約3時間に渡ってゲームをプレイ!

 IMC Games×ネクソンが贈る新作PC用MMORPG『Tree of Savior』(以下、ToS)の先行体験&座談会が、2015年8月30日にネクソン本社で実施。一般応募で集まった21名のユーザーが参加し、『ToS』のゲームプレイと、開発関係者とのトークセッションが行われた。

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▲開発会社IMC Games副社長、キム・セヨン氏(左)。

 オープニングではIMC Gamesの副社長であり、本作の制作統括を務めるキム・セヨン氏が挨拶。「これまで、日本のユーザーのみなさんの非常にユニークな文化やプレイに、私もいろいろな影響を受けてきました。本日もたくさんプレイして頂いて、いろいろな意見をみなさんから頂きたいと思います」と参加者へメッセージを送った。

 今回のメインイベントであるゲームの先行体験では、ソロプレイが2時間、パーティープレイが55分間、計3時間もの時間が設けられ、参加者たちは思う存分に『ToS』をプレイした。

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▲ゲームの基本システムについては先日掲載したインプレッションでもお伝えしているが、「レベル20のフィールドに、レベル100のフィールドが隣接していたりもする」ことや「メインストーリー以外は、基本的にクエストは隠されている」といった新たな情報も明らかに。

 ソロプレイではメインストーリーを進める人はもちろん、ひたすらにワールドマップを進む人、MMOならではのコミュニティ要素を楽しむ人など、遊びかたもさまざま。限られた時間のなか、自分が気になっていることを、それぞれが確かめている様子だった。

 一方、パーティープレイでは主催者側が用意したレベル150のキャラクターで“魔術師の塔”と呼ばれるダンジョンに5人1組でチャレンジ。ボス級モンスターの討伐、特定階層への到達など、3つのミッションも課せられ、クリアーを目指して奮闘していた。

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本当に、記事に書けないような質問も飛び出しました……!

 プレイ後に行われた座談会では、キム・セヨン氏とネクソンの『ToS』運用担当である今濱隆一郎氏が登壇。始めに今後の運営スケジュールについて発表された。クローズドβテストの募集開始日時が、イベント翌日の2015年8月31日であることが明らかとなり、これには参加者も驚きを隠せない様子だった。クローズドβテストのスタートは2015年10月1日からで、正式サービスは2016年中を予定しているという。

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 続いて、参加者からのプレイの感想を聞くことに。「期待していたとおり、グラフィックとBGMが非常によかった」、「ジャンプや地面に設置型のスキルなどがあったのはおもしろかった」といった好印象の意見が多く挙がった一方で、パーティーやチャットなど、コミュニティシステムに関しては改善要望が目立った印象だ。

 これに対してキム氏は「サウンドやグラフィックに関していい意見をいただくことができて、力を入れた部分でもあるので、非常にうれしく思います」と感謝の言葉を述べたうえで、改善部分についても調整を行っていくと解答。パーティーシステムに関しては「ミニマップに味方が表示されない」など気になる点は多かっただけに、テスト時にどれだけの修正が行われるのか気になるところだ。

 最後のQ&Aコーナーでは、参加者たちの質問に登壇者のおふたりが一問一答方式で解答。その内容をピックアップして掲載する。

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【【【Q&A】】】

Q「課金形態について教えてください」
A「なにも決まっていません。現在はおもしろいゲームにすることを大前提に開発を進めています」

Q「ひとつのチャンネルでは何人くらいが同時にプレイできますか?」
A「1チャンネル100人~150人くらいの規模で、それを超えると自動的にチャンネルは増えていく仕様です」

Q「PvP要素は実装されますか?」
A「5対5のPvP要素を検討中です。PvPで勝利すると、名前の前に等級が表示されるなどの特典を考えています。なお、PvPは参加したいのみが参加できる形式を考えています(大規模なPvPは検討段階)」

Q「協力して倒す大型のボスは存在する?」
A「すでに用意してあります。こっそりと居るので探してみてください」

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Q「ギルドシステムは実装される?」
A「テンプラー(仮名)というクラスのみがギルドを設立できる仕様です。ギルドに所属することで特別なアイテムを生産したり、ギルドのみで挑めるボスに挑戦が可能です」

Q「キャラクターの見た目のカスタマイズ要素は増える?」
A「2Dのグラフィックスを使用する関係で、さまざまな着せ替え要素を入れるのは難しいです。ただ、もともと開発段階の思想として“キャラクターの成長に合わせて見た目が変わる”ことをテーマにしていて、クラスチェンジをするたびにコスチュームがもらえたり、特定のクエストをクリアーすることで髪型の変化や装備アイテムに装飾などが付き、見た目が変わっていきます。
 “キャラクターが成長していくうちに姿も変わり、プレイしているうちにカスタマイズが完了している”という感覚を楽しんでほしいです」

Q「エンドコンテンツはどういったものを想定していますか?」
A「クエストの追加などで対応する予定でしたが、韓国でのクローズドβテスト時に“延々と成長し続けるのを望まない”という声も多くいただきました。そこで、最初に入っているコンテンツを拡張したり、おもしろくなるように改良したいと思っています。カンストしてしまったユーザーどうしの競い合いを促すためにも、レイドボスなども用意します」

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Q「クローズドβテストの期間はどれくらい?」
A「変更の可能性もありますが、約5日間を予定しています。目的はゲームの安定性を測ることなので、長く遊べるようになるのは、みんなで遊べるようになる時にしたいと思います」

Q「サウンドトラックCDは出ますか?」
A「サウンドに関しては非常に力を入れているので、クライアント内でみなさんにお聞きしてもらうmp3の音源だけではなく、クオリティの高い音源をみなさんにもお届けをしたいと考えています。どんな形になるのかは未定です」

続々と新情報が出てくるはず!

 参加者からの質問は留まることを知らず、当日一番の熱気を生むことになったQ&Aコーナーは約1時間にも及んだ。登壇したおふたりも参加者たちから上がる鋭い質問(なかには大人の事情で記事に掲載できないものも)にもしっかりと回答し、本作にかける本気度を伺わせてくれる時間となった。

 かくして、約5時間にも及ぶ先行体験&座談会はエンディングを迎えた。その濃密な時間に、参加したユーザーたちも大満足の様子であった。

 2016年のサービス開始を予定している『ToS』。すでにクローズドβテストのテスター募集がスタートしており、公式Twitterアカウントの稼動も始まった。続報を心して待て!

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