期待の高まる充実ぶり!

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 スクウェア・エニックスの手がけるPC用オンラインゲーム『LORD of VERMILION ARENA』(以下、『LoVA』)のクローズドβテストが2015年4月21日から27日までの一週間で開催された。『LoVA』は対戦アクションゲーム。いわゆるMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)とも呼ばれるジャンルに近いもので、プレイヤーは5~7人でチームを組み、それぞれ使い魔と呼ばれるユニットを使役して、敵軍本拠地の陥落を目指して戦うのだ。

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 100種類を超える使い魔の中から、どんなものを選ぶかによってプレイヤーの戦闘での役割が変わるため、いわゆるトレーディングカードゲームにおけるデッキ構築のような、プレイヤーの好みを反映できるカスタマイズ性がある。さらに敵味方の使い魔選択や、戦場に配置されたギミックとの兼ね合いなど、さまざまな要素が絡み合う戦略性の高さが『LoVA』の大きな魅力となっている。

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 ここでは、今回おこなわれたクローズドβテストで実際に『LoVA』をプレイしたリポートをお届けする。この記事を読んで『LoVA』の雰囲気や、遊びかたなどを知り、今後開かれるであろうオープンβテストや、正式サービス開始時などに「おもしろそう。遊んでみようかな」と思っていただければ幸いだ。

キャラクター作成とチュートリアル

 まずゲームにログインしたら、プレイヤーの分身となるキャラクターを作成する。現段階ではヴァ―ミリオン、ライズ、そして今回追加されたブレイズという異なる3つの世界からキャラクターが選べる。ちなみにクローズドβテストでは、過去2回のαテストに比べてキャラクターグラフィックの質やボイスパターンの量などが大きく向上しており、より魅力的なキャラクターを作成できるようになっていた。正式サービスの開始時には、さらなるクオリティアップに期待できそうだ。

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▲それぞれの世界の住人は、異なった外見を持つ。能力に差はないので、好みのビジュアルを選ぼう。

 世界を選んだら、つぎは容姿のカスタマイズをおこなう。今回はブレイズの女性でキャラクターを作成することにした。ブレイズはスチームパンクの雰囲気を漂わせる世界。キャラクターは男性なら技師、女性なら魔道士のような姿をしていた。

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▲ブレイズ女性のキャラクター作成画面。髪形や肌の色などに加え、ボイスなどを選択して自キャラクターを作り上げる。

 キャラクターの作成をすませたら、新たに追加されたストーリーモードが始まった。プレイヤーは案内人である謎の少女ドゥクス・ティアの導きにより、最初の使い魔を配下に加えることになる。最初に入手する使い魔はプレイヤーの選んだ世界によって異なっており、いまはまだ大きな差こそないものの、今後は各世界ごとのストーリーにも注目したい。もちろん、ゲーム中では選ばなかった世界の使い魔も入手できるのでご安心を。出身世界がゲームプレイに影響することはなく、プレイヤーの好みで好きな世界を選べるようになっているのだ。

 なお、このストーリーモードはチュートリアルの役目も兼ねており、プレイヤーはキャラクターの移動や攻撃などの基本的な操作方法を学べるようになっている。このストーリーモードやチュートリアルに関しては、後からでも再度プレイできるようになっているので、ここでゲームに慣れるといいだろう。

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▲ストーリーモードではドゥクス・ティアや使い魔との邂逅シーンがアドベンチャーゲームのように描かれる。今後のストーリーの充実にも期待!
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▲ストーリーでは簡単に操作方法を学べる。また、この後もチュートリアルで操作を体験できるようになっている。

使い魔を選び、デッキを組む!

 チュートリアルを済ませたらゲームに参加できるようになる。ショップで使い魔を購入し、みずからのデッキを組むのだ。『LoVA』では使い魔に“人獣”、“神族”、“魔種”、“海種”、“不死”という5つの種族が存在し、それぞれに得意な戦いかたがある。

人獣
強力な通常攻撃により継続的にダメージを稼ぐアタッカー。敵チームのプレイヤーを倒すだけでなく、戦場に設置されたガードタワーやゲートキーパーと呼ばれる施設を破壊するのがおもな役割となる。

神族
体力や防御力が高く、敵プレイヤーとの戦闘において攻撃を引き付け、チームの盾役として動く。神族だけでは不器用な立ち回りになるので、他の種族に少しタッチして柔軟性を持たせることも多い。

魔種
範囲攻撃のスキルが豊富で、それらを組み合わせた瞬間攻撃力の高さが持ち味。その攻撃力で敵チームの攻撃役、盾役を壊滅させるのが仕事となる。攻撃力の代償として防御力は低めなので、やる前にやられないよう慎重な立ち回りが求められる。

海種
回復やシールドの付与といったサポート役をこなせる種族で、チームにひとりいると継戦能力が高まる縁の下の力持ち的な存在。また、一部の使い魔は回復だけでなく、魔種のような範囲攻撃も持つため、回復に特化するだけでなく、少し攻撃に参加できるような型にもできる。

不死
状態異常の付与を得意とする種族で、相手の動きを鈍らせたりスキルを使えなくさせたりできるため、プレイヤーどうしの戦闘で搦め手として大きな存在感を示す。魔種と同様に、自身の戦闘力は高くないので、こちらも繊細な立ち回りが必要となる。

 今回のβテストでは過去のテストに登場した100体の使い魔に加え、新たに20体が追加され、合計120体の中から選べるようになっていた。プレイヤーはこの中から6体プラス、チームメンバーを見てから入れ替えられる2体の合計8体を選び、自分のデッキを構築していく。

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▲使い魔はゲーム内通貨を使って購入する。デッキは最初から自由にカスタマイズできるが、まずは初期デッキを使ってゲームに慣れるのもいいだろう。

 『LoVA』のデッキ構築は、基本的に1~2種族で組むのがセオリーとなる。プレイヤーそれぞれがチームの中で“ロール”と呼ばれる戦場での役割を担って戦うことになるので、先に紹介した種族の特徴を活かしたデッキを組んだほうがその役割を果たしやすいからだ。たとえば前面に立ってガンガン戦いたいなら人獣を中心に、サポート役に回りたいなら海種を中心に、といった具合だ。

 また、種族を絞るメリットはほかにもある。プレイヤーは対戦の開始時にMANAと呼ばれる使い魔を召喚したり、あるいは真化・超真化といった強化を施したりするために使う魔力を得られるのだが、これはデッキ内の種族数に応じて変化し、1種族なら40MANA、2種族なら35MANA、3種族以上だと30MANAとなる。つまりデッキを1種族で組めば対戦開始時から40MANAの使い魔を呼んだり、あるいは20MANAの使い魔を2体呼ぶなどで30MANAしか使えない多種族のデッキよりも優位にゲームを始められるのだ。

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▲1種族でデッキを組めば、最初から多くのマナを使える。一度に召喚できる使い魔は4体までだが、対戦中に一定時間が経過すると使い魔を生け贄に捧げてMANAに還元できるようになるので、タイミングを計って主力使い魔と入れ替えられる。

 続いて、実際のデッキ構築の考えかただが、まずは自分のやりたい役割に応じた種族を選ぶといいだろう。アバウトに分けると、前線でバリバリ戦いたいなら人獣や神族、魔法をぶっ放したいなら魔種、回復役なら海種、相手を弱体化する攻撃的なサポートがしたいなら不死、を選ぶといい。筆者の個人的な印象としては、不死だけは少々難しいので、慣れてからプレイすることをオススメしたい。

 種族を選んだら、つぎはデッキに投入する6体の使い魔を選択する。1種族につき24体の使い魔がいるのでチョイスが難しそうだが、まずは召喚に必要なMANA域で使い魔をふるい分けていこう。MANAはゲーム開始時にもらえるだけでなく、敵プレイヤーや使い魔を倒すことでも、戦場にある施設を占拠あるいは破壊することでも、ミニオンと呼ばれる敵NPCを倒すことなどでも得られる。そうしてMANAを貯めては自陣に戻って新たな使い魔を召喚し、戦力を高めていくのだ。

 そのため、デッキには序盤用のコストの低い使い魔と、主戦力となるコストの高い使い魔をバランスよく入れよう。1種族で組まれたデッキなら、最初に40MANAがもらえるので、20MANAの使い魔2体か、10MANAと30MANAの使い魔の組み合わせが序盤用となる。あとは中盤用に40MANA程度のものと、主力となる50~80MANAの使い魔を投入すればデッキの完成だ。

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▲序盤用、中盤用、終盤用と考えながら使い魔をデッキに組み込んでいく。自分の武器となるこのデッキ構築は『LoVA』のもっとも楽しい瞬間のひとつと言えるだろう。