いよいよ時代が変わる……!?
アニメ『NARUTO―ナルト―』の忍術バトルを忠実に再現した世界的人気作、『NARUTO―ナルト― 疾風伝 ナルティメットストーム』(以下、『ナルティメットストーム』)シリーズ。その最新作『4』は、2016年2月4日の発売に向けて急ピッチで開発が進行中だ。そんな本作の体験版が、2015年11月30日より、PlayStation Storeで配信開始となった。本稿では、週刊ファミ通の記事担当者・阿部ピロシによるインプレッションをお届けしよう。
■PS4「NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4」第5弾PV
■PS4「NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4」TVCM
とにかくすごい『ナルティメットストーム4』!
キタ、ついにキタ、『ナルティメットストーム4』の体験版がついにキタっ!!! ……ハァハァゼイゼイ。というわけで、堪能させていただきました、『4』体験版!
なんたって『4』はプレイステーション4! 2009年1月にPS3で『ナルティメットストーム』が発売されて以来、じつに7年ぶりに対応ハードを変更し、新世代機“専用”として登場するわけで、ハードの世代を超えたとあれば、どうしたって期待のハードルは高くなろうというものですよ!
とはいえ、じつを言うと、触る前には、正直、ちょっと不安もあったんです。作品を重ねるごとに進化を続け、ファンを驚かせ続けてきた『ナルティメットストーム』シリーズに、これ以上の進化の余地はあるのだろうか……? と。
そんな期待半分、不安半分な中、初体験した『4』の体験版は……
安心してください、マジすごいですよ!!
何がどうすごいかって、それはもう配信中なので触ってもらえば一発でわかってもらえるわけですが(笑)、「オレを納得させないとダウンロードしてやんないぞ!」という腰の重い方や、まだプレイステーション4を持っていない方などのために、念のためご説明していきましょう。
えっ、これ間違えてラスボス戦を配信しちゃってないですか……?
今回配信された体験版は、“柱間vsマダラ”の一大決戦を、最初から最後まで遊べるものとなっています。まずは、タイトル画面の美しい一枚絵が、そのまま動きだして戦場になるというカッコイイ演出で、いきなりゾクリ。ここから、マダラと柱間の肉弾戦が展開されるわけですが、ここは通常のフリーバトルと同様の体裁で、基本的には○ボタンをポンポン押していくだけで、爽快にコンボをつなげていけます。
この時点で、ひと目で前作までと違うのが、エフェクトの凄まじさ! 飛び散るチャクラの光、火花のように飛び散る無数の粒子。マダラがくり出す複数の火柱が、土塊を散らしながら迫ってくるさまのものすごさといったら……!
さらに、ただの背景のように見えた九尾が闘いに介入してきたり、マダラが須佐能乎(スサノオ)を使って強力な遠距離攻撃を仕掛けてきたりと、目まぐるしく戦況が変わります。
そして激闘をくり広げるうちに、本作の新システム“装備破壊”が発生! これは、一定のダメージを受けると、服が張り裂け、防御力が低下するというシステム。このバトルでも、両者ともに、見るからにボロボロになっていきます。まさに死力を尽くした闘い!
そして一定のダメージを与えると、マダラが九尾に須佐能乎(スサノオ)を着せて襲いかかってきます。対する柱間は、木遁・木人の術で巨大化して対抗! 森を震わせ、大地を揺るがす巨大ボスバトルに発展します。今度は両者ともにひたすらデカイので、一発一発の攻撃が周囲に与える影響もさらにスケールアップ! もうこれ、陸の形変わっちゃうだろ!! というくらいのすさまじい闘いがくり広げられます。ここでも、相手の攻撃の種類によって効果的な回避方法が異なったり、溜め時間の長い攻撃準備中に徹底攻撃して溜め解除させたり、と臨機応変に立ち回ることが求められるため、まったく気が抜けません。
ちなみにこのバトルでは、□ボタンを押し続けることで、チャクラを消費してマシンガンのように手裏剣を連射することができるのですが、この攻撃で九尾の須佐能乎(スサノオ)の破片が飛び散る様子が、本当にキレイなんですよ! 体験版をプレイできる人は、ぜひ一度お試しいただきたい!
映像だけじゃない、あれもこれも新世代!
というわけで、映像表現のすばらしさが際立つ本作。ここまででお伝えしたほかにも、キャラクターの豊かな表情や、場面転換の滑らかさなど、いままでの『ナルティメットストーム』のコンセプトを継承しつつも、さらにパワーアップした感が、随所で感じられます。
そのほかで強く印象に残ったこととして、細かいことかもしれませんが、シリーズ伝統の“インタラクティブ・アクション”(IA)の進化については、ぜひお伝えしておきたいところです。IAとは、おもに映像演出中に要求されたボタンなどの操作を行うことで演出を進めていく、いわゆるQTE(クイック・タイム・イベント)のようなものといえばわかりやすいかもしれません。前作までは、ボスバトルにおけるIAは、“一定のダメージを与えるとIAパートに移行”といった感じで、通常のバトルとIAパートが独立して存在していた感がありました。しかし『4』では、バトルの流れの中で、テンポを阻害することなく、自然にIAが登場するケースが多く見られるのです。といっても、入力に失敗すると大ダメージ、などという性質のものではなく、たいていは、流れの中でうまく入力すれば、華麗に回避したり、追撃を決められたり、というもの。なので、不慣れな人はさほど気にする必要がなく、うまい人ならよりカッコイイプレイができるようになる、という非常に理想的な形になっているのです。しかも、○や×など特定のボタンを押すオーソドックスなIAのほかに、避けるべき方向に自分の影が表示されるタイプのIA(の派生形?)などもあり、とても自然に操作することができます。こうした、プレイヤーの操作を上手に補完して、うまく闘っているように思わせてくれる仕組みは、じつに見事だと感じました。
以上、全体のほんの一部分である体験版ですら、その尋常ではないクオリティーを見せつけてくれた『ナルティメットストーム4』。新世代機専用、なおかつ、日本のトップクリエイターが日本人ならではのセンスと技術で作り上げた作品は、現時点ではほかに見あたりません。「すごそうだけど、『NARUTO―ナルト―』はよく知らないしなぁ」なんて言っているあなた、そんな理由で見逃すにはもったいなさすぎる!! 製品版では、『NARUTO―ナルト―』のストーリーがバッチリわかるモードが収録されるので予備知識ゼロでもまったく問題ないし、なんならいまから発売日までに、原作をすべてチェックするという手もあります。ちなみに筆者も、かつて『NARUTO―ナルト―』をまったく知りませんでしたが、PS3の『ナルティメットストーム』PVにひと目惚れし、「このゲームをとことん楽しみたい!」と原作をチェックし、無事ハマる、という経緯で『NARUTO―ナルト―』ファンになりました。『4』にも間違いなく、それだけの魅力、吸引力がある、と思います。
何しろ体験版は絶賛配信中です。疑っているアナタ、まずはぜひ、お試しを!