『天空の城ラピュタ』の世界を再現する“想造ガレリア”シリーズ
バンダイの公式ショッピングサイト“プレミアムバンダイ”で展開している“想造ガレリア”シリーズ。その第2弾となる“フラップター”が2015年11月に発売される(※現在予約受付中)。価格は12960円[税込](送料・手数料別途)。
※予約は準備数に達した場合、早期に販売を終了している場合があります
【同時購入セット】想造ガレリア フラップター/ロボット兵(青色発光ver.)
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そこで今回、スタジオジブリ作品の造形の難しさやこだわりなどについて、想造ガレリアシリーズの企画を担当したバンダイ・宮脇純氏に話を聞いた。
<“想造ガレリア”シリーズとは?>
映像表現の完成度が高いジブリ作品だからこそ、“リアル”に存在した姿に思いを馳せてしまうはず。そんな“想像”にスポットを当てたのが、“想造ガレリア”シリーズだ。ジブリ作品の中で描かれなかった表現の“余白”を想像し、それを“ガレリア=ギャラリー”としてコレクションできるデスクトップモデルとして立体化。鑑賞する角度を限定しない、世界観の奥深さを感じさせるディテールとギミックが、心に残る物語の“向こう側”へといざなってくれるはずだ。
想造ガレリア フラップター PV
スタジオジブリ×バンダイによる夢の造形作品
宮脇 純氏
――まず、“想造ガレリア”第一弾、“ロボット兵”の反響をお聞かせください。
宮脇 2013年に発売した“ロボット兵”ですが、プレミアムバンダイでしか買えないという、いわゆるクローズドのマーケットで、スタジオジブリさんの作品に対してどういった反応があるのか、ドキドキしました。しかし、新規に会員登録して購入していただいたお客様が全体の約4割ほどいらっしゃいました。逆に、もう少し店頭などで告知できれば、より広い層に向けて、長い期間アピールできる商品になったのではないかと思い、今回はどんぐり共和国さんの協力を得て、一部店舗にて、“フラップター”の展示を行っています。
――“想造ガレリア”シリーズがターゲットにしている層は?
宮脇 コンセプトとして、高級感やプレミアム感を出していこうという狙いもあります。キャラクター商品ですので、そのキャラクターのファンに向けてというのはもちろんですが、ジブリさんの場合、ファンの幅が非常に広いです。映画『天空の城ラピュタ』(以下、『ラピュタ』)が劇場公開されたのは1986年ですが、当時子どもだった方々は30歳代後半から40歳代前半くらい。そのあたりをメインターゲットにしながらも、数年ごとに“金曜ロードショー”で放映されていますし、それを見て新たにファンになった20歳代の方々も、サブターゲットとして意識しています。
――シリーズの第1弾に“ロボット兵”を選んだ理由は?
宮脇 まずは、『ラピュタ』の中から商品を作らせていただきたいという考えがありまして、『ラピュタ』の象徴的なキャラクターを考えたときに、“ロボット兵”がベストではないかと思いました。ただ、せっかくシリーズとして立ち上げるのであれば、三鷹の森ジブリ美術館やどんぐり共和国などで販売されている、スタジオジブリの関連商品とコンセプトを明確に変えて企画する必要がありましたね。
――“ロボット兵”の価格は3000円代という、非常に手ごろなお値段でした。その理由は?
宮脇 じつは、ジブリさんとバンダイが初めていっしょに新規で作った商品として“FORMANIA ガンシップ”(※商品情報はこちら)という商品があったのですが、2011年発売当時、価格は10000円[税抜]でした。その価格帯だと、買いたいけど買えないという人が出てくるのも事実でして、新シリーズの立ち上げ第一弾の“ロボット兵”の場合は、まずは価格を3000円代でまとめられるように、サイズ感やギミックを企画するところから始まりました。
――確かに、とても良心的な価格です。
宮脇 そうですね。現在の為替の状況だと、少し難しいかもしれないですが……(笑)。