より速い連打が可能に!
ゲーム周辺機器メーカーのホリは、秋葉原のHeyにて開発中の“NEW玄ボタン”のロケテストを行っている。NEW玄ボタンは、ホリのアーケードスティックで採用されている玄ボタンの新作。高い剛性と耐久性を実現した玄ボタンに対してNEW玄ボタンは、ストロークを浅くすることでより速い“スライド連打”や“こすり連打”を可能にしているという。試作段階の最新ボタンをいち早く体験したい人は、ぜひ秋葉原のHeyに足を運んでみよう。
●ホリ浅葉氏ミニインタビュー
――NEW玄ボタン開発の経緯を教えていただけますか?
浅葉氏(以下、浅葉) より速くボタンを連打したいという要望が多く寄せられたので、それに応えるにはどういうことができるかな? というところから始まっています。現在いろいろ施策してる段階で、今回はその試作品をテストさせていただいております。
――NEW玄ボタンの特徴はどこにあるのでしょうか?
浅葉 一般的なアーケードボタンと比べて、ボタンを押し込んだときのストロークを0.3ミリほど短く、さらにボタン自体の厚みを1.4ミリ薄くしてあります。これによりボタンを押す前の位置が通常より低くなっているので、より“スライド押し”や“こすり連打”をする際に指がボタンにひっかかりにくくしてあります。製品版に入れるかはまだ決定していませんが、ボタンの表面にマット調の加工を施してあります。ツルツルした一般的なボタンよりもサラサラとした感触になっています。ボタンに触れたときの指先の感度を上げる効果だけではなく、指紋や汚れをつきにくくするためのものです。ほんの些細な違いでもプレイ感覚がより高まるのであればおもしろいのではないかと、ご提案させていただきました。
――実際にプレイした感じでは、確かにこすり連打がやりやすいように感じました。
浅葉 押し込む幅が浅くなると、押したときだけではなく戻りも速くなるので、その分ボタンの連打が速くなる仕組みです。
――NEW玄ボタンは、将来的にはホリさんのアーケードスティックにも採用されるのでしょうか?
浅葉 そうですね。家庭用のアーケードスティックに実装する予定です。ただ、まだ開発を始めたばかりなので、いつころになるかは未定です。ご意見を集めつつ、ブラッシュアップしていく予定です。もっとボタンを浅くという意見があれば、もっと浅くする可能性もありますし、形状に手を加える可能性も残されています。
――では最後に読者へのメッセージをいただけますか?
浅葉 今回のロケテストは、秋葉原Heyさんにて8月16日(日)まで行っております。コミケなどで上京された方はぜひ立ち寄っていただけると幸いです。ご意見ご感想は、ホリのサポートセンターにお送りください。もしくは僕のツイッターアカウントのほうに。また、週末は僕自身が現地に足を運ぶ時間もありますので、見かけた方は直接声をかけていただいてもかまいません。ぜひよろしくお願いします。