松山氏に“マチアソビ”出展の醍醐味を直撃
2015年10月10日~12日、徳島で開催されているイベント“マチ★アソビ vol.15”。バンダイナムコエンターテインメント、サイバーコネクトツー、VIBEの共同ブースでは、『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』(PS4/2016年2月4日発売予定)、『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』(PS4・PS3、2015年12月17日発売予定)の試遊などが行われている。
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人気コミックを原作にした話題作の試遊はさすがの人気。参加者みずからがプレイを楽しむだけではなく、ほかの参加者がプレイしている様子を見守る人も多く、ワイワイと賑やかな雰囲気で出展されている。ブースにはサイバーコネクトツー・松山洋氏を始めとした開発陣も顔を見せているので、プレイした感想などを伝えると、その意見が製品版にフィードバックされるかも?
このほか同ブースでは、段ボール製の防音室“だんぼっち”&発表されたばかりのダンボール製テーブル筐体“げーむぼっち”の体験会も実施中。“だんぼっち”ではなんと、VRヘッドマウントディスプレイ“Oculus Rift”を使ったカラオケが体験できる! 会場では「千本桜」、「残酷な天使のテーゼ」、「Butter-Fly」という、鉄板の3曲を実際に歌うことが可能(ちなみに記者が取材に訪れた際には、男性参加者が「残酷な天使のテーゼ」を絶唱しており、少し漏れてくるその歌声のすばらしさにブース全体がどよめいていた)。記者も体験させていただいたが、Oculus Riftを装着して見える景色は、ホールのような会場のステージ上で、詰めかける観客を前に歌う、という一人称視点のもの。手を前に出すとなんともSFチックな手がリアルタイムで視界に入り、不思議な没入間が体験できる。客席の向こう側のビジョンには歌詞も表示され、まさに“VRカラオケ”を楽しめるのだ。
そして早くも登場した“げーむぼっち”では、『パックマン』などがプレイアブル展示中。往年のテーブル筐体が段ボールで再現されており、子ども連れの参加者も実際にプレイして楽しんでいた。段ボールとは思えぬ再現度がスゴい。
最後に、ブースで発見したサイバーコネクトツー・松山洋氏に“マチ★アソビ”出展の醍醐味を直撃! 会場を訪れた際は、ぜひ同ブースに足を運んで、メーカーの“中の人”との貴重な交流を楽しんでみよう。
――ズバリ、“マチ★アソビ”出展の醍醐味を教えてください!
松山 “マチ★アソビ”はメーカーにとっても特別なイベントなんですね。全国で開催されているほかのイベントと違って、いちばんの特色は、運営側もお客様も「みんなでこのイベントを作っている」という意識がとても高く、お客様とメーカーの距離が極めて近いイベントだなと思っています。なので、『ジョジョ』や『NARUTO』など作っているタイトルも、“マチ★アソビ”に併せて最新バージョンのビルドを持ってきて、軽いモニター会のようにお客様から意見をもらっています。たとえばこういった機会をアメリカやヨーロッパ、東京でやると、大々的にやる必要があるので我々も体力を使うんですけれども(笑)、“マチ★アソビ”くらい距離感が近いと、多少制作中のビルドでも大目に見ていただける部分があって(笑)。最小限の労力で距離も近く、最新ビルドで直接意見を言っていただけるんですよ。すごくいいモニタープレイの場だなという認識をしています。
――カジュアルな場だからこそ、忌憚のない意見が出ることも?
松山 距離が近いことに便乗して、お客様も遠慮がないです(笑)。運営しているスマートフォンゲームの『フルボッコヒーローズX』なんか、「ここ最近のイベント、周回プレイ多くないっすか?」とか「ガチャ絞りすぎじゃないっすか?」とか(笑)。我々も「わかった、その意見は戻って開発チームに伝えておくから」という話を、ついさっきもしたばかりです。『NARUTO』や『ジョジョ』に関しても、雑誌や動画で見るのと実際にプレイするのでは全然印象が違いますから、直接言っていただいた意見をメモって、開発の現場にフィードバックしたりといったことを、この3日間やっています。
――参加するメーカーさんにとっても得るものが多いイベントなのですね。
松山 各メーカーさんもいい感じのゆるさがあるので、東京じゃ考えづらいと思うんですけど、『ジョジョ』のプロデューサー新野P(新野範聰氏)がウロウロしてたり、カプコンの小嶋P(小嶋慎太郎氏)がウロウロしていたり、アークシステムワークスの森P(森利道氏)がウロウロしていたり、そういうメンバーが一堂に会して、アーケードをただ歩いているイベントはなかなかないと思います(笑)。やっている側もそういうつもりで来ているので、もちろん私も大丈夫ですし、周りもそうですから、ぜひ気軽に声をかけていただいて、なんならサインのひとつでももらって帰ったらいいじゃないかと! それができるのも“マチ★アソビ”のいいところだと思います。