アルペジオモードは2015年12月末実装を目指して開発中!
2015年10月12日、WargamingはPC用オンライン海戦アクション『World of Warships』(以下、『WoWs』)のオフラインイベント“World of Warships 進水式”を開催した。
本イベントは9月17日の正式サービス開始を記念したもので、横浜港湾内をクルーズしながら船上でトークショーが行われたほか、最新情報も発表。クルーズは3回実施され、合計およそ300名のプレイヤーが船上パーティーを楽しんだ。
アルペジオコラボが大ボリュームで進行中
トークコーナーではミリタリーアドバイザー・宮永忠正氏と『WoWs』アジアプロデューサー・柳沼恒史氏が登壇した。まずはプレイヤーからよく届く質問に対して、Q&A形式で回答。
Q.アジアサーバー全体でどのくらいユーザー数がいるんですか?
柳沼氏「正式サービス開始以降、おおよそ30万人の方にプレイしていただいています」
Q.プレイヤー数は増えてるの? 減ってるの?
柳沼氏「滝を登るように増えています」
Q.日本のプレイヤー数の割合はどれくらい?
柳沼氏「チャットの雰囲気を見ればおわかりになるかと思います。だいたい3割くらいですね」
Q.『World of Tanks』もプレイしているプレイヤーはどのくらい?
柳沼氏「3~4割ほどは『World of Tanks』をプレイしたことがある方、もしくはいまでもプレイされている方ではないかと思ってみています。当初はお互いにユーザー層の食い合いもありえると懸念していましたが、そのような傾向はないみたいです」
Q.プロデューサー的、いまのおすすめの艦艇は?
柳沼氏「いまはTier5~6くらいを開発されている方が多いと思います。そのへんですとアメリカの巡洋艦や日本の空母がおすすめです」
結さん「どういう理由でおすすめなんですか?」
柳沼氏「詳細な理由は申し上げにくいんですけど(笑)。Tier7の場合は、Myoko(日本の巡洋艦・妙高)です」
来場者「お~!」
柳沼氏「プレイスタイルにもよるんですけど、非常に強い船だなと思っています」
Q.『World of Warships』モバイル版は出ますか?
柳沼氏「まだ検討段階というところです。もし出るとしても、“Blitz"という名前ではないと思います(『World of Tanks』のモバイル版は『World of Tanks Blitz』)」
アルペジオコラボ詳細
『WoWs』ではアニメ“蒼き鋼のアルペジオ ‐アルス・ノヴァ‐”とコラボを実施しており、そちらの進捗状況も発表された。
『World of Warships JOIN FORCES 蒼き鋼のアルペジオ ‐アルス・ノヴァ‐』コラボ記念トレイラー
一部の艦艇のグラフィックやシステムボイスなどが“アルペジオ仕様”に切り替わるモードは、2015年12月末の実装を目指して準備中だという。開発が進められているのは、コンゴウ、ハルナ、キリシマ、ヒエイの金剛型4姉妹とタカオの5人。艦艇のグラフィックだけでなく、港画面もアニメの横須賀港が再現される。
結さん「ちなみに柳沼さんが好きなキャラは誰ですか?」
柳沼氏「私は断然タカオが好みです」
(会場中から拍手があがる)
メンタルモデルは艦長として船に搭乗することになり、柳沼氏としては侵食魚雷のエフェクトも実装したいと考えているらしい。開発担当からダメ出しをくらう可能性もあるそうだが、ぜひがんばっていただきたい。なお、アルペジオモードと通常モードはゲーム中で切り替え可能になるとのこと。
重巡洋艦・利根が絶賛開発中!
続いて、今後の『WoWs』に追加される要素も発表された。公式サイトで日本語版プレイガイドがオープンしたほか、近日中にゲーム内の日本語ボイスも実装予定。会場内では下記のサンプルボイスが公開された。
【日本語ボイスの一例】
「左弦に魚雷確認!」
「全艦、目標に攻撃を集中せよ!」
「やっちまったぞ!」
新たなゲーム内イベントとして、1バトル型と成績が蓄積されていくタイプのミッションが追加予定。開始時の難度は低めなようなので、誰でも参加しやすそうだ。
まだ実装は先になりそうだが、オリジナルの港グラフィックも準備段階にある。宮永氏によると、当時の日本の軍港も可能な限り再現しようという動きがあるとのこと。
ゲームプレイに影響する要素として、天候の変化についても開発中だ。雨が降ったり波が荒れたり霧が出たりなど、隠蔽性に関係してきそうだ。“夜戦”も期待できそうだが、視認性の面から難しそう、としていた。
また、直近で日本の重巡洋艦・利根も準備中だ。「スピードが速く、航空艤装が優れているので偵察能力も優秀。艦首側に砲が集中しているので、瞬間的なパンチ力を活かしたおもしろい戦いかたができるでしょう」とは宮永氏の弁。
日本人艦長も追加予定なのだが、その方法がユニーク。柳沼氏がいきなり「皆さまに艦長になっていただきたいのですが、写真撮影オーケーな方はいらっしゃいますか?」と言い出したのだ。急な発言だったにも関わらず、多くの参加者が挙手(僕も手を挙げた)。思いのほか人数が多かったため、後日公式サイト上で写真を募集し、それをもとに顔グラフィックを制作するそうだ。
2015年10月19日には、待望のドイツ巡洋艦とソ連駆逐艦ツリーが実装される。宮永氏からはソ連駆逐艦の解説があった。
史実上のソ連海軍をひと言で表すと“防御型”。守るべき要地が多く、機雷を海にまいて戦う温存型の戦術を得意とする。機雷や魚雷をたくさん積める艦艇の開発に邁進していたのだが、日本と比べて決定的に不利な点があった。
小さな島国の日本は艦隊1セットで使い回しが利くが、広大な国土を持つソ連は4つの海に面しているので、戦力を分散させなければならない。しかも対面する敵軍の性質がまったく異なるため、実質的には国内に4つの海軍があるようなもの。そういった事情から、船の建造計画は立つものの、なかなか着手できなかったのだという。このころの試行錯誤がツリーにも如実に表れているそうだ。
このほかの船の細かい話は“Wargaming On Air”をお楽しみに、とのこと。先日、シーズン2が最終回を迎えたばかりだが、シーズン3も準備中と言うことだろうか。
プレイヤーの皆さんが参加した夜の部の後は、関係者向けのナイトクルーズも実施。そのときの写真も少しだけどうぞ。