日本語にも対応。
Thunder Lotus Gameが、アクションゲーム『Jotun』をSteamで配信開始。プラットフォームはPC/Mac/Linuxで、価格は1480円。10月6日まで発売記念セールとして10%オフの1332円で販売中だ。なお架け橋ゲームズにより日本語ローカライズが行われている。
本作の主人公は、ヴァイキングの女戦士トーラ。彼女は船で航行中に不名誉な死を遂げ、ヴァイキング戦士の栄誉である天界の館ヴァルハラに入る資格を失ってしまう。しかし目覚めた彼女に対し、神オーディンは名誉挽回の機会として5体の巨人ヨトゥンの討伐を命じるのであった。果たして彼女は見事すべてのヨトゥンを倒し、神々の心を動かすことができるのだろうか?
なお、世界観や固有名詞などは北欧神話に基づいたもの。原語である音声もアイスランド語だ。日本語字幕によるローカライズでは、神話伝承のような語り口やセリフ回しも反映。厳かな雰囲気が維持されている。
ゲームとしてはシンプルな2Dアクションゲームで、トーラができるアクションは通常攻撃と溜め攻撃とローリング回避、そしてミョルニルら神々の像を訪れることで手に入る必殺技(回数制限アリ)といった程度。空間の裂け目ギンヌンガガプから各エリアに向かい、探索してルーンを2個集めるとボスエリアへ……といった感じに進行していく。
若干マップの作りがわかりにくかったり(ただしポーズ画面で、回復用の泉、神々の像、ルーンの位置などを記した簡易マップを見ることはできる)、大雑把な作りの部分も見受けられるものの、超巨大なヨトゥンが暴れまわるボス戦の迫力と、同じくヴァイキングをテーマにしたインディーゲーム『Banner Saga』を思わせる手描きアニメーションがとにかく素晴らしい。よく見ると決して細かい描き込みではないのだが、とにかく勢いを感じさせてくれる。
アクションゲームとしては、通常は罠を避けながらフィールドを探索するのがメインで(危険は黒い影で示される)、一部を除きヨトゥン戦以外はほぼ戦闘なし。その代わりヨトゥンとの戦いは、攻撃範囲も大きく、フィールド攻撃なども使ってくるので、まさに力づくの死闘となる。
『Banner Saga』+『ダークソウル』とでも言うべき、雰囲気の良さと巨人との戦いの激しさのコントラストが特徴なので、両方好きという人にぜひオススメしたいタイトルだ(雰囲気がいいゲームは好きだがアクションは苦手という人には厳しいかもしれない)。