開会宣言&新タイトルの実演プレイ!

2015年12月10日、東京レジャーランド、パレットタウン店にて“The 5th KONAMI Arcade Championship”(以下、“The 5th KAC”)の開会式が行われた。ここではその模様と、KACを取り仕切るBEMANIアーティスト、DJ YOSHITAKA氏のミニインタビューをお届けする。

 今年で5回目を迎えるKONAMIのアーケードゲームの全国大会を同時に開催する年に1度の祭典“KAC”。今回の種目に選ばれたタイトルの発表、エントリーの受付は公式サイトですでに始まっているが、この日予選ラウンド開始に合わせてオープニングイベントが実施され、多くのファンが集まった。

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▲司会進行のKONAMI宣伝部田中氏(写真左)とDJ YOSHITAKA氏。

 イベントは2部構成で、第1部はKACの種目に初めて選ばれた注目作をゲストがプレイ。まず紹介されたのが『ディズニー ツムツム』。ゲーム実況者/イラストレーターのせらみかるさんと、『BEMANI』アーティストのDJ TOTTOさんが対決し、お互いが「テンパった」と語るなか、DJ TOTTOさんが勝利を収めた。

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▲せらみかるさん(左の写真・左)とDJ TOTTOさん(左の写真・右)。
(C)Disney (C)Disney/Pixar (C)Disney. Based on the “Winnie the Pooh” works by A.A. Milne and E.H. Shepard.

 続いて取り上げられたのは、イベント当日から稼動を開始した『BEMANI』シリーズの完全新規タイトル『MUSECA(ミュゼカ)』。過去のKACのさまざまな部門で上位入賞、優勝を果たしているプレイヤー、ほしケチさんが『MUSECA』の実演プレイを行なった。

※『MUSECA』のUにはアキュート・アクセントがつきます。

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▲「(『MUSECA』の)筐体を見たのは今日が初めてです」というほしケチさんだが、数々のBEMANIタイトルで培った音楽ゲームの基礎力で、なかなかの高得点を叩きだしていた。
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▲これまでの『BEMANI』タイトルにはない入力デバイス、“スピナー”が特徴的な『MUSECA』両手で5つのスピナーを“叩き”、“回す”ことに加え、フットペダルを踏むこと操作を行う。

 “The 5th KAC”は、アーケード由来のPCゲームやアプリも種目に選ばれているのも大きなトピックのひとつ。そんな初の試みを実施するにあたって選ばれたのが『beatmania IIDX INFINITAS』と『麻雀格闘倶楽部Sp』。前者はKAC『beatmania IIDX』部門で複数回の優勝経験を持つプレイヤーであるDOLCEさんがデモプレイを披露し、後者は『麻雀格闘倶楽部』シリーズに長くに渡って関わっている雀士、二階堂瑠美プロがゲームの概要を紹介した。

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▲「キ―ボードを扱うのは苦手」というDOLCEさんだが、フルコンボ+AAA判定をマーク。
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▲タブレットを使って『麻雀格闘倶楽部Sp』のゲームプレイの流れを解説する二階堂瑠美プロ。

『BEMANI』アーティストが集結したトークライブ

 注目作の実機プレイが終わったあとは、イベントの第2部、『BEMANI』アーティスト9名によるトークライブが開幕。『beatmania IIDX』、『GITADORA』、『pop'n music』、『jubeat』などなど、KAC常連タイトルの前回大会の思い出や、“The 5th KAC”のレギュレーションや今後の展開などがアーティストたちから語られた。

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▲前回大会を振り返る際には「30分しか寝てなかった」、マシントラブルによる『SOUND VOLTEX』の2度の決勝などの苦労話がしみじみと語られたり、「U1-ASAMi(写真下・左)さんのジャケットの襟がすごい立ってた」という話題、そしてSota Fujimori(写真下・右)さんのオヤジギャグなどで盛り上がった。

 なお、今回のイベントはニコニコ生放送のタイムシフトと、You Tube Liveで視聴が可能。また、トークライブ内でほのめかされていた“各タイトルのKACにあわせたサプライズ”は決定しだい公式サイトにて告知される予定なので、興味のある人はそちらもこまめにチェックしてみてほしい。

DJ YOSHITAKA氏が語る“The 5th KAC”への思い

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――年々規模が大きくなっているKACですが、今回も大きな盛り上がりを見せそうですね。
DJ YOSHITAKA 今回は『ディズニー ツムツム』の初登場や『クイズマジックアカデミー』の復活だったりとか、あとはモバイル部門でのエントリーも受け付けておりますので、より参加しやすくなったんじゃないかと思っています。家でもゲームセンターでもKONAMIのコンテンツに触れてもらって、頂点を目指してもらうという環境を用意させていただきましたので、多くの方に参加してもらいたいです。『ディズニー ツムツム』なんかは本当に気軽に遊べるタイトルなので、ぜひ遊んでみてほしいですね。私も『ディズニー ツムツム』はエントリーしようという意気込みでいます(笑)。

――大会の形式ですが、どのタイトルも基本的にはオンラインでエントリーをしてスコアを競う形になるのでしょうか?
DJ YOSHITAKA そうですね。ゲームセンターのeAMUSEMENTのしくみ(ネットワーク)を使って、ゲームをプレイするとスコアが集計され、公式サイトから情報を確認できるようになっています。リアルタイムで更新されていくので、いま自分がどれぐらいの順位にいるのかを確認しながら、(ほかのプレイヤーや友だちと)抜いた抜かれた、みたいなことを楽しんでいただければと。タイトルによってはスコア上位のプレイヤーさんだけでなく、1000位、1500位といった順位の方にもプレゼントを用意しておりますので、1位を目指す方だけでなく、いろいろなレベルの人に参加してほしいですね。あとオンラインでのエントリーをメインにしたのは、最近は海外、アジア圏から参加してくれるプレイヤーも多くなっているので、弊社のeAMUSEMENTのサービスがある地域ならどこでも参加できるようにしたかったというのも理由のひとつです。

――今回会場、開催時期が闘会議、JAEPOとふたつに分かれた理由は?
DJ YOSHITAKA タイトル数が年々増えているうえ、おかげさまで毎年多くの人に参加してもらっているということ(キャパシティの問題)と、会場をふたつ借りてタイトルを分けることで、ひとつのタイトルにより多くの時間をかけて、決勝をより熱く盛り上げよう、濃厚に戦っていただこうという主旨を込めて2会場に分けました。

――稼動間もない『MUSECA』が種目に選ばれた理由は?
DJ YOSHITAKA 新規タイトルなんですけれど、やはり『BEMANI』シリーズということなので、多くのプレイヤーさんに遊んでもらえると思っています。また完全新作ということで、「スタートラインは同じだから参加できる!」と思ってもらえそうなので、KACの種目にさっそく入れました。

――今回は『クイズマジックアカデミー』がKACのタイトルとして復活しました。
DJ YOSHITAKA 『クイズマジックアカデミー』のユーザーさんは個人で大会を開いていらっしゃったり、すごい熱心な方が多いんですよ。要望も多かったし、これはKACのタイトルとして、しっかりやっていこうということになりました。

――PCタイトルの『beatmania IIDX INFINITAS』をKACの種目に選んだのは?
DJ YOSHITAKA 『beatmania』は家庭用発売の要望がとにかく多くて、その声を受けて12月1日からサービスを開始したんですけど、このタイミングでスタートするなら、せっかくなのでKACに入れちゃおうと。操作方法は違うけれどこの時期なら『beatmania』の強い人も参加してくれるだろうと見越して(笑)。ただ決勝はアーケードの筐体を使ってのプレイになります。『beatmania IIDX INFINITAS』はサービスを開始したばかりで、まだ楽曲数が少ない感じですけど、順次増えていきます。なのでその状況を注目していただければなと。

――『beatmania IIDX INFINITAS』や『麻雀格闘倶楽部Sp』のような、アーケードとアプリが連動するようなサービスは今後増えていく予定はありますか?
DJ YOSHITAKA そう考えていますね。来年は新しいタイトルをちょっとずつ増やしていきたいと思っています。ぜひ心待ちにしていてほしいですね。