“XCOM”が帰ってくる! レジスタンスとして……

 対エイリアン組織の“XCOM(エックスコム)”とエイリアンの戦いを描く、ターン制のストラテジーゲーム『XCOM』シリーズ。2012年に発売された『XCOM: Enemy Unknown』は世界中で大ヒットを記録し、さまざまなゲームメディアで“ゲーム・オブ・ザ・イヤー”にも選出された名作だ。
 その続編となる『XCOM 2』は、日本国内でもPC向けに2015年11月発売予定となっている。エイリアンによって“XCOM”を解散させられたメンバーたちが、レジスタンス組織となってエイリアンに対抗するというメインストーリーもさることながら、新たなクラス能力や戦闘システム、敵などが登場。ひとつとして同じミッションが存在しないというほどのボリュームを誇る、超大作なのだ。

 そんな『XCOM 2』のデモプレイを、2Kブースのクローズドシアターで見ることができた。エイリアンが地球支配のために立ち上げた政府“ADVENT”の誕生20周年イベント会場が、今回の舞台。目的はADVENTの象徴である巨大な像を破壊することだ。
 プレイヤーはユニットに支持を出し、物陰に隠れて接近させ、一気に警備する兵士を倒す。突然警備車両から蛇のようなエイリアンが現れ、仲間が捕らわれるが、日本刀を持った仲間がエイリアンを倒して救助することに成功。目標の像を破壊するも、新たな敵が現れ、逃走ルート(自陣地までの道)が塞がれてしまう。警備車両に備え付けられたタレットを奪うなどして有利に進めるが、屈強なエイリアン“Berserker”が現れ……と、ストラテジーゲームとは思えない怒涛の展開に。この止まることのない緊張感こそ『XCOM』シリーズの最新作と呼ぶにふさわしいもの。とにかく演出が派手で、デモプレイを見ているだけでもまったく飽きさせない。しかも、日本人にはなじみの深いターン制のストラテジーゲーム。PCゲームとはいえ、プレイしないのはもったいない。

『XCOM 2』デモプレイを目撃! リード・アーティストのコメントも入手!!【E3 2015】_01
『XCOM 2』デモプレイを目撃! リード・アーティストのコメントも入手!!【E3 2015】_02
『XCOM 2』デモプレイを目撃! リード・アーティストのコメントも入手!!【E3 2015】_03

ゲーム好きなら楽しめる幅広さを持ったゲームだ!

 そんな『XCOM 2』の開発を手掛けるのは、『Civilization』シリーズでもおなじみのFiraxis Gamesだ。ストラテジーゲームをさらなるレベルに引き上げる本作の、リード・アーティストであるGreg Foerstch氏に話を訊く機会を得たので、いろいろと聞いてみた。ちなみに写真のGreg氏の背後にそびえ立つ像こそ、ADVENTの象徴である!

『XCOM 2』デモプレイを目撃! リード・アーティストのコメントも入手!!【E3 2015】_04

――人類がエイリアンに支配されて20年を経た世界とは、なかなかハードな幕開けですね。
Greg 人類はエイリアンによってコントロールされていて、エイリアンを支配者とは誰も思っていない。プレイヤーは解散させられた元“XCOM”メンバーで、いまはエイリアンと戦うレジスタンスだ。世界観はSFなんだけど、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアみたいな、誰もが知っている場所を残して、プレイヤーとの親和性をなくさないようにしているよ。前作に比べて、ビジュアルは挑戦のしがいがあったね。

――デモを見ていて、ストラテジーゲームでありながら、アクションゲームのデモを見ている感覚になりました。かなり目まぐるしく展開するうえに、マップ上のオブジェクトも豊富なことがわかりました。
Greg 今回のマップは、前作と違ってプロシージャル(自動生成)マップになっている。さらに言えば、時間や天候の変化などは計算され尽くしたものに仕上げているよ。プレイヤーには、つねに新鮮でクールな体験をしてほしいからね。それに、今回は没入感を重視したんだ。単調なターンをくり返すだけのストラテジーゲームにはしないよう、心掛けたよ。俯瞰視点のカメラの動きにも注意を払っている。どこかで動きが止まらないように演出を加えていて、プレイヤーの選択した行動にゲーム内のキャラクターがすぐに反応するようにもしている。プレイヤーはまるでゲームとコネクトしているような気分になると思う。

――操作の遅延も解消した、と。あらゆる面でパワーアップしているのですね。
Greg スキルも増えて、カスタマイズも充実している。できることはたくさんあるので、じっくりと遊んでほしい。

――日本での発売も決定したので、また熱い日々が始まりそうですね。
Greg このゲームには、ストーリー、アクション、ターンベース、ストラテジーなど、さまざまな要素が盛り込まれている。つまり、ゲームが好きな人ならどこかに楽しめる部分を見つけてもらえるくらいの幅広さを持ったゲームなんだ。日本のゲームユーザーにも、楽しんでもらえると思うね。

『XCOM 2』デモプレイを目撃! リード・アーティストのコメントも入手!!【E3 2015】_05
『XCOM 2』デモプレイを目撃! リード・アーティストのコメントも入手!!【E3 2015】_06
『XCOM 2』デモプレイを目撃! リード・アーティストのコメントも入手!!【E3 2015】_07

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