過去最大規模のブースを練り歩き
2015年11月12日から韓国・釜山で催されている韓国ゲームショウ“G-STAR 2015”。なかでも最大の規模を誇るNEXONブースのうち試遊可能だったPCタイトルをチェックしてきた。その概要と印象をお届けしよう。
『HYPER UNIVERSE』はMOBAを横スクロールで表現
タイトルにもなっている“ハイパーユニバース”とは、複数の宇宙が並立して共存する“多重宇宙”全体と、宇宙の神が支配する仮想世界をつなぐハブとなるエリアを指すという。言ってみれば舞台も、キャラクターのデザインも「何でもアリ」の世界だ。そこを舞台にくり広げられる戦いを楽しむゲームだ。
特徴的なのが、何と言ってもいわゆるMOBA系ゲームに見られる、多対多の戦い、拠点の制圧、道中でのレベルアップなどのシステムをすべて横スクロールのアクションとして表現していることだ。ルートの分岐はハシゴの上下で行われ、絵のタッチも等身もバラバラなヒーローごとの特徴に合わせた特殊能力を駆使して戦うことになる。
会場で試遊できたのは、竜のねぐらなるステージで、4対4での戦いが可能だった。正式サービスでの1戦は20分。正式サービスでは5対5の戦いも可能だという。
開発会社はCWAVE Soft。韓国では2015年12月からテストを開始し、2016年夏のサービス開始を予定している。韓国以外でのサービスは未定とのことだが、「HEROって言ったらコレだろ?」という感じで特撮ヒーロー的なキャラクターまでいたりと、日本のプレイヤーとの親和性もありそうだ。以下に、PVとプレイの様子、そして会場のブースの様子をご覧に入れよう。
学院を舞台にクォータービューでケモノっ子たちが大活躍の『アルピエル』
『アルピエル』は学園が舞台のRPG。クォータービューの中、プレイヤーは獣神学院アルピエルの生徒になり、魔法の鏡が割れバラバラになった世界を取り戻すために3Dキャラクターを動かし、アクションを駆使して活躍するのだ。
登場するキャラクターは動物を元に人型にデザインされており、冒険のバトルで敵がドロップした魔力的な力を一定量溜め、解放することで“覚醒”し、もとの動物が持つのパワーを導き出せるのだ。じつはこの動物たち、干支がもとになっているという。
キャラクターの造形や、2Dのキャラクター絵が画面手前に現れて会話をする、和製アドベンチャーゲームライクなイベントシーンなど、言葉がわからないままでも取っつきやすく、試遊では至らなかったが、冒険で得た材料で料 理を作り、ほかのプレイヤーとシェアしたり、家具を製作したりなど、コ ミュニティでの楽しみかたもあるという。ブースのスタッフに「ライバル視するタイトルはあるか?」と尋ねたところ、『マビノギ』と明快な答えが返ってきた。なるほど。
開発はNgine Studiosで、韓国では12月3日のオープンベータテスト開始を予定。日本を含む海外では未定とのこと。シッポの生えた男の子、ウサ耳の女の子など、日本公開を待つプレイヤーも増えていくだろう。
日本での大本命『ツリーオブセイヴァー』
先ごろクローズドベータテストが行われた、新しいのにどこか懐かしさを感じるMMORPGが『ツリーオブセイヴァー』だ。タイトルは植物の名前で、この植物に覆われた仮想世界で、プレイヤーは突然姿を消した女神を探すことになる。
開発はGravity社から分かれた人々が作ったIMC Gamesで、つまりグラフィックやサウンドは折り紙つき。システムも、個性豊かな多数のクラスから職業を選び、成長に合わせてパラメータのカスタマイズや転職をしながらオリジナルキャラクターを育成していくという王道もの。MMOらしくプレイヤーどうしで共闘したり、対戦したりも楽しめるのだ。
韓国では12月中にオープンベータテストを開始。日本では2016年を予定している。こちらは追って開発プロデューサーへのインタビューをお届けしよう。