“乙女ゲー”ならではの魅力を舞台で体感
ディースリー・パブリッシャーの人気女性向けゲーム『STORM LOVER』を原作にした舞台『STORM LOVER ~波打ち際の王子SUMMER 改!~』が、2015年5月23日(土)~31日(日)、東京・CBGKシブゲキ!!にて上演。初日に先駆けて、5月22日(金)に関係者・マスコミ向けのゲネプロ公演が開催された。

今年5周年のアニバーサリーを迎える『STORM LOVER』シリーズは、シリーズ合同イベントやWebラジオなども決定し、ふたたび盛り上がりを見せている。そんな中で上演される今回の舞台は、2014年5月に上演されたものの再演。多方面で活躍する若手俳優が、ひと夏の恋に奔走する男子校生を元気いっぱいに演じていた。
つぎのページでは、そんな本作をリポート! 数少ない(?)女性読者の皆さま、そして“乙女ゲー”を体験したことのない男性読者に向けて、その魅力をお伝えしていこう(物語の核心に触れるネタバレは差し控えますが、劇中カットを含むので、ネタバレNG派の方はご注意を!)。
■ストーリー
都内有数の進学校“セントルイス・ハイ”に通う卯都木悠人、御子柴恭介、寅谷立夏、巳城タクミ、辰原奏矢、猪狩澪の6人は、4月に転校して来たひとりの女子生徒に心惹かれていた。
時はギンギンギラギラ夏真っ盛りの夏休み。臨海学校を明日に控えた前夜、6人は各々に「この臨海学校で自分の想いを伝える!」と胸に誓う。
ある者は水着を新調しながら――
ある者は弁当を作りながら――
ある者はエビフライを食べながら――
ある者は甘い物をリュックにしまいながら――
ある者はオリジナルラブソングの練習をしながら――
ある者はコエンザイムと日焼け止めの準備をしながら――
明日からの臨海学校を期待と不安、そして緊張感たっぷりに夜が明けるのを待っていたのだった。
さらには密かに転校生へと想いを抱く数学教師の酉水司、何かよからぬことを企んでいそうな雰囲気を醸し出す保健医の犬塚千尋も粛々と旅支度を進め、すっかり爆睡し、目覚まし時計をセットし忘れている相馬隆志。
そして海辺のペンションにてセントルイス・ハイの一行を待つ椎名。
それぞれの思惑を秘めた夏のひと幕がいま、始まる……。