デジゲー博2015リポート おもしろいゲームと出会える場は今年も盛況だった!

2015年11月15日(日)、秋葉原UDXイベントスペースにて、関東最大級の同人ゲーム&インディーゲーム展示即売会“デジゲー博2015”が開催された。

●ゲーム好きの、ゲーム好きによる、ゲーム好きのための博覧会

 2015年11月15日(日)、秋葉原UDXイベントスペースにて、関東最大級の同人ゲーム&インディーゲーム展示即売会“デジゲー博2015”が開催された。


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▲当日は小雨が降る、あいにくの天候ながら、会場前から多くの来場者が列を作っていた。

 電源やモニターを必要とする同人ゲーム・インディーゲームの展示や頒布を目的としたイベント“デジゲー博”も、今年で3回目。20161月30日・31日に幕張メッセ(千葉県)で開催されるゲームの祭典“闘会議2016”にて、ニコニコ自作ゲームフェスとのコラボレーションイベント“デジゲー博SPECIAL in 闘会議2016”が行われることもすでに発表され(※サークル参加受け付けは2015年11月30日まで)、ゲームファン、ゲーム開発者の注目度がますます高まる中での開催となった。

 午前11時から午後4時までのイベント期間中に、180近くあるサークル・企業の出展内容を網羅するのはさすがに無謀……ということで、話題のタイトルや、会場内で注目を集めていたもの、ビビビッときた作品を、記者の独断でリポートします。


●定番 (?)の東方Project&二次創作

■弾幕アマノジャク ゴールドラッシュ ほか(上海アリス幻樂団)


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 東方Projectを手掛けるZUN氏のサークルは、今回、新作の展示や頒布はなし。それでも、『弾幕アマノジャク ゴールドラッシュ』のデジゲー博スコアアタック専用ゲーム(2014年)と、『東方靈異伝』(1996年)の試遊、そして、ZUN氏がその場でジャケットにサインを書く、東方Project旧作の頒布の行列が、会場早々にできた。
 旧作の頒布は、ほどなくして在庫切れとなり、終了。しかし、試遊の行列はイベント終了間際まで絶えることはなく、依然衰えぬ“東方人気”の高さがうかがえた。

※上海アリス幻樂団


■不思議の幻想郷 -THE TOWER OF DESIRE- ほか(AQUASTYLE)
■幻想の輪舞 ほか(CUBETYPE)


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 東方Projectの二次創作ゲームを出展するサークルも数多く見られたが、“Play,Doujin!”プロジェクトによって、東方Projectの二次創作ゲームをプレイステーションプラットフォームでリリースした、AQUASTYLEとCUBETYPEは、ブースを合体させて、大々的にアピール。
 CUBETYPEは、『幻想の輪舞』のプレイステーション4版と、制作中のアクションRPG『幻想紀行(仮題)』、AQUASTYLEは、プレイステーション4用ソフト『不思議の幻想郷 -THE TOWER OF DESIRE-』のデジゲー特別バージョンと、2016年1月リリース予定のプレイステーションVita用ダンジョン探索アクションゲーム『ダブルフォース 文と椛の弾丸紀行』をプレイヤブル出展していた。

※AQUASTYLE
※CUBETYPE


●開発中の注目作・期待作

■勇者ヤマダくん(Onion Games)


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 話題のスマホ用ゲーム『勇者ヤマダくん』を制作中のオニオンゲームス。イベント用のスペシャル版“魔王城とアスパラさんの秘密の小部屋”をプレイアブル出展し、ブースはつねに盛況だった。試遊者には、用意したヘッドフォンを着用しながらのプレイを勧めることで、ゲームにおけるサウンド面の重要性をアピール。基本ルールは簡単なのに、ひと筋縄ではいかないゲーム性と、摩訶不思議な魅力を持つ歌モノ(?)のBGMが融合したプレイ体験に、多くの人が魅了された。オニオンゲームス代表の木村祥朗氏(写真左)は、そんなプレイヤーたちの様子をじっくりと観察していた。

※オニオンゲームス


■Back in 1995(Throw the warped code out)


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 1990年代コンシューマゲーム機のポリゴングラフィックをUnityで再現したことで話題になった、『Back in 1995』。ブースでは、序盤の展開を体験できるトライアル版を出展していた。本作をほぼひとりで開発する一條貴彰氏(写真)によれば、今後は、2016年のリリースに向けて、シナリオ作成を本格的に進める。また、今後のプロモーション展開は、パブリッシングを担当するデジカ主導のもとに行われるとのことだ。

※『Back in 1995』特設サイト


■MilliON SHEllS -The First Encount-(FlyteCatEmotion)


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 タワーディフェンスゲームの要素を大胆に採り入れ、独自のゲーム性と爽快感を追求した異色シューティングゲームを、プレイアブル展示。ぱっと見の印象は地味ながら、実際にプレイすると、タッチ操作を駆使して敵の猛攻をしのぐ感覚が新鮮で、新旧ゲーマーともに大いにハマる印象を受けた。本作は、サービス終了間際にリリースされたPSM(プレイステーションモバイル)用タイトルということで、現在、新規での入手は困難。FlyteCatEmotion代表の小林総満氏によれば、2016年内に、プレイステーションプラットフォームでの移植・リリースを予定しているとのこと。

※FlyteCatEmotion


●イベントの華・大がかりな筐体モノ

■プラモウォーズ(電通未踏組)


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 会場内でひときわ目を引いていたのが、大型タッチスクリーン搭載のテーブル型PCプラットフォーム“Microsoft PixelSense”を用いたゲームのデモンストレーション。拠点めがけて押し寄せる敵部隊を撃退するという内容で、兵器の配置・攻撃方向の指定を、戦艦のミニチュア模型をスクリーン上に直接置いて実行するのが特徴。制作者の中山ところてん氏によれば、Microsoft PixelSenseは「すでに時代から切り離されているハード」とのことで、本作の商品化や新作の開発などは考えていないという。


■The Gunner of Dragoon(Hydrangea)


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 OculusRiftと乗馬マシン(健康器具)を組み合わせたVRシューティングゲームを、前回のデジゲー博(2014年)に引き続き、出展。こういったイベントでもないと、なかなかプレイする機会のないゲームだけに、開催期間中、順番待ちが途絶えることはなかった。今回、初めてプレイしてみて、翼をバッサバッサとはばたかせるドラゴンのビジュアル&乗り心地に、ただただ感動!

※Hydrangea


●そのほか何でもアリ

■ゾンビ寿司 ほか(札幌ゲーム制作者コミュニティKawaz)


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 所属メンバー200人弱のクリエイターズ・コミュニティ“Kawaz”からは、FPS『ゾンビ寿司』の開発チームと、脱出ゲーム『レイチェル』の開発チームが出展。「バカゲーをノープランで作ったらこうなってしまった」(開発者のさーぺんと氏)という『ゾンビ寿司』は、カウンターで握った寿司を武器に、ひたすらゾンビを撃退し続ける、ディフェンシブな3Dシューティング。頒布版とは別に、機能制限のある無料ダウンロード版(ウィンドウズPC/Mac)を、同コミュニティサイトにて提供中。

※札幌ゲーム制作者コミュニティ Kawaz


■狼ちゃんと三匹の焼豚(coconuts)


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 ゲームを作ろうと一念発起した、友人3人のサークル。イベント前日にAndroid版のストア配信が始まったばかりのアドベンチャーゲーム『狼ちゃんと三匹の焼豚』を出展していた。童話「三匹のこぶた」をモチーフにしつつも、メインヒロインの”狼ちゃん”が子豚たちを仕留めるのをお手伝いする……というストーリー設定に、意外性がある。3Dフィールドをポイント移動しつつ、脱出ゲームの要領でアイテムを駆使するゲーム内容もおもしろく、今後の活動が期待される。


■地獄のヘリコマンドー(OBLIQUEGLASS)


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 約3年前から開発を続けているという、スクロールヘリシューティング。機体移動はゲームコントローラーで、武器関連の操作はマウスというやや特殊な操作形態ながら、熱いドッグファイトを楽しめる。完成は「2016年には……」とんこと。

※OBLIQUEGLASS


■Aurorablast3 ほか(neo Transilvania)


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 ハイスピード&ハイテンションにこだわった2Dシューティングゲーム『Aurorablast』シリーズ のプレイヤ ブル展示と、開発中の最新作『Aurorablast3』の体験版頒布が行われていた。とっつきやすさをあえて廃し、ゲームのテンポに馴染んだものだけが爽快感を得られる作りは、同人ゲームならではのバランス感覚。『3』に関して、開発者のNMT氏は、さらなる過激なチューニングを施すことを宣言した。

※neo Transilvania


■LETHAL OPERATION レイ編 ほか(大雪戦)


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 2001年からコンスタントにタイトルをリリースするサークル・大雪戦は、新作のシューティングゲーム『LETHAL OPERATION レイ編』のほか、関連する過去作を頒布。

※大雪戦