実写映画『コープスパーティー』主題歌を語る

 声優、歌手として活躍する今井麻美さんの16枚目のシングル『BABYLON ~before the daybreak』が2015年7月22日に発売される。同シングルは、2015年8月1日に公開予定の実写映画『コープスパーティー』の主題歌である『BABYLON ~before the daybreak』を表題曲に、ニンテンドー3DS用ソフト『コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー』オープニング曲『シャングリラ(2015ver.)』、録り下ろし新曲『leap of faith』を収録した3曲入りのCDとなっている。今回、同シングルについて今井麻美さんのロングインタビューを掲載。曲に込めた想いやレコーディング時のエピソード、また2015年5月16日に行われた自身のバースデーライブについても語ってもらったので、ぜひチェックしてほしい。

16枚目のシングルは実写映画主題歌に!

今井麻美さんの得意分野が詰め込まれた『BABYLON ~before the daybreak』ロングインタビュー_06
■今井麻美さん(文中は今井)

――まずは『コープスパーティー』(以下、『コープス』)が映画化されると聞いたときは、どんなお気持ちでしたか?
今井 「やっちゃいましたね」と思いました。以前に“如月祭”という『コープス』のイベントで、スタッフさんたちが実写予告編を試しに作っていたんです。当時は悪ノリぐらいの気持ちだったと思うんですけどね。それを観たときには「攻めるな」という気持ちと、「映像化はさすがに無理なんじゃないかな」という気持ちがあったんです。ゲームは、2次元のキャラクターだったから『コープス』のホラーな部分が緩和されていたと思うのですが、リアルな生の人間がこんな目にあったら、目も当てられないと思ったんですよ。だから、そのときはどちらかというと、みんなネタだと思っていたんですね。スタッフさんは「映画化目指しています!(キリッ)」とか言っていましたけど、ツッコミ待ちなのかと思っていて(笑)。それからしばらく経って「実写映画化が決まりました。主演は生駒里奈ちゃんで」と言われまして。最初は「え―――――!」と思ったんですけど、生駒里奈ちゃんと聞いたときに「ガチだな!」と感じました。実写映画化も本当に驚いたのですが、その実写映画にまさか自分が主題歌を歌うという形で関われる思っていなかったので、「ラッキー!」と思いました(笑)

――初めて実写映画主題歌を歌うことに対してのお気持ちは?
今井 まさに「ラッキー!」ですね。私は声優をやりながら歌手もやっているのですが、どうしても実写のドラマや映画というものにはあまり縁がないものですから。よほどの伝手でもないとそういうお話をいただく、ということはないと思っているので想像もしていなかったんですけど、たまたま私が『コープス』シリーズの主題歌をずっと担当させていただいていたという理由があったからこそ、お話をいただけたんだと思います。きっとアニメやゲームにあまり触れられていない方々からしてみれば、「今井麻美さんってどういう人?」というところから入るだろうと思うんですけども、そういう知名度のない状態から私を起用してくださったのは、シリーズを含めてリスペクトしてくださっているんだなという想いをすごく感じられました。いままでゲームやアニメ、ドラマCDなどに関わらせてもらった人間としては、すごくうれしかったですし、責任重大だなと思ったので全身全霊でがんばろうと思いました。

――なるほど。実写映画の予告映像はご覧になられましたか?
今井 観ました。もうアホですね。これはちょっと言いかたがマズいな……(苦笑)。活字にしたときに怒られない言いかた……「攻めるな」、「ここをやっちゃうんだな」みたいな。「ここは思っていたほどキツくなさそう。でも、全貌はまだ見えていないから、もしかしたらキツいかも」とか、そんなことばかり考えちゃいました。ストーリーを熟知しているがゆえに、映像に出てくるシーンがどのシーンかがすぐにわかってしまうので、ビクビクしながら観ていました。

――今井さんが演じられている、篠原あゆみ役を演じる前田希美ちゃんはいかがですか?
今井 実際に映画を観るときには、あゆみにいちばん感情移入して観ることになると思うんですけど、唯一私と違って前田希美ちゃんは怖いものがすごく大好きで、ホラー映画がめっちゃ好きと仰られていたので(笑)、「心強い」な、と思いました。あゆみというキャラクターを演じるなら、本来はそういう怖いものが得意な子じゃないといけないんですよね。私は怖いものが苦手なので、どこかで申し訳なさがずっとあって。あまり中の人は関係ないとも思いますが、私なんかは自分がなりきって演技をするタイプの声優なので、怖いものが平気ではない私が怖いものが平気というキャラクターを演じさせていただく罪悪感みたいなものが見え隠れしていたんです。ただ、唯一の救いは、あゆみちゃんという女の子は、みんなを驚かせるのは好きなくせに、いざ自分が怖い目に遭うと誰よりもいちばんビビる性格という(笑)。そこにすがるしかなかったですよ、私は。ドヤ顔でみんなに怪談話を披露した後で、「ガタガタッ」という物音がしたときに真っ先に叫ぶ(笑)。全身全霊の叫びをマイクが壊れるんじゃないかレベルでずっとやっていましたね。本当にミキサーさん泣かせだったと思います。ミキサーさんに言われることはわかっているんで、みずから3歩下がって叫んでいましたけど(笑)。私は怖いものが大好きではないので、前田希美ちゃんが「すごくホラーに出たかったんです」と仰っていたのを聞いたときに、なんだかよくわからないですけど「(実写映画『コープス』はキャスティング的に)勝った!」と思いました(笑)。ピッタリだと思って。だから、すごく楽しみです。

――公開されたら今井さんも観に行かれるんですか?
今井 行きます。私はOVAが劇場で先行上映されたときにも……これ誤解のないように言いたいと思うんですが、素直な気持ちを言うと嫌々行ったんですね。絶対観に行った後、1週間から1ヵ月は毎晩ひとり暮らしであることを呪うと思うんですよ。怖すぎて。アニメのときにそこまで考え込むほどだったんです。自分が出ている作品は、けっこうクールな視点で観られるんですが、実写映画版は私が関わっている部分が歌だけなので、それ以外はふつうに映画として観られるわけじゃないですか。より怖いわ(笑)。

――たしかに(笑)。
今井 たとえば、ゲームのときは怖いシーンになったとき、「あっ、このとき確か私は机の下に寝転がって足しか見えていないから死体みたいだってスタッフに笑われたなー」とか、収録時のことを思い出して凌いでいたんですよ。

――そんなおもしろエピソードが。
今井 そうなんです。ゲーム収録のときは叫びまくるので、すごく疲れちゃうんですね。疲れてないように取り繕うような余裕もなくて、スタジオがすごく広いところだったので、収録の後半ぐらいには大の字になって床に寝転がっていました。スタッフさんからは「今井さん、そこみんな土足で歩いているところですよ」と言われるんですが、「知ってますけど、何か?」と。それよりも体力回復が大事みたいな。そういう出来事を思い出して怖いシーンも凌ぐことができていたのですが、今度はそういう裏技ができないので純粋な気持ちで怖がりながら観ると思います。「その階段上るのはやめたほうが……!」とか、「志村、後ろー!」みたいな感じで(笑)。ちょっと怖いですが、がんばります。

『BABYLON ~before the daybreak』は原点回帰

今井麻美さんの得意分野が詰め込まれた『BABYLON ~before the daybreak』ロングインタビュー_04

――そんな実写映画『コープスパーティー』の主題歌として起用されている『BABYLON ~before the daybreak』ですが、を初めて聴いたときの感想は?
今井 「あっ、いい感じ」と思いました。いくつかのパターンの曲を書いていただいたんです。「このパターンと、このパターンどう?」みたいな感じで。それで「絶対、1番がいいと思います」と返したら「ですよね」って返ってきて、「だったら、なんでそんなに用意したんだ」みたいなことがありました(笑)。でも、それぐらいピンときた曲でしたね。もともと「どういう曲にしようか?」と雑談で話していたときに、「原点に戻って『コープス』シリーズの主題歌として最初に歌わせていただいた『シャングリラ』のときと同じ心持ちで歌いたい」と伝えていたんです。これまでずっと関わらせていただいた『コープス』シリーズですが、プレイステーション Vitaで発売された『コープスパーティー ブラッドドライブ』で“天神小シリーズ”と呼ばれているシリーズが一応の完結をしているんですね。そのときに歌った曲が『化身』という曲なんですが、あゆみの視点でいくと、シリーズを通してビクビクしながら行動していたのが、「私がやるしかない!」と覚悟を決めた作品の楽曲でもあったので、起承転結で言うところの結の直前、みたいな歌をすでに作り上げてしまっていたため、「その雰囲気を引き継ぐのは違うな……」と感じていたんです。だから、もう一度ゼロに戻って、ある種、「まだこの先何が起こるかわからないけども、少なくとも私たちは絶望の中に生きている。ここからどうやって這い上がろうか?」という、スタートラインに立つ曲というイメージを持っていました。

――なるほど。原点回帰ということですね。そうして作り上げた『BABYLON ~before the daybreak』ですが、楽曲の中でお気に入りの部分はありますか?
今井 生まれ変わるのが果たして天使なのか悪魔なのかということをハッキリと明言しないあたりが好きですね。1番が“生まれ変われ 堕天使たち”という歌詞なんですが、堕天使ということは、もとは天使だったけど悪魔に魂を売ったかもしれない存在ですよね。でも2番では“生まれ変われ 天使たちへ”という歌詞になっていて、それが生まれ変わってきたものによって救われるのか、もしくは絶望に叩き落されるのか、結末が変わってくると思うんです。そのあたりが、じつに『コープス』っぽいな、と。「やっと小学校から脱出できるかも。ここから私は逃げられるかも」と思った瞬間に、絶望に叩き落される感じとか。でも、何が待っているかわからないで走り続けているあいだは希望が持てるじゃないですか。「ここさえ乗り越えれば、逃げられるはず」みたいな。でもそれが、いまそこを愛や希望を信じながら進んでいっているけど、この歌は救われたかどうかを明言していないので、じつは絶望からまだ抜け出せていないんですよね。この感じがすごく好きです。

――なるほど。『コープス』っぽいところがいいということですね。
今井 そうなんです。歌詞としては、すごく明るいことを言っているんです。“強いものは たったひとつ 希望”なんてとてもポジティブな言葉じゃないですか。でも、そこから抜け出したとは決して最後まで言ってくれないこの感じ。最高だと思います。『コープス』らしいですね(笑)

――レコーディングはどのような感じで行われたんですか?
今井 すごく爽やかに終わりました。やっぱり『コープス』の曲は何度も歌っていますから、イメージが固まっているんです。歌を歌うときにいちばん苦労するのは、「どう歌うか?」ということだったり、アレンジがまだ途中段階でのレコーディングだったら「どういう仕上がりにするのか?」とか、「いま携わっている人たちが持っているイメージが果たしていっしょなのか?」という、すり合わせの部分だと思っていて。私が「こうだ!」と思っていても、録っている人と最終的なイメージが共有できていなかったら、私がベストだと思うテイクを選んでくれないですし。それこそミキシングしてくださる方が思い描く仕上がりが、私のイメージと違っていたら、「それなら、こんな風に歌わなかったのに」ということもあるわけです。でも、『コープス』の楽曲に関しては、そういう齟齬が一切ないんですよね。みんなが“こうあるべき”というイメージがわかっているので、曲としては難しい歌ではありましたが、迷いがなかったので気持ちよく歌えました。

――この曲は、バースデーライブで初披露されましたが、そのときの印象は?
今井 ちょっとそのときの記憶がなくてですね。私のつたない灰色脳細胞で分析したところによると、それどころじゃなかったんでしょうね(笑)。

――2015年のバースデーライブは、MCが最後にあるだけで、あとは今井さんが主人公の物語を見せながら物語に沿った歌を歌っていくという、舞台のようなミュージカルのようなものでしたよね。今井さんにとっても初めての挑戦だったと思います。
今井 そうですね。この楽曲を歌うポイントというのが、物語の主人公である私がファンタジーの世界から現実世界に戻ってこようと決意した後なんです。「私はいく!」と決意をして歌った3曲の中の1曲だったので、ある意味ちょっとトランスしちゃっていたんですよね。歌をどういう風に歌うかはそっちのけで、ファンタジー世界から飛び出すために必要なものは「眼差し!」とか、そういう抽象的なほうに気持ちが入っていたんですよ。「この伸ばした手で掴もうとする雰囲気!」とか、そういったものをステージ上で表現したくて。歌声もそうですけど、体全部で表現しないと大きなステージでは皆さんに伝わらないので、細かいことは気にせずに、「この絶望の世界から私は飛び出すんだ!」という、ただその1点のみで歌った部分があったんです。あと、もうひとつ。その後に起こった大ハプニングによって、記憶が全部薄まったという感じですね(苦笑)

――なるほど。よくわかりました(笑)。この曲をつぎに歌われるのは発売記念イベントのときになるのではないかと思いますが、そこに向けての意気込みをお願いします。
今井 ライブでは、「いくぜ!」とスイッチを入れた瞬間に歌った曲だったので、めちゃくちゃ気持ちよく歌っていたんですけど、逆に今度はわりとアットホームな会場で歌うことになるので、こういう楽曲ってじつはすごく恥ずかしいんです。カッコつけている自分を至近距離で見られるわけですから。しかも照明もなく、ふつうの蛍光灯の明るい場所で歌うんです。それがたまに恥ずかしくて、会場によっては「照明を消してください」と言って自然光で歌ったりもするんですけど(笑)。でも、そういうことをずっと経験してきているんですね。『花の咲く場所』もそうでしたし、『星屑のリング』もそうでした。すごく陶酔して歌う曲を、アットホームな空間で歌う。しかも、みんなを惹き込むように歌うということを、ある意味スパルタで経験してきた実感がありまして、それがすごくステージに活かされているんですよね。しっかりとステージが作られていて、そこにスモークを焚いて、照明を当てたら、誰でも雰囲気が出るじゃないですか。でも、プラスそれに自力で出すオーラというものを、発売記念イベントで培ってきたと思うですよね。こういう楽曲がシングルになるのはひさしぶりなので、修行の場だと思ってガッツリスイッチを入れて歌いたいと思います。きらびやかな衣装という助けもなく、会場の雰囲気という助けもなく、照明という助けもない中で、いかにみんなを惹き込むか。これはすごく難しい部分でもあるので、ガッツリと惹き込めるようにがんばりたいです。

――楽しみにしています。では、アーティスト写真とミュージックビデオ(以下、MV)について伺っていきたいと思います。今回のMVはどのようなものになっていますか?
今井 今回は初めての監督さんだったのですが、楽曲を聴いていただいたうえで、音楽プロデューサーと監督さんとで話し合ってコンセプトを決めてもらいました。私はどちらかというと映像に関してこうしてほしいといった要望があまりないので、出していただいたコンセプトを咀嚼して、自分の中で解釈して表現するというやりかたをしています。今回もそこは変わらないですね。

――コンセプトとして出てきたもののイメージはいかがでしたか?
今井 歌に合ったものをご用意いただいたので、「なるほど」と。今回は、けっこうテクニカルなことをたくさんやってくださっていすね。デジタルな雰囲気が強いMVになっているのですが、逆に撮影自体は“生”のものをすごく活かしてくださっています。たとえば、MVの撮影にはいろいろな方法があるのですが、今回はほとんどの場合で、1番から最後まで一気に撮っているんですよね。回数もそんなにたくさん撮るわけでもなく、カット割りを細かくやるわけでもなく、「“生の感情”みたいなものを出してもらえれば、それでいいです」みたいな感じで、1発本番みたいな感覚がすごく強くて。ほかにも自然光を使われていたんですが、自然光がデジタルと合わさるとめちゃくちゃカッコよくて。電気の光じゃなくて、太陽の光とデジタルで合成したものというのがすごく相性がいいんだなと思って、自分でも驚きました。正直、最終的な仕上がりがこんな風になるなんて私の想像の遥か上をいっていたので、仕上がったときにめちゃくちゃカッコいいなと思いました。

――MVのテーマはあったんですか。
今井 監督さんやプロデューサーの中にはテーマはあったはずなんですが、私がそこから読み取ったものは……『北斗の拳』ですよね。衣装も強そうじゃないですか。女司令官みたいなイメージで、いつも演奏をしていただいている女子メンバー3人にきていただいて、完全に手下扱いをしているんです(笑)。もちろん全員に振り付けなどの演出が付いているわけではないので、撮影が始まったら各々が表現をするという感じだったんですけど、ギターのYUEちゃんがわりかし激しいアクションをしてくれていて。YUEちゃんが最初の弾き出しでジャーンとやるのがめっちゃカッコよくて「いいなー、それ!」と思いまして、YUEちゃんがジャーンとやる直前にわざと指パッチンをしたりしているんですよ。とくに打ち合わせしていないんですけどね(笑)。だから、私の指示でYUEちゃんが弾いているみたいな演出を、ふたりでニヤニヤしながらやりました。でも、最初は手に金具の爪みたいなのを装着していたので、指パッチンができなくて(苦笑)。カッコよく決まるようにセッティング中にこそこそ練習していました。

――MVにはお話にもあった強そうな黒い衣装を着た今井さんと、白い衣装の今井さんが出てくるのですが、衣装のイメージは?
今井 私の中では『北斗の拳』の戦士(黒い衣装)とユリア(白い衣装)です。戦士はケンシロウではなくて、女子のオリジナルキャラクターというイメージなんですけど。女子の強いキャラクターというと、ってそんなにいないじゃないですか。なので、ある地域を統べているボスみたいな女戦士とユリアというイメージです。

――MV撮影時に印象に残っているエピソードはありますか。
今井 ジャケット写真もMVのカメラセッティングをしている合間に撮っているので、統一感が出ていると思います。ちょうど写真撮影を行うというときに、私がすごく楽しくなっちゃって、ちょっとやらかしてしまいまして(笑)。砂利の上にガラスのタイルみたいなものがあって、そこから入った太陽光が1階に届くという場所があったんですが、その場所が幾何学的でカッコよかったんです。それで「私、あそこで寝っ転がりたい!」と言って「野垂れ死んだ写真を! 没落した女ボスの写真を撮ってほしい!!」とお願いして、バタッと倒れた写真を撮ったんですよ。周囲の「その画いる?」みたいな空気を感じながら。そうこうしているうちに倒れているだけではなくて、「顔を上げてください」とカメラマンさんに言われたので顔を上げて撮ったら、最終的には海辺のグラビアポーズみたいになっちゃったんですけど(笑)。こんな格好してるのに足とかクロスしちゃってキューンみたいな。「CDのジャケットにしようか」という案も出たんですが、けっきょくボツになりました(編註:この写真はゲーマーズの店舗特典として使用。詳しくはコチラ⇒)。写真をひと通り撮り終わって「楽しかったー!」と立ち上がったら、全身砂埃まみれで……(苦笑)。そのときにチラッと見えた衣装担当の織衣ちゃんの怒ってはいないものの「お前!」と言っているような顔が忘れられないです。

――黒い衣装だから余計目立ちますよね。
今井 そうなんです。「きっと砂漠の国のボスなんだね」みたいことを言ってお茶を濁そうとしたんですが、誰も聞いてくれなくて。「早く払って」(スタッフ)、「すみません」(今井さん)みたいな

▼『BABYLON ~before the daybreak』Music Video(ショートサイズ)