤーも強かったですし、自分のキャラ対策が十分ではなかったことを痛感しました。フェンリル戦では、自分が知っている動きとは違う動きをされて、今回のバージョンでの読み合いを再認識させられる形になりましたし、ローナにいたっては、関西に使い手がいないので、何をされているのかまったくわかりませんでした。
――女子トイレさんが考えるキャラクターランクは以下の通りでしたが、PreKVOの結果で変化はありますか?
S サクヤ
A 裏雪姫、レイジ、ローゼリンデ
B フェンリル、リュウガ、パイロン
C 上記以外
女子トイレ選手 何とも言えないですね。対戦数が少ないので、プレイヤーが強いのかキャラクターが強いのかはっきりしないところがありますから、いまのままで。
――上位4キャラの理由は?
女子トイレ選手 サクヤは、“陰陽一刀流 残影剣”による牽制、“EX版秘剣 翔影刃”の切り返し、崩しの“秘剣 円月斬”とすべての技が強く、どれが当たっても高火力のコンボに発展できるので、気が抜ける場面がない。何より不利キャラがいないのが最大の理由です。

女子トイレ選手 裏雪姫は、各種“真・居合斬り”だけで封殺できるほどの処理能力と“真・裂空刃”による崩しが強力。キャラの移動速度も速いので、“対応プレイ”と“荒らしプレイ”を急に切り替えられると対応できない。サクヤにかなり不利なので、このランクです。

女子トイレ選手 レイジはコンボの火力、長いリーチと荒らし能力。技の振りは大きいけれど、連携を間違えなければ反撃を受けにくいのでリスクを抑えれば強い。リスクを犯さないといけない場面もありますが、読み勝った際のリターンが莫大。

女子トイレ選手 ローゼリンデは、リーチと火力が高いけれど、発生の遅さと生じるスキを上位3キャラに攻められやすいので、この位置です。下のキャラにはとことん強い。単発の威力は高いけれど、コンボが短いために、相手のサポートゲージが溜まりやすいのも難点。


■注目プレイヤー・本戦に対する意気込み
――特に注目しているプレイヤーはいますか? やはりパンピーナ選手?
※パンピーナ選手は、前回D-1準優勝者。全国No.1プレイヤーと称されている強豪プレイヤー。
女子トイレ選手 gameraかな。先週(PreKVOの前の週)関西に来てたので対戦したけど、裏雪姫の理論値通りの動きをほぼ完璧にしていたから。裏雪姫は、理論値で語ればローゼリンデに対してかなり有利に立ち回れるキャラ。実際にその通りの動きをするプレイヤーはそうはいないですけど。
※gamera選手は、前回D-1本戦終了後から『ブレードアークス』をプレイし始めたプレイヤー。全国ナンバーワンの裏雪姫使いと称されている。今回のD-1本戦優勝候補のひとり。
――gamera選手は関東でも注目されていますね。正直、キャラランクの裏雪姫の部分を(gamera)にしたいですよね(笑)。
女子トイレ選手 まさにそれ(笑)。でも、だからこそ戦って勝ちたい気持ちもある。ただ、決勝戦以外はノーセンキューですね。神経すり減らすぐらい集中しないといけないので、1回戦では当たりたくない。

――最後の質問です。2連覇を狙っていますか?
女子トイレ選手 連覇は正直無理だと思っています。
――それは、ちょっと弱気な発言ですね?
女子トイレ選手 そうですね。強いプレイヤーが増え、キャラクターも増えたので、対戦経験が少ないキャラクターと当たるとキツいです。ですので、前回優勝者としてではなく、ひとりのプレイヤーとして胸を借りるつもりで本戦に臨みたいと思います。

PreKVOや前回優勝者など、強豪プレイヤーが数多く出場が決まっているD-1本戦。はたして2回目の優勝は誰が獲得するのか。目が離せない!!