キャスト陣も衝撃を受けた『がっこうぐらし!』

 2015年7月よりTOKYO MXほかにて放送中のテレビアニメ『がっこうぐらし!』。その放送直後キャストインタビューが到着したのでお届けする。インタビューに応えているのは、水瀬いのりさん(丈槍由紀役、文中は水瀬)、小澤亜李さん(恵飛須沢胡桃役、文中は小澤)、M・A・Oさん(若狭悠里役、文中はM・A・O)、高橋李依さん(直樹美紀役、文中は高橋)、茅野愛衣さん(佐倉 慈役、文中は茅野)、加藤英美里さん(太郎丸役、文中は加藤)の6名。以下、リリースより。


水瀬いのりさんや小澤亜季さんらが語る『がっこうぐらし!』放送直後キャストインタビュー_01

――原作は皆さん、すでにお読みになっていたんでしょうか。
茅野 初めて原作に触れたのは、たぶん資料で抜粋を読んだんだと思います。『がっこうぐらし!』というタイトルで、絵柄もすごくかわいくて、「楽しそうな作品だな」と思って、パラパラとめくっていたら、「あれ? なんかちょっと不穏だぞ」と(笑)。その抜粋だけでもけっこう、惹きつけられるものがありましたね。しかも、ちゃんと原作を読んでみると、想像していた以上に衝撃的な展開が待っていて……。アフレコがすごく楽しみになりました。

水瀬 私が衝撃を受けたのはやっぱり、ゆきが見ている世界と、ほかの――くるみたちが見ている世界が違う。そのことがわかった瞬間ですよね。冒頭、ゆきが「音楽室はこんなところがいい!」とか、学校のいいところをいくつも挙げるんですけど、そのキラキラと輝いている世界が、じつは……という。くるみたちが見ている、世界の本当の姿がバッと絵で描かれた瞬間ですね。「ああ、ゆきは学園生活がキラキラしているって言ってたけど、実際はこんな状況なんだ」と。そのギャップがすごく大きくて、心をグッと掴まれました。

小澤 なんというか、いろいろ考えさせられる原作でしたね。状況から察するに、世界がタダごとではないのは間違いないじゃないですか。こういうところで「彼女たちはいったいどんなことを考えてるんだろう?」と。さっきも少し「『がっこうぐらし!』は日常系だよね」って話をしていたんですが、これもまた、彼女たちの“日常”なのかなって。そこはおもしろかったですね。

M・A・O 原作を読みながら感じたのは、「本当に強い女の子たちなんだな」ということでした。いろいろと希望が見えてはくるんですけど、その光も見えたと思ったら、またすぐに消えそうになったりして……。でもそういうときでも、みんなで団結して支え合いながら、困難を乗り越えようとしていく。その絆の強さが、すごくステキだなって思いました。あとはやっぱり“かれら”ですよね。かわいらしい絵柄とのギャップが、すごくクセになる。いまから第6巻が楽しみになってます!

高橋 私は第5巻の、とあるシーンで号泣したんですよ。これはほかシーンにも共通したことなんですけど、一見、すごくふつうのことを言っているように見えるんですけど、彼女たちが言うからこそ、重みを感じる言葉というのがある。そういう言葉がそこここに散りばめられていて……。いや、本当に泣いちゃいましたね。

加藤 私はぜんぜん内容を知らなかったんです。なので、第1話のアフレコの前に台本を見ながら映像をチェックしてたんですけど、やっぱりあの最後の展開ですよね。「え、これはどういうことなの!?」って、すごくビックリして。

(一同笑)

加藤 そうですね、まったく前情報を入れてなかったので、本当に驚きました。

茅野 太郎丸は、原作よりもアニメのほうが出てきますよね。

加藤 聞いたところによると、原作では数ページしか出てこないそうなんですけど、今回のアニメではキービジュアルにも出てきているし、その後で原作を読ませてもらったら「あっ、こういう展開が待ってるんだ」って……。いろいろとびっくりするような展開が多い作品だったので、どんどん読み進めてしまいました。

水瀬 原作とアニメでは、同じようなストーリーでもそこまでの展開がぜんぜん違うんですよね。太郎丸もそうだし、あと最初からみーくんがいることもそうなんですけど、持って行きかたがぜんぜん違う。だから、原作をすでに読んでいらっしゃる方でも、きっと新しい発見があるんじゃないかな、と思うんですよね。

――皆さん、原作を読んで驚かれたようなのですが、なかでもいちばんショッキングだった場面はどこでしょうか?
水瀬 第1話がまさにそういう感じですけど、明るい場面が本当に明るく描かれているからこそ、そうじゃない場面が際立つ。だから最近は、台本を読んでいても、明るいシーンが続くと「つぎくらいで来そうだな」って、身構えるようになりました(笑)。そうかと思えば、今度はグッと胸が詰まるような回想シーンが入ってきたり……。最初のころはけっこう、その振り幅に振り回されていたんですけど、いまはもう、そのサイクルがすごく心地いいんですよ。かわいらしい部分と少しダークな部分――その配分は、今回のアニメでもうまく映像化されているんじゃないかなと思います。

小澤 原作を読んでてもアニメを見てても、「これってまさか」と気づいたときに「うわーっ」ってなりますよね。なんというか、じわじわ来るところがある。「ああ、そういうことだったのか」と。しかも単純に「怖い」というだけじゃなくて、「かわいそうだな」とかいろんな感情に、じわじわと訴えてくるところがあるんですよね。

M・A・O 私も、第1話の最後のゆきちゃんが衝撃的だったんですけど、もう一度観直したときに、Aパートの終わりくらいに窓ガラスにヒビが入ってるところがあって。そこに気づいたときに「ハッ! ここから始まっていたのか!」という衝撃がありました。そこに気づき始めると、りーさんの動向を見ても「これは何かの伏線じゃないのかな?」って、気にするようになりましたね。

高橋 私も伏線には驚かされましたね。気づいて遡っていくと「あ、これもそうだったのか!」となる瞬間が、いちばん怖い(笑)。

茅野 明るいシーンほど怖いですよね。ゆきちゃんがにこにこ笑いながら授業を受けている場面でも「じつはこのシーンには誰もいないんだよな」とか「本当は、もっと学校はボロボロの状態で……」って考えて観ると、すごく怖く感じます。明るいシーンであればあるほど、切なくなるし、けっこうガツンと来るところがありますよね。

――あと、水瀬さんたち4人はオープニングもやられていますよね。曲を最初に聴いたときの印象は?
水瀬 すごくかわいい曲だな、と思いました。ただタイトルをゆっくり読むと「おお……」みたいな。

加藤 どんなタイトルなんですか?

小澤 「ふ・れ・ん・ど・し・た・い」ってタイトルなんですけど。
M・A・O イントネーションを間違えると、「し・た・い」が「死体」に聞こえるんです。
茅野 ハッ、フレンド・死体!?(笑)

――それは、文字ではいまいち伝わらないですね……(笑)。
加藤 それってつまり“かれら”ってこと?

水瀬 そうなんですよ。たぶん「し・た・い」と「死体」で、ダブルミーニングになってるんです。

高橋 たしかに学校の友だちは、みんなふつうじゃないですもんね……。

小澤 ちょっと狙ってるんじゃないかなっていう。

水瀬 しかも歌詞も、何も知らない人だったらきっと「かわいらしい歌詞だなあ」で終わると思うんです。でも『がっこうぐらし!』の世界観がわかったうえで改めて読むと、いろいろと「ああ……」みたいな(笑)。

茅野 そうだったんだ!

水瀬 リズムとかテンポがいい曲なので、明るくサラッと聴けるんですけど、歌詞にも注目してほしいなと思いますね。

小澤 アニメの本編ともそこは共通していて、よく考えると「ああ!」っていう。そういうところが、いかにも『がっこうぐらし!』らしいなあって(笑)。

M・A・O 今回、PVの収録もやらせていただいたんですけど「ポップな学園生活部の部室」というコンセプトだったんです。衣装もカラフルだし、小道具もみんなすごくかわいくて……。皆さん、驚いてくれればいいなと思いながら、収録しました(笑)。

――ダンスはたいへんじゃなかったですか?
M・A・O がんばりました……(笑)。

小澤 たいへんでした。

高橋 ダンス、たいへんだったね……。

加藤 公式サイトでPVが流れてたよね。がんばって踊ってたの、観たよ!

高橋 ありがとうございます!(笑) 角度を変えて何度も録りなおしたんですけど、とくにソロカット撮影はカメラの正面でひとりで踊るので「うわーっ、間違えられない!」って。すごく緊張しました。

――もう人前では披露されました?
高橋 つい先日“まんがタイムきららフェスタ”で披露しました!

小澤 皆さん、すごく盛り上がってくれて、うれしかったです。「ハイ!」とか合いの手も入れてくれて。

高橋 なんかこう「かわいいオープニングが始まったぞ!」っていう気分になってもらえたらいいな、って。

水瀬 「日常系の新作が始まるぞ!」みたいな(笑)。

小澤 「やっぱり『きらら』だぜ~」っていうね。

茅野・加藤 からの~?

(一同笑)

加藤 でも、私もすっかりだまされたうちのひとりだからなぁ……(笑)。

【放送情報】毎週木曜放送中!
TOKYO MX 毎週木曜 23時30分~
サンテレビ 毎週木曜 24時30分~
BS11 毎週木曜 24時30分~
AT-X 毎週木曜 21時30分~
※リピート 毎週土曜 13時30分~
毎週日曜 18時00分~
毎週火曜 29時30分~

【配信情報】
ニコニコチャンネル 7月9日より 毎週木曜25時00分~ニコニコチャンネル 26時00分~ニコニコ生放送
バンダイチャンネル 7月17日(金)12時00分~第1話・第2話同時配信、以降毎週金曜日12時00分更新
GYAO 7月9日より 毎週木曜25時00分~
ビデオマーケット 7月9日より 毎週木曜25時00分~
Rakuten Showtime 7月9日より 毎週木曜25時00分~
U-NEXT 7月10日より 毎週金曜12時00分~
dアニメストア 7月10日より 毎週金曜12時00分~
auアニメパス 7月16日より 毎週木曜12時00分~
Softbankアニメ放題 7月10日より 毎週金曜12時00分~