謎を解くカギはチームワーク!?
カプコンは、2015年6月26日の東京公演を皮切りに、“リアル脱出ゲーム×大逆転裁判 倫敦大法廷殺人事件”を全国32都市で開催する。ここでは開催前に行われたプレス向け発表会(プレビュー)の様子をお届けしよう。
リアル脱出ゲームとは、SCRAPが提供している体感型のイベントこと。集まった参加者たちが協力し、さまざまなヒントから謎を解き、脱出を目指すというもので、これまでにもユニバーサル・スタジオ・ジャパンでの“バイオハザード・ザ・リアル”シリーズなど、ゲームとコラボした脱出ゲームが多数開催されている。
本公演のストーリーは、2015年7月9日発売予定のニンテンドー3DS用ソフト『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』(以下、『大逆転裁判-』)の主人公である新米弁護士・成歩堂龍ノ介が、19世紀の倫敦の大法廷で起こった殺人事件の容疑者になってしまうというもの。あらゆる証拠や証言が龍ノ介の犯行を裏付けている圧倒的不利の状況からの大逆転のため、参加者6人が弁護士のチームを組み、事件に立ち向かうことになる。
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■プレス向けの“お試し”は超カンタン!?
今回はプレス向けの体験会ということで、本番前のお試しとしてパズルが出題。これはカンタンだったようで、集まったすべてのグループが5分程度で解いてしまった。
なお、この謎はスタッフが“3分程度で考えた”というほどに簡易なものだったそうだ。読者の方も、ぜひ解いてみてほしい。
■映像はフルボイスでの展開!
実際に謎を解く前に、ストーリーを紹介する映像が流れた。なんとこの映像、本公演のために『大逆転裁判』でも声優を務める下野紘さん(成歩堂龍ノ介役)、花澤香菜さん(御琴羽寿沙都役)、川田紳司さん(シャーロック・ホームズ役)、津田健次郎さん(バロック・バンジークス役)などがフルボイスで出演するという大変豪華なものとなっている。
映像そのもののクオリティーも高く、『逆転裁判』シリーズらしいアツさ、キャラクターの魅力を存分に感じられるはず。これだけでも、『大逆転裁判』に期待しているユーザーはもちろん、声優ファンも大いに楽しめるはずだ。
■本番は難しいなんてもんじゃない!
本番の内容はネタバレになるために控えるが、これから参加をする方のために、個人的なアドバイスをしておきたい。それは、とにかく難しいということ、チームワークがカギになるということ、ときには違う視点で物ごとを見てみることも必要、ということだ。
ゲームのタイムリミットは1時間だが、とてもそれで足りるとは思えない、大ボリュームの謎が用意されている。しかも、パズルひとつひとつの内容は先ほど“お試し”で解いたものとは比べものにならないくらい、すこぶる難しい。ひとりで悩んでいるだけでは、到底解決できそうもなかった。先に進むためには、仲間の柔軟な発想や、役割分担が不可欠と言えそうだ。
とくに、始まってすぐは「何から手をつければわからない」という状態になるはず。そんなときは、 “証言者”の情報をまずは見てみて、それに関連する“証拠”と照らし合わせてみるといい。ムジュンを裁判官に提示できれば新たな証言や証拠が手に入るので、うまくいけば芋づる式にどんどんと謎を解いていくことができだろう。また、同じ謎をずっと考えてしまうと非効率的なので、ときには思い切って違う証言や証拠に切り換えてみてほしい。
ちなみに、ほかの脱出ゲームとは違い、会場内を歩きまわるということはほとんどなかった。あくまでも机に座って、じっくりと証言や証拠のムジュンを探していくという、『逆転裁判』シリーズらしい観察眼が求められるという印象だ。
けっきょく、この日にすべての謎を解き、成歩堂龍ノ介の無実を証明できるチームはゼロ。「これをすべて解けるチームはいるのか?」と思えるほど難しい謎ばかりだったが、最後に“答え合わせ”をするときには、各チームからは「そうだったのか!」と悔しそうな声がいくつも聞こえた。ちなみに、ファミ通チームは全体の半分くらいしか進めることができないという体たらくに……機会があればリベンジしたい。