あらゆるプレイヤーが熱狂する追加コンテンツ群
ゲームオンがサービス中のPC用MMORPG『ArcheAge』は、膨大なコンテンツと自由度の高さで自分だけのライフスタイルが実現できるタイトル。2015年12月16日には、最新アップデートとして“饗宴の園”が実装される。
公式サイトの特設ページにアップデート内容がまとめられているが、今回は新要素の一部を先行体験することができた。気になる詳細と注目ポイントを紹介していこう。
公式サイトの特設ページにアップデート内容がまとめられているが、今回は新要素の一部を先行体験することができた。気になる詳細と注目ポイントを紹介していこう。
アスレチックも楽しめる絢爛豪華な新インスタンスダンジョン
最初に体験したのはアップデートの主題にもなっている、新インスタンスダンジョンの“饗宴の園”の攻略だ。ダンジョンに突入すると専用のムービーが流れ、オリエンタルな雰囲気たっぷりの美しい景観がつぎつぎに映し出された。
最初に降り立った地点も、満開の花が咲く木々に囲まれた広場に訪問客のNPCがたむろしており、「ここは本当にダンジョンなのか?」と疑うほどの明るい印象を受けた。“かつて存在したこの世のあらゆる快楽を集めた桃源郷が、何者かの手によって復活した”というバックストーリーも納得できる斬新なビジュアルである。
さっそく攻略に乗り出すべくマップを確認すると、スタート地点の広間はちょうど中央に位置しており、そこから3方向に直進の道が伸びている。さらに、それぞれの道中には細い迂回路も点在しており、プレイヤーたちはここから自由なルートを通って進み、最奥のエリアで待ち受ける3体のボスを撃破することが目標となっているようだ。
直進路は短時間で攻略可能な反面、手強い敵が立ちはだかるらしく、プレイスキルに自信のない筆者はひとまず迂回路を使って進むことに。3体のボスは討伐する順番も自由なので、まずは北にある“狂宴の闘技場”を目指すことにした。
迂回路を通って最初に遭遇したのは、足場が浮遊しているエリアだ。足場は一定時間ごとに回転しており、タイミングを合わせることで奥へ渡れる橋として機能するようだが、油断して転落すると1回で戦闘不能になってしまう。
手に汗握りつつもダッシュで足場を突破すると、つぎに待ち受けていたのは厳しい顔面が彫られた石版が立ち並ぶエリア。ダッシュの勢いでそのまま通り抜けようとすると、奥から光の弾が連続で飛来し、猛烈なダメージを受けてしまった。慌てて引き返し、回復を待ってから再挑戦したが、視界をさえぎる石版を縫うように移動しながら光の弾を避けるのはなかなかスリリングだった。
筆者は後で気がついたが、このエリアには攻略を手助けするギミックも用意されているとのことなので、挑戦時には探してみよう。
アスレチック要素満点のエリアを抜けると、広場を巡回する敵を発見。試しに交戦してみたところ、あっさりと撃破できた。迂回路の戦闘はある程度装備が整っていればそれほど難易度は高くないようだ。敵を全滅させると、中央に宝箱が出現し、中から鍵を入手。ダンジョン内ではこうして道中で手に入れた鍵を最奥のエリアで使用することで、ボスが待つエリアへと移動できる。
ちなみに、この後も迂回路では多種多様なギミックを備えたアスレチックに遭遇したが、詳細はぜひとも自分の目で確かめてみてほしい。どれも新鮮な興奮と『ArcheAge』ならではの懐の深さが感じられるものとなっていることは保証しておこう。
難関を乗り越え、ついに奥部へと到達! 鍵を使って“狂宴の闘技場”に突入すると、壮観なムービーとともに禍々しい姿をしたボス“トウテツ”が登場した。
ひとまずノープランで立ち向かってみたが、開始数分であっさり返り討ちにあう事態に。取り巻きとして出現する敵に対処しているあいだに、トウテツに瞬間移動で接近され、拘束後に戦闘不能になるまで連続攻撃を浴びせられてしまうのだ。どうやらこのトウテツ、“饗宴の園”に登場する3体のボスのなかではトップクラスの難易度で、運営スタッフですら最初は太刀打ちできなかったほどの凶悪さを誇っているとのこと。
今回は泣く泣く撤退を余儀なくされたが、見事撃破できれば高い達成感が得られそうだ。なお、得られる戦利品は変わるものの、突入時にはボスごとに難易度を“下級”と“中級”から選べるので、腕に自信がない人は下級で練習しよう。
気を取り直して、つぎは南西部にある“矯艶の庭園”へ向かうことに。今度は迂回路を使わず、偵察がてら直進路を進んでみたが、こちらは広間ごとに立ちふさがる敵を倒して進むだけというシンプルな構造となっていた。
しかしながら、遭遇する敵はどれも高い攻撃力と広い攻撃範囲で暴れまわる猛者揃いで、突破にはかなり苦戦させられた。戦闘に自信のあるプレイヤーやパーティにはもってこいのルートだろう。また、こちらに登場する敵は戦利品として、後述するダンジョン限定の武器を強化できる素材が手に入るので、周回目的のパーティにも重宝されるはずだ。
悪戦苦闘の末到達した“矯艶の庭園”で待ち受けていたボスは、妖艶な雰囲気を漂わせる蛇の妖怪“白蛇娘(バイスォニャン)”だ。白蛇娘は戦闘開始後、周囲に敵が出現したと同時にお札がボスを取り囲み、こちらのダメージがほとんど通らない展開が発生。このお札はバリアになっており、あるギミックを解除することで破壊可能となっていた。実際の攻略では、パーティの連携が不可欠となる場面となるだろう。
また、ある程度ダメージを与えると白蛇娘の姿が変化し、さらに攻撃が苛烈となっていったが、ギミックの理解が比較的早かったこともあり、なんとか撃破することができた。
ラストに挑戦した“興宴の劇場”では、このダンジョンの主役とも言えるアイドル風の少女“アリア”と対決すること。可憐なムービーをともなってプレイヤーの前に現れたアリアは戦闘エリアの奥にあるステージでド派手なライブを敢行しており、プレイヤーはホログラム風の巨大な彼女の分身“夢見るアリア”と戦闘する形になっていた。
アリアのライブはそのまま戦闘中に流れるBGMとなっている。いくつかのバリエーションが存在するらしく、挑戦するごとにランダムで切り替わるという嬉しい仕掛けも用意されていた。日本語版声優を担当する久保ユリカさんのキュートな歌声に思わず魅了されそうになるが、戦闘の歯ごたえもなかなかで、こちらを行動不能にするアリアの特殊攻撃に翻弄されながら、つぎつぎに現れる踊り子や演奏者の取り巻きを処理する壮絶なバトルがくり広げられた。
格子状に赤く光った床からダメージが発生する大技はとくにクセ者。緑色に光る安全地帯を探して常に走り回ることとなった。しかし、この安全地帯を事前に把握できる要素を発見したことで戦局が動き、ギリギリのところで撃破に成功! アリアの攻略はエリア内のオブジェクトに注目することがポイントとなりそうだ。
こうしてすべてのボスとの戦闘を終え、新インスタンスダンジョンの体験は終了となった。推奨レベルは55で、難易度は現在実装されているインスタンスダンジョン“エアナード図書館”の下位に位置するとのことだが、すべてのボスを中級で撃破するにはかなりの熟達が必要となりそうな印象だ。
気になる戦利品だが、ボスの見た目にちなんだ個性的な雰囲気の武器や防具が手に入るほか、同アップデートで実装される騎乗ペットの覚醒に必要なアイテムも収集できる。高レベルのプレイヤーにとっては新たな目標が生まれたと言える。