最新作情報にぐぐっと踏み込んでみた!
2015年12月23日、オニオンゲームスのスマートフォン(iOS、Android)用ゲーム『勇者ヤマダくん』の近日リリースを記念したイベントが、新宿ロフトプラスワンにて開催された。イベントでは、『勇者ヤマダくん』のさまざまなシステムほか、同作品のストア配信時期が2016年1月上旬であることが、発表された。
インディーゲームの祭典“BitSummit2015”開催のタイミングで電撃的に発表された、オニオンゲームスの最新作『勇者ヤマダくん』。これまでに全国主要都市4か所で試遊会が行われてきたが、オニオンゲームス代表兼同作ディレクターの木村祥朗氏によれば、イベント開催のたびに「飲み会をやればいいのに」と言われたとのこと。そこで、2015年末のタイミングで、飲み会という体でのリリース記念イベント開催に至ったという。このイベントの模様は、ニコ生でも中継された。
“近日配信予定”とアナウンスされていた『勇者ヤマダくん』のリリース時期については、iOS・Android 版とも “2016年1月上旬”との正式発表が。木村氏によれば、Appleの審査はすでに通過していて、当初はイベント開催日の配信開始を目論んでいたが、直前でのバグ修正対応とさらなるクオリティーアップのため、年明けの配信を決断したとのこと。
今後の最新リリース情報は、オニオンゲームスのメールマガジン“のぞきみクラブ”で提供される。メールマガジン登録者には、PC・スマホ用壁紙やミニサントラなどをダウンロードできる “勇者ヤマダの発売日記念福袋スペシャル4点セット”がプレゼントされるので、気になる人はチェックするべし。
THERONIOUS MONKEESの楽曲提供も決定!
イベント後半は、特別ゲストとして、音楽制作ユニット“THELONIOUS MONKEES(セロニアス・モンキース)”の谷口博史氏、安達昌宣氏が登壇。木村氏が“大先輩”と崇める両氏は、木村氏がゲームデザインを務めた『moon』(1997年/プレイステーション)をはじめ、『チュウリップ』(2002年/プレイステーション2)、『王様物語』(2009年/Wii)などでサウンドを提供してきた関係。『勇者ヤマダくん』では不参加だったが、リリース後の追加ステージ制作の際に楽曲を提供することが、急きょ決定した。
これまでは、“『moon』の人”と言われることに抵抗があったという木村氏。当時のスタッフとゲーム制作に携わる時も、そのことをあえて公にしてこなかったそうだが、最近は、「ヘンに避けず、当時の関係者に声をかけていっしょにやったほうがおもしろくて、ハッピーだなと思うようになった」と、心境の変化を吐露。「まったく意識していなかったんですけど、『moon』も勇者の物語だし、『ヤマダくん』も勇者。気づいたら、勇者だったんです。なら、いいかなと」と、自身のゲームクリエイター人生を肯定する意味あいもあっての変化、との印象を受けた。
初公開システム“ひみつのじゅもん”とは?
本イベントでは、『勇者ヤマダくん』のゲーム内容に関する新情報がいくつか発表されたが、中でも注目が“ひみつのじゅもん”システム。ゲーム内で、特定の呪文(文字列)を入力すると、本編とは異なる、高難度の特別ダンジョンのプレイが解放されるというもので、呪文は、リリース以降、さまざまな形で公開されていくとのこと。ステージでは、イベント参加者に配られたステッカーに書かれた呪文でプレイできる特別ダンジョン“アスパラさんの大農場”の、開発スタッフによる実演プレイが行われた。
開発者とファンの距離が近かった、アットホームなイベント
プレゼント抽選会では、『勇者ヤマダくん』のiPhone6ケースとICカードケース(いずれも非売品)、そして、参加者が持参した『UFO ~A day in the life~』(※木村氏がかつて所属していたラブデリックの作品)の主人公宇宙人の手作りフィギュアが総勢30名にプレゼントされた。イベント終了後も、ロフトプラスワンでそのまま打ち上げ飲み会が行われ、木村氏をはじめとする開発スタッフとファンがフランクに会話できる時間が設けられるなど、始終アットホームなムードに包まれた。2015年内リリースこそ叶わなかったが、年明け早々にプレイできる『勇者ヤマダくん』への期待が一層高まるイベントとなった。