『白猫』の世界観が360度見渡せる！
サムスンより2015年5月に発売されたゴーグル型ヘッドマウントディスプレイ（HMD)“Gear VR Innovator Edition for Galaxy S6”。最新スマートフォン“Galaxy S6”または“Galaxy S6 edge”でVR（仮想現実）体験ができるこのHMDが、ファミ通.com編集部にやってきた！
Gear VRはレンズ部分にスマホを装着するため、PCへの接続などの必要がなく、ワイヤレスでVRを体験することが可能。そのコンテンツは“Oculus Store”からダウンロードすることが可能で、現在ゲームから体験・視聴型コンテンツまで、140を超えるラインアップが用意されています。今回はその中から、コロプラの人気スマートフォンゲーム『白猫プロジェクト』のVR版、『白猫VRプロジェクト』にチャレンジ！ 体験こそがすべて、裏を返せば文字や画像などの視覚情報では伝わりづらいのがVRの特徴ではありますが、本記事では編集部員によるダイレクトな“体験記”をお届けします。
スマホ版『白猫プロジェクト』同様、『白猫VRプロジェクト』もRPGタイトル。おなじみの世界観が360度見渡せるVRで再現される中、バトルに挑戦し、敵キャラクターやボスを倒していきます。本作には12のステージが用意されており、現状すべてを無料でプレイで楽しむことが可能。ボスを倒してステージをクリアーすると仲間キャラクターが増え、つぎのステージにチャレンジ……と、ゲームの流れはごくごくシンプルながら、「『白猫』の世界にいる！」という没入感がそもそも楽しいのが本作。辺りを見回すだけでも楽しい、という感覚はVRならではではないでしょうか。視点はいわゆる“サードパーソン（第三者視点）”、プレイアブルキャラクターの背後、かつ少し浮いたところから追うので、足もとを“見下ろす”感覚もリアルです（ただし、よそ見をしていると敵に気づけない場合アリ）。『白猫VRプロジェクト』で体感できるのは、「ホンモノみたいにリアル！」ではなく、フィクションの世界に“入り込んで”いるという、没入感のリアル。グラフィック面でも、VRにありがちな“カクカク感”をあまり感じません。さすが最新スマホで楽しむHMD……。
今回は、Bluetooth接続が可能な純正ゲームパッド（国内非売品）をコントローラーとして使用してチャレンジ。ちなみに『白猫VRプロジェクト』は、コロプラがスマートデバイス向けに開発した、VRタイトル専用のコントローラーアプリ“colopad”にも対応しているとか。コロプラさん、VRに本気です。
さて、ゲームの中身についてもう少し。ゲームの流れはごくごくシンプル……と書きましたが、だからといって楽々クリアーできるかどうかは別の話。最初の1～3ステージほどは、RPGがあまり得意ではない記者でもすぐにクリアーできましたが、その先に入るとなかなかボスが倒せない！ どうやら闇雲に突き進むだけではいかない様子。回避やスキルを駆使しなければ、十分なHPでボスまでたどり着けない……。というわけで、ここで後輩記者・やぐっち工藤にも協力を要請。「スマホ版ではフリックするとスキルが出せるんだけど、VR版にもあるのかな～」「仲間はバンバン出してますよね。出せるはずですけど……」などと言い合いながら挑戦するのもまた一興でございました。
そしてVRといえば気になるのが、いわゆる“VR酔い”。Oculus Rift版からは改良が加えられているとのことですが、まったくないとは言い切れないところ。個人差があるとは思いますが、とにかく三半規管が激弱の記者でも、1、2ステージ程度ならほとんど酔いを感じずにプレイできました。
約1週間のVR体験でわかったGear VRのスゴさ。それは、とにかく人の好奇心を喚起する、というところ。編集部の片隅でコソコソと装着して体験していると、いつの間にか「ちょっとやらせて」と周りの人が集まってきたり、通りすがりの人が「お、VRじゃん！」と熱視線を投げかけてくる（笑）。「スマホでコンテンツダウンロードできるんですよ～」とか、「これどうやって操作するの？」とか、そんな他愛ないやりとりすらもVR体験の楽しさに含まるんだなぁと痛感した次第であります。この引きのよさを考えると、もしかしたら近い将来、「ウチでVR体験してみない？」なんていう誘い文句が流行るかも（笑）。Gear VRは現在、全国のGalaxy SHOPや家電量販店などで販売中。想定価格も25000円前後とお手頃なので、VRのある生活が当たり前になる前に、Gear VRでいち早くVR体験を手に入れてみてはいかが？
