あのPSMタイトルも、クロスプラットフォーム対応で堂々復活!

 今年はメーカー単独出展となった、ピグミースタジオ。2015年発売予定の期待のシミュレーションRPG『ボコスカウォーズ2』をはじめ、これまでPSM用ソフト(※プレイステーションVitaおよびスマートフォンの一部機種で起動できる)としてリリースされていた『野犬のロデム』、『僕は森世界の神になる』のプレイステーションVita版(※クロスプラットフォーム対応)が、プレイアブル出展されていた。ブースでは、『ボコスカウォーズ2』のゲームデザインとディレクションを手がけるクリエイター・ラショウ氏が、本作のメインBGM「進めボコスカ」をアカペラで歌い続けるなど、カオスな熱気に満ちていた。

オゴレスとの一騎打ち、そして、“あの弁当“との再会も体験できる!? ピグミースタジオブースリポート【TGS2015】_02
▲PSMのサービス終了にともない、2015年7月15日以降、新規購入ができなくなっていた、『僕は森世界の神になる』(左)と『野犬のロデム』(右)が、華麗に復活。それぞれ単なる焼き直しではなく、PSM版をプレイしたユーザーも楽しめる新要素がしっかり追加されているのがうれしい。

■『ボコスカウォーズ2』TGSバージョンをホンキでプレイした結果……
 ブースにいたピグミースタジオ“工場長”こと小清水氏によれば、『ボコスカウォーズ2』のTGSバージョンをクリアーしたプレイヤーは、かなりいるとのこと。ただし、クリアーしたのは一般来場者ばかりで、ゲーム業界関係者は誰もできていない……と聞き、いても立ってもいられなくなった記者は、業界関係者の名誉を挽回するべく(?)、おもむろにプレイ開始。

 基本的なセオリーは、約30年前の前作『ボコスカウォーズ』とほぼ同じ。スレン王(プレイヤーキャラ)を先行させ過ぎず、味方兵士に露払いさせながら、じわじわと進軍していくのだが、いかにも強そうな敵兵士が現れるようになると、一歩進むのも、ついためらいがちに。すると小清水氏が、2P用のコントローラーを手にし、記者に分割画面モードにするよう指示すると、自軍のエース的ユニット“ヒーロー”を、直接操作しはじめた。『ボコスカウォーズ2』は、2P協力プレイにも対応していたのだ!

オゴレスとの一騎打ち、そして、“あの弁当“との再会も体験できる!? ピグミースタジオブースリポート【TGS2015】_03
▲コントローラーの□ボタンを押すとフィールド画面が分割され、左側で斥候用ユニットの様子を確認できるようになる。斥候ユニットは、プレイヤー自身でも、2Pプレイヤーでも操作できる。

 小清水氏の絶妙なアシストの甲斐あって、順調に進軍した記者は、ついに最終ボス・オゴレスと対面。オゴレスはスレン王との一騎打ちでしか倒せず、しかもスレン王を道中である程度強化しておく必要がある。「ここまできたら、オゴレスに勝てるかどうかは、もう、運です」という小清水氏の言葉で覚悟を決め、最終決戦に臨んだ結果……見事、勝利!! これで本当に業界関係者の面目を保てたのかはよくわからないが、記者自身、何とも言えない達成感に満たされたのは、確かである。

オゴレスとの一騎打ち、そして、“あの弁当“との再会も体験できる!? ピグミースタジオブースリポート【TGS2015】_04
▲”陰の功労者”である小清水氏と、クリアー画面。オゴレスとの息詰まる最終対決の様子は、自分の目で確かめよう!(言ってみたかった)

■ひっそり(?)と出展されている新作にも注目!
 そんなブースの片隅にひっそりと展示されていたのが、1990年代、ソフトハウス“イタチョコシステム”名義でラショウ氏がリリースしたヒット作『あの素晴らしい弁当を2度3度』のリメイクにあたる、『弁当の素晴らしさをあの2度3度』。プレイヤーは弁当屋の店主となって、売れる弁当メニューを開発し、利益を上げていくという弁当屋経営シミュレーションだ。弁当に入れられる具材が大幅に増えたり、店先で弁当が売れていく(売れ残る)様子がビジュアル化されたり、町内のライバル店舗と覇権を競いあう国盗り要素が追加されたり……と、その全容を把握するのは、ブースでの試遊だけでは不可能。後日、改めてリポートしたい。

オゴレスとの一騎打ち、そして、“あの弁当“との再会も体験できる!? ピグミースタジオブースリポート【TGS2015】_01
▲『弁当の素晴らしさをあの2度3度』の画面。少し触ってみた印象では、タッチ操作に親和性があるゲーム内容に思われた。本作が起動していたのはiPAD mini(iOS)だが、将来的にはコンシューマーハードへの移植もありそうだ。