主人公と密接に関わる新ヒロイン
日本一ソフトウェアは、2016年2月25日発売予定のプレイステーション Vita用ソフト『勇者死す。』の最新情報を公開した。
今回の記事では、新たに登場するふたりのキャラクターや、評価システムともいえる“葬儀”に関する情報を紹介していく。
『勇者死す。』のキャラクターは“魔王が倒されたその後の世界”で起こるさまざまな問題を象徴するような立場にいる。そして、それぞれの問題に立ち向かうキャラクターたちを通し、ストーリーが展開。
また、各キャラクターのストーリーが互いに関係しあうことで、協調やジレンマが生まれ、重層的で複雑な物語りが描かれる。この度追加される新キャラクターは、その立場上、もともと複雑なストーリーをさらにかき回すような動きをし、物語を盛り上げる。
本記事では、戦後の混乱を体現したような新たなヒロインたちとその素性や立場、直面している問題の紹介していく。
◆“勇者”の宿命を背負った少女 ヨナ
声:高垣彩陽(たかがきあやひ)さん
「あなたのように国を守りたいんです。私を……いえ、ぼ、僕をあなたのよう強くしてください!」
ヨナは勇者の死後、勇者の代わりに急遽育てられることになった少女。勇者が魔王を刺し違え、命を落としたとき、突然天界からの啓示を受け“次の勇者”として選ばれ、その使命を負うことになった。勇者に対するあこがれから勇者の格好を真似している。
突然啓示を受けたつぎの勇者
ヨナは勇者に憧れながらも、戦いとは無縁な生活をおくっていたふつうの少女だった。しかし、ある日、突然啓示を受けたヨナは、国の将来を担う勇者になることを決意。そして、よみがえった勇者に5日間で自分を真の勇者に鍛え上げてほしいとせまる。
勇者の条件
ヨナの目標は、勇者だけが操れるとされる究極魔法“ダイヴォーラ”を継承すること。
あまりにも重い使命に少女は……。
“勇者になる”という難題に苦戦するヨナをよそに、世間は新たな勇者の誕生に大きな期待を寄せ、王族も教会もヨナをつぎの勇者として祭り上げていた。
また、ヨナは勇者が数年をかけて得た力を、数日で手に入れるほどの無理を強いられていた。こうしたプレッシャーと勇者にならねばという使命感、そして無理に促された成長がヨナの心と体を蝕んでいく……。
◆謎多き魔王の娘 ベラナベル
声:金元寿子(かねもとひさこ)さん
勇者に討たれた魔王ギールのひとり娘である魔界の姫。だが、その姿を目撃したものはおらず、姿、目的など、すべてが謎に包まれている。
しかし、もし、勇者たちと出くわしたならば、戦いは避けられないだろう。
町に流れる不穏な噂
じつは魔王ギールには娘がおり、戦後もどこかにひっそりと隠れ、逆襲の機会をうかがっている、という噂が人々の不安をあおっている。なかには、魔王ギールの復活をたくらんでおり、戦争に備え人間と魔物のあいだに生まれた戦災孤児を兵士と育てているといった物騒な噂もある……。
ほかにも、物語を盛り上げるキャラクターが多数登場
◆トーマス
声:後藤(ごとう)ヒロキさん
「坊ちゃん、お帰りなさい!」
勇者をこどものころから面倒を見てきた爺や。魔王討伐に旅立った際も勇者とともに行動しており、勇者がよみがえった後も、真っ先に駆けつける。勇者の苦悩や立場をもっとも理解している人物。
ゾロ
声:最上嗣生(もがみつぐお)さん
「俺のほうが、あんたより強え! 俺だって英雄になれた! それをいまから証明してやらあ!」
勇者たちが魔王城に突入したときのメンバーのひとりで、元傭兵。個人の戦闘能力は勇者に匹敵するほど。勇者がひとりで魔王を討ったため英雄になれず、勇者を逆恨みしている。
魔王がいなくなり、明確な脅威がいなくなった世界ではゾロのような傭兵の仕事はなくなりつつあった。こうした状況で、ゾロはその戦闘力をもって魔物の残党を狩る“賞金稼ぎ”と王権制度に対立する可能性のある反乱分子の芽を摘み取る“秘密警察”のような仕事をしている。ゾロはそんな自分の境遇と勇者の栄光を比べ、惨めな思いをしている。
◆エドワード
声:拝真之介(おがみしんのすけ)さん
「まだ魔物はそこらじゅうにおる。なのに国中は問題が山積じゃ。ううう、頭が痛いぞよ……。」
持病のせいか顔色が悪く、問題山積みの現状から目を背けているやる気のない王様。国や娘のフローラの将来に不安を抱えながらも、とくに何か行動するわけでもなく、ため息ばかりついている。
■システム/英雄の葬儀
世界を救った英雄の最期
神様から5日間の命を与えられ、よみがえった勇者だが、6日目の朝には避けられぬ死が必ず訪れる。そして、その後、勇者の葬式が執り行われる。
この葬式は、5日間の勇者の行動や関わったキャラクターによって、葬式の規模や内容、参列者が大きく変化。
また、勇者が生きているうちに関わったキャラクターがその後の世界にも影響を及ぼすこともある。ここでは、こうしたゲームの評価ともいえる勇者の葬式を紹介するぞ。
【葬儀場】
勇者の行動で変わるもののひとつは葬式の会場。英雄とはいえ、戦後の困窮した時勢で大きな葬儀を執り行ってもらうためには、それなりの条件が必要となる。
5日間の過ごしかたによっては町から遠く離れた屋外の墓地で葬儀が行われることも。
【弔辞】
勇者の葬儀では、さまざまな人が別れの言葉を贈る。労をねぎらうもの、愛をささやくもの、秘密を暴露するもの……。この勇者に捧げられる弔辞は、勇者が生きているあいだに出会ったキャラクターや、イベントの進行度合によって変化する。キャラクターによっては、まったく異なる弔事を贈ることもある。
【参列者】
葬式の最後には、勇者の葬儀に参列した人とそのなかで涙を流した人の数がわかる。勇者が多くの人と関わり、よき行いをすれば、より多くの人が集まり、涙するだろう。
この人数は5日間で勇者がどれくらいの人に影響を与えたか、という最終スコアのようなものでもある。
【その後の世界】
葬儀の後には、勇者亡き後の世界がどんな道を歩むのか、という後日談を見ること可能。
“王国のその後”も勇者の行動次第で大きく変化し、勇者と関わったキャラクターが思いもよらない形で国の行く末を決定付けることもある。
また、国そのものが何百年もの繁栄を誇る場合もあれば、わずか十数年で滅びてしまう展開もあり、多くのパターンが用意されているぞ。
■次回予告
次報では、世界の各地で息を潜めている魔物を紹介。また、『勇者死す。』のゲーム性を形作るゲーム性やプレイステーション Vita版で追加される新しいシステムもあわせて公開する予定だ。勇者が過ごす5日間に多くの展開をもたらすシステムとなっているので、お楽しみに!