大賞の座をかけて各社が白熱のプレゼンテーション!
2015年5月28日、東京都内の両国・KFCホールにて、今年の日本おもちゃ大賞の最終審査会となる“日本おもちゃ大賞2015第3次審査会”が開催された。審査対象となったタイトルの一覧とともに、イベントの模様をリポートする。
この“日本おもちゃ大賞”は、国内の玩具メーカーおよび団体218社からなる一般社団法人・日本玩具協会により選定されるもので、2008年に創設。昨年より、“日本おもちゃ大賞”に対する理解をより深めてもらい、賞の社会的プレゼンスを拡大することを目的として、第3次審査会はメディア公開で実施されている。
当日は最終審査へ進出した全7部門・各5商品、計35商品のメーカー担当者が、2分間という限られた時間で商品プレゼンテーションを実施。各社が大賞の座をかけて、アツいアピール合戦を展開した。
審査会はまず、主催者を代表して、日本玩具協会会長・富山幹太郎氏のあいさつで幕を開けた。
「このおもちゃ大賞は、皆さまのご協力を得まして、今年で8回目になります。東京おもちゃショーの目玉イベントとして、また実際のビジネス面におきましても、たいへん大きな成功を収めさせていただいております。私は第2次審査で、本日の対象商品を拝見させていただきました。いずれも甲乙つけがたい、いまの世の中の流れを反映した、日本を代表するおもちゃであると思っております。本日の審査では企画開発された担当者に、その商品の魅力や性能を、2分間に凝縮してアピールしていただきます。回を追うごとにレベルが上がっており、すばらしいものになっていますので、審査員の皆さまを悩ませるかもしれませんが、プロの目から見た厳正な審査をよろしくお願いいたします。またエントリーされている各社の皆さまも、悔いが残らないように、すべてを出し切れるようにぜひがんばってください!」(富山氏)。
続いてはここまでの審査の経緯が、同協会の“日本おもちゃ大賞”実行委員長・奥山巖氏より説明された。
「対象部門は、従来と同じ7部門です。1月26日より募集を開始し、4月10に締め切りましたが、応募総数は39社・279アイテムでした。審査は3段階に分けて行われます。4月21・22日の2日間で第1次審査を実施。重ねて第2次審査を5月12日に行ない、本日の審査商品が決定しました」(奥山氏)。
併せてここでは、最終審査の採点システムも紹介された。各部門5タイトルのうち、審査員が1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点とジャッジ。各審査員のトータルで、もっとも点が多かった大賞が決定する仕組みだ。
おもちゃのトレンドを代表する35商品が勢ぞろい!
続いてはいよいよ各社のプレゼンテーションタイム。まずは部門別に分けて、おもちゃの内容と審査タイトルなどを以下に紹介する。
■共遊玩具部門
〈障害がある子どももそうでない子どもも、ともに遊ぶことができるための、さまざまな配慮がなされた玩具〉
JOUJOU みつけてみよう! いろキャッチペン〈タカラトミー〉
アンパンマン マジカルトランペット〈アガツマ〉
ピピットキー ハマーH3/トヨタFJクルーザー〈シー・シー・ピー〉
ライブ中継! スイングベースボール ~GO!GO!GIANTS!~〈バンダイ〉
ピピッとおかいもの! アンパンマンレジスター〈セガトイズ〉
■エデュケーショナル・トイ部門
〈こどもの知育、教育にとくに貢献する玩具〉
アンパンマンはじめてのおしゃべり48〈アガツマ〉
雑学ペディア〈メガハウス〉
一歳半からの体幹☆脳力トレーニング みんなで!育脳マット〈ジョイパレット〉
いっしょにはなそう♪アンパンマン〈バンダイ〉
エポンテ カタチスタンプ〈シャチハタ〉
■ボーイズ・トイ部門
〈おもに男の子向けのすぐれた玩具〉
変身忍刀 忍者一番刀〈バンダイ〉
爆音爆走エアゼロ スターターセット〈セガトイズ〉
野球盤3Dエース〈エポック社〉
ガガンガン〈タカラトミー)
妖怪ウォッチ ジバニャンにゃおにゃお〈メガハウス〉
■ガールズ・トイ部門
〈おもに女の子向けのすぐれた玩具〉
Jewel Watch〈セガトイズ〉
いろがかわるおままごと お料理できちゃう! ハートキッチン〈パイロットインキ〉
プリパラ サイリウムチャーム&ミルコレセット〈タカラトミー〉
アクアビーズ カラフルいっぱいDX〈エポック社〉
ファンルームプラス〈ハナヤマ〉
■コミュニケーション・トイ部門
〈世代、性別を問わず楽しめる娯楽性の高い玩具〉
ヒミツのクマちゃん〈タカラトミーアーツ〉
~おうちでラーメン屋~ 極麺づくり〈メガハウス〉
おしゃべりイングリッシュ Perfect!〈ジョイパレット〉
プレイウォッチ〈タカラトミー〉
妖怪Pad〈バンダイ〉
■イノベイティブ・トイ部門
〈素材・技術的にすぐれたもの、新規性のある玩具〉
赤外線ヘリコプター ピコファルコン〈シー・シー・ピー〉
おえかきすいそう ピクチャリウム〈タカラトミーアーツ〉
TAMAGOTCH 4U〈バンダイ〉
BotsNew(ボッツニュー)〈メガハウス〉
リニアライナー 超電導リニアLO系スペシャルセット〈タカラトミー〉
■ハイターゲット・トイ部門
〈おとなが楽しめる玩具〉
内装模型24系25形 トワイライトエクスプレスB寝台〈トミーテック〉
超合金 太陽の塔のロボ〈バンダイ〉
スター・ウォーズ ナノドロイドR2-D2〈タカラトミー〉
枯山水ジグソーパズル〈ビバリー〉
カメラ付き超小型ヘリコプター ナノファルコンデジカム〈シー・シー・ピー〉
一発勝負のアピールに会場も盛り上がる!
実際のプレゼンは、たった2分間の一発勝負。ゆえに各社とも趣向を凝らし、担当者がゲームにちなんだコスプレ・演出でアピールするシーンが数多く見られ、会場は大いに沸いた!
なお審査会は、プレゼンがひと区切りしたら、審査員がフロアに移動してブースで現物を確認したのちに採点するというシステム。その審査タイムでは、開発スタッフが自社商品を直々に説明できるということで、会場は熱気に包まれていた。注目の大賞は、6月16日に東京国際フォーラムにて発表される予定だぞ。おもちゃ好きなら要チェック!