ユニークな武器を使い分ける戦略も重要に
2015年9月17日(木)から9月20日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2015(17日・18日はビジネスデー)。本日19日に行われた、『バイオハザード アンブレラコア』のスペシャルステージをリポートしよう。
■コンペテティブ(競技用)シューターに特化したゲーム性に
登壇した川田将央プロデューサーは「2016年3月に『バイオハザード』シリーズは20周年ということいろいろな準備を進めています」と挨拶。『バイオハザード アンブレラコア』の魅力について解説していった
『バイオハザード アンブレラコア』の大きな特徴のひとつが、コンペテティブ(競技用)シューターに特化した内容であることだそうだ。武器はそれぞれバランスが調整されているほか、ストーリーがそぎ落とされたソリッドな内容になっているという。その一方で、『バイオハザード』の世界観はきっちり表現できているとのこと。
CQBZ(Close Quarter Quarantined Battle Zone)という、“ウィルス環境下での特殊近接戦闘技術”が問われることも特徴。たとえば、“ゾンビジャマー”という装備はゾンビから“視えなく”することが可能だ。敵傭兵を直接倒すのではなく、ゾンビジャマーの破壊を狙って敵傭兵をゾンビに襲わせることもできる。川田氏曰く、本作はシリーズでは珍しく“ゾンビが襲ってこない”内容なのだそうだ。
ゲームの舞台は、『バイオハザード6』の後の、バイオテロが行われ封鎖された地域。あえてヒーロー的なキャラクターを扱わず、プレイヤーがアバター的な傭兵を育てていく内容となっている。さらに、本作ではミリタリーの専門家にも協力を仰ぎ、人物の動きを取り入れて、リアルな動きが再現されてているという。
バンス・ジェームスプロデューサーは、本作について「ユニークな武器をどう使うという戦略こそが重要です。この武器を持っているから最強ということはなく、あくまでプレイヤーの腕前次第です」と語りつつ本作をプレイ。ひとつひとつのラウンドは数分程度と、かなりスピーディーなゲーム展開が楽しめるようだ。
■素早い匍匐前進はリアルな動き!?
ここで、ミリタリー雑誌記者、モデル、ボディガードの乙夜さんが登壇。乙夜さんは本作でのリアルな動きに感銘を受けていたそうだ。
たとえば、本作ではカバー(障害物に隠れること)の度合いを、段階的に選ぶことができる“アナログカバー”を導入している。この技術はリアルでのサバイバルゲームにも重要ということで、乙夜さんはゲームさながらに隠れて撃つ様子を再現した。
乙夜さんによると、リアルなサバイバルゲームでは、カバーしながら急にしゃがむことで相手がたじろいで、攻撃のチャンスになるということがよくあるそうだ。
乙夜さんは、ゲーム中で人差し指に手をかけて、腰に据えているというハンドガンの持ちかたも賞賛した。すぐにハンドガンを取り出して撃つことができるので、この戦術もリアルで重要らしい。
ゲーム中の匍匐前進のスピードがとても早いということで、それも乙夜さんが再現。訓練をすると、いままでのゲームにあったような“もっさり”した匍匐前進ではない、本作さながらの機敏な動きが可能になるそうだ。
ここで、『バイオハザード アンブレラコア』の、大迫力の実写トレーラーが公開。じつは、撮影場所は大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンで、この映像の中には乙夜さんが紛れこんでいるのだとか。ガスマクスをつけているのでわかりにくいかもしれないが、ぜひ探してみてほしい。
『BIOHAZARD UMBRELLA CORPS』 Live Action Trailer
ここからは、『crossbeats REV.』とのコラボ企画、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで開催中のバイオハザード・ザ・リアル3、週刊少年チャンピオンで連載中のマンガ『バイオハザード・ヘヴンリーアイランド』、シリーズ初の舞台化となる『BIOHAZARD THE STAGE』など、情報が一挙公開された。
登壇者は最後に、本作を楽しみにしているファンにむけて、メッセージを贈った。
乙夜さん 私は『バイオハザード2』からの根っからのファンでした。『バイオハザード アンブレラコア』もとても楽しみにしているので、また買わないといけないですね。ひとりでも多くの方にプレイしていただきたいです。
バンス・ジェームスプロデューサー 人間VS人間という緊張感のある戦いができ、プレイヤーとしての可能性を最大限にひき出せるようなゲームになっています。ご支援をよろしくお願いします。
川田将央プロデューサー 『バイオハザード』は来年20周年ということで、続々と企画が進行中です。引き続き、楽しみにしてください。
『バイオハザード アンブレラコア』は、2016年初頭にプレイステーション4、PC向けに発売予定。なお、スペシャルステージは、9月20日の14時20分から14時40分にも実施される。
※20日の登壇者は川田将央プロデューサー、バンス・ジェームスプロデューサー