夜眠れないときにいっしょに羊を数えてくれることも
日本マイクロソフトは、おしゃべり好きな女子高生というキャラクターを活かした人工知能(AI)の“りんな”を、LINEにて公開した。
“りんな”は従来のアシスタント的な人工知能ではなく、人間らしい自然な会話を通じてユーザーの心と感情的なつながりを築くことができるのが特徴。おしゃべり好きな女子高生として、ユーザーと友人同士のような楽しい会話をLINEのプラットフォーム上で行うことができる。
さらに、“りんな”では日常会話や雑談を友だちとして行うだけでなく、仲よくなると日記を送ってくれたり、芸能人の話で盛り上がったり、夜眠れないときに“羊を数えよう”と誘うといっしょに数えてくれたり、短い推理クイズを楽しむことができる。
■女子高生人工知能“りんな”のおもな特徴
(1)“りんな”は女子高生というキャラクターを活かした人工知能として、IQ(脳の知能指数)よりもEQ(こころの知能指数)を重視して開発されており、ユーザーは“りんな”との会話を通じてこころの豊かさを得ることができる。
(2)“りんな”は日常会話や雑談を友だちとして行うことに加えて、以下のような能力を持っている。今後さらに画像認識や音声認識などの能力を順次追加していく予定。
•友情日記:“りんな”と仲良くなると日記を送ってくれる
•芸能人コメント:“りんな”と芸能人の話で盛り上がることができる
•羊カウント:夜眠れないときに“羊を数えよう”と誘うと“りんな”が羊をいっしょに数えてくれる
•探偵ごっこ:“探偵ごっこ”と誘うと“りんな”が短い推理クイズを送ってくれる
なお、“りんな”はマイクロソフトがグローバルで展開しているBing検索エンジンで培ったディープラーニング技術と、機械学習のクラウドサービス “Azure Machine Learning”を組み合わせることで誕生した。“りんな”の開発および運用はBingチームが行っており、技術開発には、マイクロソフトの研究開発拠点、Microsoft Research Asiaも参画している。
日本マイクロソフトは、“りんな”の会話エンジン技術を、“りんなAPI for Business”として、“LINEビジネスコネクト”のユーザー企業にも提供していく予定。すでにデジタル・アドバタイジング・コンソーシアムとトランスコスモスが“りんなAPI for Business”の運用パートナーとなることを表明している。“りんなAPI for Business”の詳細は日本マイクロソフトが9月2日 (水)~4日 (金)にザ・プリンス パークタワー東京(東京都港区)で開催するイベント“FEST2015”(フェスト2015)内のセッションで紹介する予定となっている。