さまざまな新要素が“開拓”される最新アップデート
ゲームオンがサービス中のPC用MMORPG『ArcheAge』は、圧倒的な自由度の高さで思い思いのライフスタイルが実現できるタイトル。2015年10月21日には、最新アップデートとして“ArcheAge2.0 ノアルタの開拓者”が実装される。
公式サイトの特設ページにアップデート内容がまとめられているが、今回は新要素をひと足先に体験。詳細とその魅力をお届けしていこう。
新たな前線として生まれ変わったスパーキングビーチ!
最初に紹介したい新要素が、旧大陸のエリア“スパーキングビーチ”の仕様変更だ。これまでの勢力間戦闘が行えない平和地域から中立地域へと変更され、西大陸のゴールド平原と同様に現実時間に合わせてエリア状態が変化し、PvPが発生するようになった。
また、大きな追加要素として、東西勢力ごとに新たな施設となる“勢力拠点”が用意されるぞ。勢力拠点とは、その名のとおりスパーキングビーチにおける活動の本拠地。各種商人NPCやポストといった街の機能がひととおり揃っている。さらに、この勢力拠点はプレイヤーが資材を納品していくことで3段階まで発展し、利便性を向上させられるのだ。
なお、勢力拠点の設置とあわせて、東西勢力ごとに新たな住宅地区も設定される。現在スパーキングビーチに建設されている建築物はすべて撤去されてしまうが、補てん対応が行われる予定なので、該当プレイヤーは公式サイトの告知ページを確認して準備しておこう。
※「スパーキングビーチ」の使用変更に伴う事前対応と補てんについて
勢力拠点を第2段階まで発展させると、住宅地区と拠点を橋でつなげられたりと、周辺地域の利便性を向上させられる。建築には専用の資材と労働力が消費されるが、これらの建設は資材の製作、運搬なども含めてデイリークエストを通して行われるため、プレイヤー個人への見返りも期待できる。
なお、専用資材を作る製作台やクエストの受注NPCは住宅地の共同拠点で発見した。また、専用資材の製作には各種アーキウムの粉が素材として要求されることを確認。入手しにくいアイテムなだけに、発展は一筋縄ではいかない道のりとなりそうだ。
第3段階まで発展すると、デイリークエストがさらに追加されるほか、拠点に用意されている自動砲台が橋にも出現する。この自動砲台や拠点防壁が関わってくる要素が、つぎに紹介する拠点の防衛戦だ。自動砲台は周囲の敵勢力プレイヤーを探知して自動的に攻撃してくれるので、襲撃に備える際に役立つ。
第3勢力を要塞を陥落させて、拠点を守ろう!
スパーキングビーチの各地には“シャティゴン要塞”や“シャティゴン軍バンカー”といった施設が点在している。これらの拠点はチャリオットや神の盾グリーナーなどの攻城兵器で破壊して“浄化”できる。これにより、周囲の安全が確保されるほか、破壊後に出現する敵の残党を倒せば、新たに追加されるマントの製作素材を入手可能だ。なお、“浄化”はほかの旧大陸エリアに出現する“オーストマジカルタワー”に対しても行えるとのこと。
なお、スパーキングビーチにある東西の勢力拠点を3段階まで発展させると、シャティゴン要塞を破壊した後、一定時間が経過したタイミングで“シャティゴンの軍勢”と呼ばれる敵が襲来する。プレイヤーは拠点中央部のNPCを護衛する必要があり、失敗すると拠点の発展が1段階ダウンしてしまう。
防衛と浄化はいずれも多数のプレイヤーが協力しなければ達成できないため、勢力拠点の発展と合わせた大規模コンテンツとなるだろう。すでに実装されている“英雄システム”による招集システムも駆使した、勢力の一致団結が期待できそうだ。そして、これらのコミュニティチャレンジをさらに推し進めてくれる要素が、新たに追加された遠征隊のアップグレードだ。
旧大陸の開拓や遠征隊バトルで遠征隊がパワーアップ!
遠征隊に所属していると、新たに“遠征隊任務”へ挑戦できるようになる。遠征隊任務をクリアすると、“遠征隊経験値”と“遠征隊貢献ポイント”が入手できる。
遠征隊経験値は遠征隊に加算され、一定値に達すると遠征隊がレベルアップする。レベルアップするごとに、隊員に常時付与されるバフに経験値獲得量増加やグライダー速度増加といった追加効果が上乗せされていくぞ。
一方の貢献ポイントは個人が獲得できるポイントで、遠征隊メニューの“貢献P商店”からさまざまなアイテムと交換可能だ。貢献ポイントはいずれも旧大陸の発展に関するデイリークエストや遠征隊任務から獲得できる。
また、遠征隊に関わる追加要素として、勢力やエリアにかかわらず、遠征隊間のバトルが行えるようになった。船舶や車両を用いた戦闘も可能なので、他勢力との戦争を想定した模擬戦に利用できるほか、市街地戦や隊商護衛など、自由にルールを定めてユーザーイベントが楽しめるはずだ。さらに、勝利した遠征隊は遠征隊経験値も獲得できるので、遠征隊のレベルアップにも役立つだろう。
なお、遠征隊バトルの宣戦布告には、手数料として100金を消費し、連続申請するとさらに200金、2500金と必要額が増大していく。宣戦布告されると承諾なしに遠征隊バトルが発生するが、遠征隊貢献ポイントの交換で入手できる“休戦条約の協定書”を使用すれば一定期間宣戦布告から遠征隊を保護可能だ。遠征隊バトルの詳しいルールやマナーについては公式サイトで解説されているので、そちらもチェックして清く正しいバトルを楽しみたいところだ。
ここまで読んで、「まだ遠征隊に入っていない」、「これを機に遠征隊に入ろうかな」とお思いのプレイヤーも少なからずいるだろう。そこで重宝するシステムとして、遠征隊の検索機能も追加される。関心のあるコンテンツや紹介コメントで募集告知を出している遠征隊を簡単に検索できるので、自分に合った隊を見つけやすくなる。募集告知には掲載期間に応じて費用が発生するが、3日で1銀、9日で2銀と非常に安価。遠征隊側も気軽に募集告知ができるはずだ。
旧大陸と遠征隊のお互いの発展要素は非常に強く結びついているため、遠征隊の活発化は旧大陸の活発化、ひいては東西勢力の隆盛に関わってくる。『ArcheAge』の社会全体を揺るがす大きな盛り上がりに期待したいところだ。
旧インスタンスダンジョンにハードモードが追加! 難攻不落の新ボスも登場!?
プレイヤーのなかには、勢力間の戦争よりインスタンスダンジョン(以下ID)の攻略に闘志を燃やす人もいるだろう。また、遠征隊に所属していれば、こういったパーティーで挑戦するコンテンツへの参加機会も増えるはず。そこで朗報となるのが、下記のIDのハードモードにあたる“古代”等級の実装だ。
・ウエストイシュバラ王宮地下
・コールドウィンド廃鉱
・ハディル農園
・ブルタン城の武器庫
・破壊のゆりかご
これらの推奨レベルは50~55と非常に高難度。ID内のギミックは大まかな旧IDと同じものの、敵はより強化されており、最深部で待ち受けるボスの挙動も一部変更、追加されているので、攻略に慣れたパーティーでも歯ごたえを感じられるだろう。
もちろん、報酬もグレードアップ。新装備の製作素材が入手できる。新装備に上位の素材を組み合わせることで、さらに強力な装備へと打ち直すことが可能だ。
なお、これらの古代等級IDは1日2回までの入場制限が設けられているが、雑貨商人から購入できる“解放された次元のムーンライト呪文書”を消費することで追加入場も可能だ。
また、完全新規のIDとして、エアナード図書館の最深部に新ID“エアナードの心臓”も追加される。エアナードの心臓はエアナード図書館の最上部にあたる夜空の休憩室から入場でき、入場回数制限はない。IDの内容は出現するボス“エアナードの心臓の守護神”を1体撃破するというシンプルなもの。
試しに挑戦したところ、ボスの攻撃はどれも装備を整えたキャラクターを一撃で戦闘不能に陥れるレベルのダメージで、さらに各所に発生した亀裂から次々と追加の敵が出現するという恐ろしい光景が広がっていた。正攻法によるクリアはまず不可能な難易度に思えたが、ボスが出現するエリアの手前には意味深なNPCも立っており、攻略の糸口がどこかに隠されていそうである。
見事クリアすれば最上級の素材や、最高難度に相応しい報酬が得られるとのことだ。
追加・変更要素は盛りだくさん!
これまでお伝えした新要素以外にも、“ArcheAge2.0 ノアルタの開拓者”では多くのアップデートが予定されている。
【総合】
・装備強化成功率が上昇。また、各種強化石や“盗まれた財布”の入手率がアップ
・マスター等級以上の製作装備の再封印用素材の種類がシンプルになり、製作装備がより簡単に製作可能に
・ふたつのアイテムを合わせることで、新たな性能を引き出す“アイテム合成”システムの追加
・名誉ポイントショップや生活ポイントショップがキャラクター情報からいつでもアクセス可能に
【生活】
・2000文字以上の入力が可能な楽譜が登場
・“ゴンの砂”が、海中の採集活動時に出現する竜巻や海上バンガローのフジツボから獲得可能に
・漁船パーツにラインナップ追加
・1日に一定以上のデイリー目標を達成すると、追加褒章が獲得できるように。また、目標の星と交換できるアイテムの追加
【クエスト&戦闘】】
・オースト家デイリークエスト“盲目者の花”の開催時間が現実時間12:00と24:00に変更。また、ドロップアイテムの改変で新たなムーンストーンが製作可能に
・スパーキングビーチの曜日クエストの撤廃
・ネームドモンスター“レッドドラゴン”“クラーケン”の出現サイクル変更
・“赤露の戦い”の得点ルール変更
・“麦畑を揺るがす戦い”時、勢力本部前のワープポイントにゴールド平原の移動場所を追加。及び、開始前の陣地を保護
・攻城戦の開催スケジュール変更
目標の星の交換アイテムには、騎乗ペットの“グランドハウル”を“ブルーサンダー”に進化させる素材も登場する。このペットは非常にレアな“レッドサンダー”の色違いで、性能もまったく同じなので、手に入れれば注目の的となるはずだ。もちろん、必要な目標の星も膨大だが、冒険や生活の新たな目標として定められるだろう。なお、すでにレッドサンダーを所持しているプレイヤーも、ブルーサンダーへの交換が可能とのことだ。
バラエティに富んだ大規模アップデートでますます自由度に磨きがかかった『ArcheAge』。この機会にこれまで触れてこなかった方向性のコンテンツに参加するプレイヤーも多くなることだろう。今後の展開やプレイヤーの動向にもますます期待したいところだ。