ネクソンとヴァルハラゲームスタジオがタッグを組んだ!

 2015年11月12日、ネクソンとヴァルハラゲームスタジオは、PC用オンライン3Dシューティング『Devil's Third Online』に関する発表会を開催した。

『Devil's Third Online』板垣伴信氏も登壇した新作発表会が開催、「戦争の凄惨さはゲームのなかに閉じ込めておく」と語る真意とは!?_01
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▲がっちり握手をするヴァルハラゲームスタジオ代表取締役CTO・板垣伴信氏(左)とネクソン『Devil's Third Online』運営チーム・加藤友秀氏。

 本作はヴァルハラゲームスタジオのWii U用タイトル『Devil's Third』と世界観を共有した新作タイトル。ジャンルを“格闘シューター”と位置づけており、従来のFPSやTPSより高いアクション性が特徴だ。

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▲壁を登ったり高所から飛び降りたりなど、アクションゲームさながらの立体的なバトルを楽しめる。

 攻撃手段は銃、近接武器、格闘の3タイプ。距離によって武器を持ち替えて戦い、近接武器は投擲(通称、メレーショット)も可能だ。メレーショットは強力だが、その後は素手になるほか、外すと武器を奪われる可能性あるという。サブ武器として投擲用のグレネードも装備可能。爆発でダメージを与えるもののほか、毒を散布するグレネードも登場する。

 また、専用のメーターが溜まると使える必殺技的な武器“Xギア”として、ミニガン(携行用バルカン砲)やグレネードランチャーも登場。爽快感のあるバトルが楽しめそうだ。

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▲もちろんガードや回避動作である。ガードは近接攻撃に有効だが、銃相手には効果が薄い。

『Devil's Third Online』アクション動画

銃→近接→格闘→移動→壁のぼり・落下→スライディング

多彩なゲームモード

 本作のメインコンテンツは、ほかプレイヤーとの対戦や協力だ。最大16人で対戦でき、近日中に実施されるクローズドβテスト時点では4種類のゲームモードが用意される予定となっている。

◆バトルロイヤル
自分以外は全員敵の個人戦。FPSにおける定番ルールのひとつ。

◆チームデスマッチ
敵味方に分かれて撃破数を競う。FPSにおける定番ルールのひとつ。

◆クロスファイト
近接攻撃限定の対戦。

◆カーニバル
玉入れの要領でポイントを競う。

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▲FPSにおける定番ルールは元より、オリジナルのルールも多数用意するとのこと。

 オープンβテスト以降は、1~4人で協力するPvEモード“キメラ掃討戦β版”や、FPSなどのクラン戦にあたる“シージマッチ(要塞攻略戦)”など、新ルールを順次実装していく。目玉コンテンツのシージマッチは慎重に開発・調整を進めており、2016年春頃の実装を目指している。

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▲室内に攻め込んでくる敵を倒しまくるPvEモード“キメラ掃討戦β版”。左端のゴーレムはボスとして登場する予定だ。右端のキメラはプレイヤーキャラクターの3~4倍ほどのサイズらしい。
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▲FPSの定番中の定番、イグニッション(爆破)モードも絶賛準備中。

 多彩なゲームモードが実装されるのはユーザーとしてはウェルカムだが、なかでも注目はシージマッチだ。“シージ”とはそれぞれのクランが保有できる要塞のこと。本作ではほかのクランの要塞に攻め込むことができるのだ。

 シージマッチの勝利条件は、兵力メーターをゼロにするか司令部を爆破(もしくは防衛)すること。要塞は建物や兵器を設置して内部構造をカスタマイズできるので防衛側が有利に思えるが、攻撃側は強力な支援兵器を使えるらしい。戦力が整うまでは敵対クランと一時的に不戦同盟を締結するなど、外交戦略も重要になってきそうだ。

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▲左側の城は司令部の役割を持つ建物の一種で、右側は敵のレーダーを妨害する“ジャマー”。これら以外にも多彩なオブジェクトが用意されているようだ。
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「戦争の凄惨さはゲームのなかに閉じ込めておく」

 発表会の後半では板垣氏に本作のコンセプト等を解説していただいた。

 板垣氏によると、『Devil's Third』シリーズを制作するにあたり、最初から2作目以降の広がりも視野に入れていたのだという。今作は『Devil's Third』のPCオンライン版ではなく、あくまで2作目。すでに3作目のストーリー構想もあるとのこと。

 板垣氏は『Devil's Third Online』を「戦争ゲームとして作りました」と語る。戦闘、戦術、作戦、戦略といった要素をシューターというカテゴリのなかで遊べるアクションシステムを“RUNEシステム”と名付け、本作ではシステムの完成度をさらに高めている。

 板垣氏は小学校に上がった頃から戦史や戦記を読み続けてきており、あるとき、一方的なものの見方はできないと気づいたという。地球の人口と同じ数だけの正義がある。正義をぶつけ合うから戦いが起きる。

 板垣氏は「仕事で海外を飛び回るようになりましたけど、それでも自分の認識はまだまだ甘いと気づかされます。戦争は絶対に起こしてはいけない。本当の戦闘のリアルや恐ろしさ、凄惨さは、ゲームのなかに閉じ込めておこう。そういうつもりで三部作を考えています」と、『Devil's Third』シリーズに込めたテーマを語った。

 日本展開のパートナーとしてネクソンを選んだ理由は「人の縁です」だそうだ。中国や韓国、ブラジル、ロシアなど、世界中のパブリッシャーと各国の事情や歴史を交えて話をしているうちに、縁が生まれたのだという。「そうしたなかで、日本でいちばんお客様に気持ちよく遊んでもらうにはネクソンさんだなと」とは板垣氏の弁。

 また、本日(2015年11月12日)20:00から、公式ニコ生“【デビルズサードオンライン】ネクソン×ヴァルハラゲームスタジオ新作発表会”が配信中。板垣氏の本気は、放送や近日中に開始予定のクローズドβテストで確認しよう。

※【ファミ通.com枠あり】PCオンラインゲーム『Devil's Third Online』 クローズドβテストが実施決定! テスター募集もスタート

【デビルズサードオンライン】ネクソン×ヴァルハラゲームスタジオ新作発表会

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