新時代の幕開け! 次世代グラフィックボードがついに発売!
2015年6月24日にAMDは、東京・秋葉原にて“AMD Radeon R9 Fury X”の発売記念イベント“Feel, Fear, Fury”を開催した。その模様をリポートする。なお、この“AMD Radeon R9 Fury X”は同日の21時より販売が開始されている。
一般ユーザー向けイベントの前に行われた記者説明会は、タレントのケチャップ氏と声優の山下まみさんの進行で進められた。まずAMDアジアパシフィック担当副社長David Bennett氏が壇上に上がり、“AMD Radeon R9 Fury X”の発売を記念する乾杯から説明会はスタート。
続いてAMDチーフ・ゲーミングサイエンティストRichard Huddy氏とAMDデスクトップ向けグラフィックス・プロダクトマネージャーDevon Nekechuk氏が登壇。 “AMD Radeon R9 Fury X”の前に、発売されたばかりの新製品“AMD Radeon 300”シリーズの説明から行われた。
そしていよいよお待ちかねの“AMD Radeon R9 Fury X”についての説明に。新たなGPUコア“Fiji”を搭載し、従来より大幅に性能が向上した“AMD Radeon R9 Fury X”は、さらにGPUとメモリーをひとつのチップにまとめた“HBM(High Bandwidth Memory)”を世界で始めて搭載した製品となっている。
HBMのメモリー帯域(データの転送速度に関わる数値)は非常に高速で、従来よりクロック数を低くしても非常に高いパフォーマンスを引き出せる。またクロック数が抑えられたことによって消費電力が低くなっているのも特徴だ。
さらにメモリーを積み重ねてチップ内に収めているため、従来ならメモリーの容量を多くしたときに実装面積を広く取らなくてはならなかったものが、小さな基盤サイズに収められるようになった。これにより、本製品のカードサイズは非常にコンパクトで、家庭用ゲーム機のような小型PCを作ることも可能になる。イベントでは展示されていなかったが、縦幅25cm×横幅25cmのコンパクトサイズながら“Fiji”のコアを2個搭載し、ゲームを快適に遊べる“Project Quantum”というPCも紹介された。
VRヘッドセット“Oculus Rift(オキュラスリフト)”も展示
説明会の会場には“AMD Radeon R9 Fury X”を使ったさまざまなデモンストレーションが展示されていた。また、AMDロゴのペイントを身体にしてくれるコーナーもあり、ファンが非常に楽しめるイベントとなっていた。説明会の場は一般のユーザーにも開放されており、いち早く新製品の性能を試したいユーザーが数多く訪れていた。
“HBM”を搭載したことによって大幅に性能が上がったAMD製のグラフィックボードによって、従来のPCゲームも非常に快適に遊べるようになることは間違いない。今後はこの“AMD Radeon R9 Fury X”搭載PCが各社から発売される予定だ。