林直孝氏による『プラスティック・メモリーズ』制作裏話も
2015年6月7日（日）、東京・池袋のTOWER RECORDS池袋店にて、テレビアニメ『プラスティック・メモリーズ』のオープニングテーマ、佐々木恵梨さんが歌う『Ring of Fortune』の発売記念イベントが行われた。同イベントは、佐々木さんと音楽プロデューサーの村上純氏によるトーク&ライブと、佐々木さんのサイン&握手会という2部構成で実施。観覧フリーのイベントということで、多くのファンが詰めかけ、その歌声やトークに聴き入っていた。
イベントが始まると、さっそく『Ring of Fortune』を披露した佐々木さん。“自身のことをどんな名前で呼んでもらうか”という話題では、“えり”や“エリー”などのほかに、佐々木さんがさつまいもが好きでFPSをプレイするときのプレイヤーネームとして使っている“さつまいもこ”という案も飛び出した。また、会場に来ていた『Ring of Fortune』の作・編曲を担当の千葉“naotyu-”直樹氏も登壇。じつは『Ring of Fortune』では、同氏がかねてより試したかったという、曲中で楽器のチューニングが変わるという試みを行っていることが明らかにされた。氏いわく、アウトロに向けて明るくなっていくように聴こえるかと思って試したとのことだったが、制作スタッフは誰もそのことに気付かなかったとのことだ。
続いて、佐々木さんはカップリング曲の『オトニナル』、シチュエーションCD『幽幻ロマンチカ』より、主題歌の『モノノ怪恋慕』を披露した。さらにここで、『Ring of Fortune』を作詞し、テレビアニメ『プラスティック・メモリーズ』の原作・脚本を務める林直孝氏がゲストとして登壇。『プラスティック・メモリーズ』の設定は、じつは短編小説向けに10年前ぐらいから考えていたものだったことや、作詞をするときは最初抽象的な内容を書いていたものの、ぜんぜん響いてこないと感じたため、シーンを限定して、そのシーンを表現するような作詞方法にしたほうがよかったなど、制作の裏側が語られた。なお、『Ring of Fortune』の1番の歌詞は、『プラスティック・メモリーズ』第1話のアイラの気持ちを描いているとのこと。もともと『Ring of Fortune』のタイトル名を『プラスティック・メモリーズ』としていたというほど、『プラスティック・メモリーズ』の世界観を表現した曲になっているそうで、「すべての歌詞を見れば、『プラメモ』のすべてがわかる」、「『Ring of Fortune』のRingには、“観覧車”、“運命の輪”、“輪廻転生”、“指輪”という意味がかかっている」など、アニメ『プラスティック・メモリーズ』のファンも気になる発言も飛び出した。
イベントの最後には、再び佐々木さんが『Ring of Fortune』を歌唱し、会場のファンを魅了してイベントは一旦幕。その後は、CD購入者を対象としたサイン&握手会を実施。林さんにサインをもらいたい人は申告することで、林さんからもサインがもらえるという特別サービスも行われた。
