本作からMOBA始めてみるのもアリ!

 Blizzard EntertainmentのPC用オンライン対戦ゲーム『Heroes of the Storm』がオープンβテストを開始した。これまでは有料のファウンダーパックの購入などを通じてクローズドβテスト利用権を入手する必要があったが、今回のオープンβ開始により、同社のBattle.netアカウントがあれば誰でも無料でプレイ可能に(有料コンテンツあり)。正式サービス開始は6月2日を予定している。

 『Heroes of the Storm』は、Riot Gamesの『League of Legends』やValveの『Dota 2』のような、いわゆるMOBA/DotAと呼ばれるジャンルの、5対5で互いの陣地に攻め込むチーム対戦ゲーム。開発時のタイトル『Blizzard All-Stars』という名称で記憶している人も多いのではないだろうか。

 ジャンルの基礎を築いた『Defense of the Ancients』がそもそもBlizzardのストラテジーゲーム『Warcraft III』のMOD(プレイヤーが開発した拡張)から来ており、ジャンルが成長したところでついに真打ち登場といった感のある本作だが、リリース自体は後発ということもあり、ゲーム展開の高速化によるプレイ時間の短縮や、要素の簡略化など、さまざまな工夫が施された、プレイしやすいタイトルに仕上がっている(何度も戦いを重ねてプレイヤー自身が成長していくゲームなので、特に社会人などにはプレイ時間の短縮が非常に大きい)。

BlizzardのMOBA『Heroes of the Storm』がオープンβテストを開始。ディアブロ、ウォークラフト、スタークラフトのキャラが戦う5対5バトル!_01
▲5対5で互いの陣地に攻め込むオンライン対戦ゲーム。いきなり対人戦はキツいので、まずはチュートリアルやCPUとの対戦、友達とのCo-op(協力)プレイなどを通じてゲームの基礎を学ぼう。

 さらにゲームの出来の良さに加えて、『ディアブロ』、『ウォークラフト』、『スタークラフト』という、いずれも世界的人気を誇るBlizzardのタイトル群からキャラクターがクロスオーバーして戦うというオールスターキャストなキャラクターの魅力もあり、プロモーション面でもすでに大学大会“Heroes of the Dorm”がスポーツ系大手ケーブル局ESPN 2でゴールデンタイムに全米に中継されるなど、オープンβ前から早くもフルスロットル。

 日本語ローカライズこそされていないが、チュートリアルがしっかりしていて、基本を把握するだけなら英語もそこまで難しくないし、キャラの性能の説明がピンと来なくても、購入/使用前にちゃんとテスト用フィールドで確認できるので、この機会に始めてみるというのもアリではないだろうか。