手軽に楽しめるひとり用麻雀バトルゲーム
PCブラウザとスマートフォンで楽しめる麻雀バトルゲーム『スケ雀刑事』の事前登録が、2015年12月17日よりスタート。それに先駆けて本作をプレイする機会を得たので、そこでわかったゲームシステムを紹介するとともに、プレイの雑感をお届けする。
本作の対応機種はPC(Yahoo!ゲーム)およびiOS&Android(アプリ)で、リリース時期は、2016年1月予定となっている。
ストーリー
まずは、本作のテーマを知るためにストーリーを紹介。
美少女刑事が麻雀牌で悪を討つ!
20XX年…悪の組織「紫怨」によって日本の治安は急速に悪化していた。
「紫怨」は妖力の込められた麻雀牌「鬼神牌」を集め、その力を拡大。
警視庁は「紫怨」の犯罪を防ぐために、警視総監付特殊任務班・通称「トクニン」を設立。
「鬼神牌」の力に唯一対抗できる能力を持つ少女たちのスカウトを行った。
彼女たちがその能力を使えば、どんな相手も倒すほどのパワーを発揮できるのだ!
いつしか人は彼女たちを、スケ雀刑事(スケジャンデカ)と呼んだ。
……と、まぁ、なんのこっちゃよくわからないけれども(笑)、とにかく美少女が麻雀で悪人をバッタバッタと倒していくのだ。『スケ雀刑事』ってタイトルは、30~40代にはビビッときますね。
ゲームの流れ
プレイヤーは4人の美少女キャラでチーム(デッキ)を組み、麻雀バトルに挑む。バトルでは、デッキの4人に加え、助っ人としてフレンド枠の1名を加えた5人で戦うことになる。
まず、雑魚ステージの捜査(一般的なゲームで言うところのクエスト)をこなしていき、最終的にボスステージへと進む。雑魚ステージ~ボスステージで、ストーリーの1話ぶんが進んでいく仕組み。
捜査でのバトルでは、画面下部に配牌が表示されると、画面中央に現れた敵が徐々にこちらに迫ってくる。プレイヤーはマウスクリックやフリック操作で捨牌を選択して捨牌を敵に向かって飛ばし、ダメージを与えていく。まるで、ガンシューティングのよう。ツモをくり返して役をあがれば、すべての敵に一気に大ダメージを与えられるぞ。
敵から攻撃を受けたり、役をあがれずに流局してしまうと、ダメージを受けて体力が減少する。すべてのキャラの体力がゼロになると、ゲームオーバーとなってしまう。
敵をすべて倒してステージをクリアーすれば捜査終了。美少女キャラとの親密度がアップするほか、キャラの強化素材などが手に入る。
ゲームの大まかな流れは、このような感じだ。
キャラクターの属性について
捜査で重要になるのが、キャラクターの属性。キャラクターの属性は配牌に影響するもので、萬子(マンズ)、筒子(ピンズ)、索子(ソウズ)、字牌(じはい)の4種類があり、各キャラクターはいずれかの属性を持っている。
それに加えて、“配牌傾向”と呼ばれる3つの牌の組み合わせが設定されており、属性とともに配牌に影響する。たとえば、「一萬・一萬・一萬」の組み合わせを持つキャラクターなら、配牌に一萬の刻子が揃いやすく、「一萬・二萬・三萬」なら順子が揃いやすい。萬子の属性を持つキャラクターを多めにしてチームを組めば、清一色や混一色など役を狙いやすくなる、といった具合だ。字牌の属性のキャラクターは若干扱いづらく感じるが、デッキを同属性で固めれば、大四喜や字一色といった役満をあがりやすくなることも。
ボス戦には、「1飜以上であがれ」、「平和をあがれ」というような逮捕条件(クリアー条件)があるので、これを達成するために属性や配牌傾向が重要なカギとなるのだ。
それぞれの属性に、最初から選択できるメインキャラクターがいるので、最初はこれらのキャラクターを使って捜査を進めていくといい。
■メインキャラクター
本作のメインキャラクター4人を紹介。それぞれボイスつきで、独自のアニメーションが用意されているぞ。
属性:萬子
性格:熱血元気娘
CV:佐倉綾音
属性:筒子
性格:ふんわり天然お嬢様
CV:中原麻衣
属性:索子
性格:浪速のギャンブラー
CV:植田佳奈
属性:字牌
性格:冷静沈着大人の魅力
CV:桑谷夏子
このほかにも、個性的な敵キャラクターや、ともに捜査に挑む美少女キャラが100人以上(サービス開始時の人数)も用意されており、ゲーム内で手に入れられるほか、ガチャで獲得していく。捜査をくり返してプレイヤーのランクが上がれば、所持できるメンバー枠も増えていくぞ。
必殺技でデカい役をガンガンあがろう!
キャラクターが持つ要素で、もうひとつ重要なのが“必殺技”だ。各キャラクターは「ダメージアップ」、「カンすれば必ずカンドラになる」、「3巡目に必ずあがり牌を引く」というような必殺技を持っている。この必殺技を駆使して役をあがり、敵に大ダメージを与えていけば、ステージをクリアーしやすくなるというわけだ。
必殺技を発動させるためには、バトル中にキャラクターに表示されている数字のカウントをゼロにする必要がある。キャラクターが持つ属性と同じ属性の牌をツモることで、数字が減っていくぞ。カウントがゼロになれば、任意のタイミングで発動が可能。リーチ前に発動させなければならない場合もあるので注意。
キャラクターの育成
キャラクターには下記のステータスが存在する。
■攻撃力:捨て牌&役あがりでの与えるダメージに影響
■防御力:敵から受ける&流局で受けるダメージに影響
■統率:キャラが持つコスト。プレイヤーの統率力(コスト上限)を超えるチーム編成は不可。
■必殺技:バトル中に発動できる必殺技
■親密度:???(※詳細は後日公開予定)
各キャラクターは、ほかのキャラクターを素材としてかけ合わせることで経験値を獲得し、レベルアップする。レベルが上がれば、攻撃力や防御力がアップしていくぞ。最大レベルに達したキャラクターは、昇進アイテムを使用することで、さらに能力をアップさせられる(いわゆる進化)。
捜査の種類
■メイン捜査
メインストーリーを進めていく捜査。証拠品を集める雑魚ステージが数ステージと、犯人を逮捕するボスステージで、1話ぶんが構成される。
■パトロール
キャラを強化するためのアイテムを獲得できる。日替わりでさまざまな捜査が配信される。
このほか、イベント的に開催される捜査もあるとのことだ。
実際にプレイしてみた
実際にゲームに触り、メイン捜査の第1話をプレイした。ちなみに、記者の麻雀の知識は、役はわかるが点数計算はできないといったところ。
まず、ゲームのシステムについて。捜査に出るためには行動力(スタミナ)が必要だったり、統率力(コスト上限)を超えてチーム編成ができない、キャラクターの所持上限があるといったシステムは、スマホゲームやブラウザゲームではわりと定番なので、すんなりと理解できた。このあたりは、プレイヤーのランクが上がれば増えていくし、課金で解決することもできる。
キャラクターイラストは複数の作家を起用しているとのことだが、全体の絵柄やテイストが統一されているところがポイントだと感じた。ここに載せきれないほどのキャラを確認したけど、どれも個性的でかわいいです(一部男性キャラもいる)。
肝心の麻雀バトルに関して最初に感じたことは、非常にテンポ感がいいということ。対戦ではないので、相手のツモ待ちや捨て牌を気にすることがなく、自分の手がサクサク進む。素早く連続で牌を切っていくことで、コンボがつながってダメージが増えるのも、このテンポ感を生んでいる要因のひとつ。あまりにサクサクしすぎて、必要牌を切っちゃったことも多かったけど(笑)。通常とは異なり、捨て牌はまた山に戻るし、河の概念もないのでフリテンも気にせず進められた。
“ひとりで気軽にバンバン役をあがれる”というのが本作のウリのひとつ。プレイ前は「相手もおらずひとりで麻雀して楽しいか」という懸念があったが、ボスの逮捕条件や、キャラの属性や必殺技を考慮して大きい役を狙っていける点などがアクセントになっていて、本作ならではの“ひとり麻雀”を楽しめた。1ステージが数分、ボスステージでも10分かからない程度で遊べる点も、気軽に楽しむポイントになっていると感じた。
ボス戦で指定の条件をクリアーしないといけないので、ある程度の麻雀の知識は必要。「美少女を集めていくゲームはやりたいが、麻雀はサッパリわからん」という人には、ちょっときびしいか……とも思うが、プロデューサーの斎藤祐志氏によれば、「そこは今後なんらかの改善方法を用意したい」とのことだったので今後に期待。
とはいえ、属性を揃えてチームを組み、その属性の牌だけ揃えていれば、あとはリーチのタイミングも、あがるタイミングも教えてくれるので、清一色をかんたんにあがれる。要は色を合わせていればデカい役があがれる。短時間のプレイだったが、この方法がかなり有効で、麻雀初心者にもオススメ。細かい役は後で覚えましょう(笑)。
ということで、まとめると……
●小気味よいテンポ感で、気軽にひとりで麻雀が遊べる
●ボスの逮捕条件、属性(チーム編成)による味つけの妙
●かわいい美少女キャラがいっぱい
●難しいことを考えずにプレイできる
このあたりが良ポイントだと感じました。これから麻雀を覚えたい人も楽しめるし、麻雀を知っている人にとっては、このテンポ感は新鮮で、より楽しめると思います!