今井麻美さんが15thシングル『朝焼けのスターマイン』について語るロングインタビュー

声優、歌手として活躍する今井麻美さんの15枚目のシングル『朝焼けのスターマイン』が、2015年6月3日に発売される。同CDの発売に先駆けて行われた集合取材の模様をお届けする。

●「“今井麻美”の限界値をいろいろな力でぶち破れた楽曲」(今井さん)

 声優、歌手として活躍する今井麻美さんの15枚目のシングル『朝焼けのスターマイン』が、2015年6月3日に発売される。表題曲である『朝焼けのスターマイン』は、テレビアニメ『プラスティック・メモリーズ』のエンディング曲として起用されている楽曲で、脚本を務める林直孝氏が作詞を手がけていることでも注目を集めている。『シュタインズ・ゲート』などでも親交のある林氏の作詞した楽曲ということで、大きなプレッシャーと、さまざまな葛藤があったという同曲。今井さんが曲に込めた想い、そして2015年5月16日と17日に行われるバースデーライブ&バースデーイベントについて、詳しく伺った。

■今井麻美さん
『シュタインズ・ゲート』牧瀬紅莉栖役、『ノラガミ』伴音/真喩役、『グランブルーファンタジー』ヴィーラ役など、声優として活躍するかたわら、2009年より歌手活動も開始。2015年5月16日・17日には、豊洲Pitにて“バースデーライブ2015”と“バースデーイベント2015”を開催。(文中は今井)。

■アニメ『プラスティック・メモリーズ』のエンディングテーマ

――アニメ『プラスティック・メモリーズ』はご覧になりましたか?
今井 現在は、放送されている3話まで観ています(※取材時)。すごく楽しんでいますね。今回はいつも以上にプレッシャーが強かったので、エンディングが流れると思うと緊張してしまうのですが、1話では自分のエンディング曲が流れないと聞いていたので、物語に没頭できました。

――1話は、オープニングもエンディングも両方なかったですね。
今井 そうなんです。すごく素敵な英語の歌が1話では流れていて、「私の歌がこの曲だって勘違いされたら、どうしよう」とひとりで焦りました(笑)。「こんなに上手に英語で歌えないよ」って。

――さすがにわかると思いますよ(笑)。
今井 「こんな新境地を開拓したのか、今井」と思われたどうしようと、ちょっと焦っていたんですが、わかりましたか(笑)。よかったです。

――ご自身のエンディングテーマが流れたときの感想は?
今井 本当に緊張して観ていました。2話に関しては、いわゆるオーソドックスなエンディングではなく、物語の途中でBGM的に流れ始めてサビあたりからボリュームが上がるようになっていると事前に聞いていたので、前半はわりとリラックスして観ていたんです。でも、CM明けくらいから緊張感が増してきて、物語がぜんぜん頭に入ってこなくてなってしまいまして。『朝焼けのスターマイン』の前奏が聴こえた瞬間に、「このタイミングで流れるんだ!」と思って心拍数が半端なく上がりました。そんな感じで、変に緊張して焦っていたので、おじさん役を演じていたのがウチの事務所の人だということに突然気がついて、急にそっちばかりに耳がいっちゃって、テンパりすぎて結局ちゃんと聴けていなかった気がします(笑)。でも、落ち着いてから、もう1度観直してみて、ようやくゆっくり観られましたね。

――今井さんの身には、そんなことが起きていたんですね(笑)。3話ではエンディングとしての絵がつきました。
今井 事前に「ノーマルエンディングは3話まで取っておきます!」と聞いていたので、
3話は落ち着いて本編が観られました。でも、いざエンディングとなったときには、やっぱり心拍数が上がりそうになりましたね。アニメの放送前段階では、完成前のラフの状態でしか観ていなくて、そのときには歌もカラオケのみだったので、アニメで放送されたときに初めてちゃんと映像と音がついたものを聴けたんです。あまりの美しさとすばらしさとアイラちゃんのかわいさに、キュンとして自分の歌がどうでもよくなって(笑)。どうでもよくなったというわけではないんですが、自分が歌っていることを忘れて、「素敵なエンディングだな」と思って観ちゃいました。その感覚というのは、なかなか体験できるものではないんですよね。すごくいいものを前にすると、自分の恥ずかしさなんて吹っ飛ぶんだなと思いました。

――では、『プラスティック・メモリーズ』のエンディングになると聞いたときのお気持ちをお願いします。
今井 MAGES.の林さんが、今回初めてアニメの原作・脚本をオリジナルで担当されているのですが、じつはそういう話は以前から伺っていました。ただ、そのときは自分がエンディング曲を担当することはぜんぜん決まっていなかったんです。林さんには『シュタインズ・ゲート』でとてもお世話になっているんですよね。『シュタインズ・ゲート』のアニメが2011年の放送なんですが、いまでも「『シュタインズ・ゲート』がすごく好きなんです!」と言われたり、私も含めて、本当に多くの人の心に刻まれる作品になったと思うんです。その『シュタインズ・ゲート』に携わってくださった林さんの、アニメオリジナル作品の処女作ということで、そのプレッシャーたるや半端なかったですね。絶対にコケられないですし、私のせいで足を引っ張ることもできないし、そういった意味で気を引き締めて取り掛からなければという想いが、逆に空回りするんじゃないかと、えも言われぬ焦燥感を感じました。

――そんなプレッシャーの中で制作された『朝焼けのスターマイン』ですが、楽曲を初めて聞いたときの印象をお願いします。
今井 最初に楽曲を聴いたときには、作品自体のおおよその概要をふんわりと聞いていた程度だったのですが、概要からは「切ないラブストーリーなのかな?」という印象を持っていたので、明るめな音運びの曲が来てビックリしました。

――そうですよね。エンディングとしては珍しい感じがします。
今井 初めて聴いたときはデモだったので、その後「どんなふうに変化していくのかな?」というワクワク感もあったんです。ただ、メロディーを聴く限り、すごく明るい雰囲気を持っているので、どう歌っていけばいいのかと、今回はわりと悩みましたね。

――レコーディングはどのように行われたのでしょう?
今井 いやぁ、苦しかったです。今回は過去最高に悩んだかもしれないですね。いままでも、たくさんいろいろな壁にぶつかったりもしたんですが……。アニメのエンディングを歌うのは2度目になるんですけど、初期のころに歌わせていただいたときは、そのすごさとか、重みとか、プレッシャーがわからないまま担当させていただいたところがあったんです。ソロで出すシングルとしては2枚目だったというのもあって。当時の私には、とにかく楽曲に真摯に向き合うことしかできなかった。その背景とか楽曲の持つ意味とか、作品との寄り添いかたみたいなものも、ある意味“フレッシュさで乗り切る”みたいなところがあったんですね。でも今回は、林さんが詞の中に込めた想いも汲み取らなければいけないので、責任感がすごく強くなったぶん、「絶対的な正解を出さなければ」という想いが強くなってしまったんです。そんななかで「こうしてほしい」という、いろいろな方のアツい想いがたくさんあった結果、私がうまく消化できなくなってしまって、最初はすごく悩みましたね。「この曲を歌うのは、本当に私でよかったのかな?」と眠れなくなるくらい悩みました。

――そんなことがあったんですね。苦労を重ねてできあがった音源を聴いてみた感想は?
今井 本当に苦しかったので、最終レコーディングのときに、本当に忙しい中だったというのに監督さんがわざわざ収録現場まで来てくださいまして。レコーディングのときにはエンディングの絵もまだできていなかったのですが、監督さんがラフ状態の動画を持ってきてくださったんですね。それを観て初めて自分の中でスコンッと腑に落ちまして。それまではいろいろな方々から、「こうだ」、「ああだ」とアドバイスをいただいていて、なんとなくの合致点みたいなものは見えていたんですが、「やってみるしかないな」という気持ちだったんです。なんなら、「私にできるかな?」と感じていたぐらいで。だから、歌唱方法もいままでチャレンジしたことのない方法にしてみたり、試行錯誤をしていたんですけれど、動画を観た瞬間に正解が見えたんです。そこからは悩まずに歌えましたね。でも、そこまでは緊張しすぎて本当に眠れなくて。制作も本当にギリギリまで粘らせていただいて作っていたので、「この日に録れなかったダメかも」と自分でも思っていたので、スイッチが本番までずっとオンのままでした。ふつう寝ていないと声も疲れちゃうのですが、興奮して眠れなくて。でも調子はよかったんですよね。だから、眠れないままだったのにも関わらず、絶好調でレコーディングに臨めました。まわりの方にはすごく心配かけましたけどね。「いや、今日は興奮しすぎてて、眠れてないんですけど」と言った瞬間に、スタッフみんな「えーーー!?」みたいな(笑)。いつも私はスロースターターなので、何度か歌ったものを自分で聴いて、「こうしてみよう。ああしてみよう」と自分で構築していくタイプなんですけれど、今回は、そういったことが一切なく、「とりあえず、今日は調子いいので録りません?」みたいな、ギンギンギラギラした状態のまま、やさしく歌うという不思議な環境でした。でも、第一声で歌ったときに、監督さんがすごくうれしそうにしてくださっていたらしいんです。やっぱり監督さんも『プラスティック・メモリーズ』をとても大事に大事に作っていらっしゃるのが手に取るようにわかってきて、自分の娘とも言える作品の一部が“違う”ということがあってはならないと思っていたので、なんとかここで「監督さんの笑顔が見たい!」と思いはしたんですけれど、怖くて見られなかったです(笑)。でも、歌ってみたら「すごく、いい感じです」と言ってくださったので、そこでちょっとホッとして、肩の荷が下りた気がしましたね。

――監督からはどんな要望があったのでしょう?
今井 当日、「どんなことでもヒントにしたいので、いろいろ教えてください」と言って監督からいろいろ聴いたのですが、アイラというギフティア(アンドロイド)の女の子が大人に成長したところで歌ってほしいと言ってくださったんです。私は、この作品には声優としては関わっていないんですけど、ふだん声優をやらせてもらっているぶん、「アイラちゃんというキャラクターを前面に押し出して考えていけば、ゴールにたどり着けるな」と思えて、自分の中で消化できた気がしました。

――なるほど。『朝焼けのスターマイン』の歌詞の中で気に入っているところや、ここはいいなと思うところはありますか?
今井 初めてこの詞を見たときは、まだ作品のあらすじしか知らない状態で、結末も知らなかったんです。でも、すごく情景が浮かぶというか、男の子と女の子の甘酸っぱい、切ない、だけれども愛おしい想いみたいなものが、すごく詰まっている歌詞なんですね。どこかひとつを選ぶことはできないですが、タイトルにもなっている『朝焼けのスターマイン』は、キーワードになっているなと感じています。「花火をアンドロイドが見たら、どんな風に思うんだろう?」って思いませんか? でも、きっと見たタイミングによって違うんだろうと思うんですよね。「作られたばかりのアンドロイドが見て最初からキレイだと思うのか?」とか。この曲には“万華鏡”というキーワードもあるんですけど、一般的な万華鏡というとクルクル回していると、絶対同じ模様にはならないと思うんです。見かたによって、受け取りかたが違うような、そんな歌いかたができたらいいなと思いました。

■等身大の女性の日常を描いたミュージックビデオ

――今回のMV撮影はどのように行われたんですか。
今井 MVでは、撮影を担当した監督さんの提案でひとりの女性の長期的な日常が描かれます。アニメでは少年とアンドロイドの純愛みたいなものが描かれているんですけど、歌詞の内容的に私のような等身大の女性にも当てはまるだろうということで、そのような映像になりました。だから、衣装を何着も着替えているんです。ジャケットの写真で使われているものは、衣装さんがオーダーメイドで作ってくださったものです。『朝焼けのスターマイン』にピッタリな、絶対に既製品では見つけることができない唯一無二のものに仕上がっています。それ以外の私服の5着は、私がみずから探しに行って見つけてきたものです。すごく楽しかったですね。私らしさもあり、部屋でも着られるような感じの服を何着かと、そのまま外へ出られそうな服を何着かお願いしますというオーダーをいただきました。そのまま外にも出られそうな服は、すぐに思いついたんですが、部屋着が難問でして。「等身大の今井さんで」と言われると、本当にどうしていいかわからない感じの格好なので(苦笑)。いわゆるジャージにTシャツという、年中無休な感じなんですよね。「そうなりますけど?」と聞いたら「それはやめてくれ」と言われました(笑)。ほかにもキャラクターもののTシャツを着ていたりすることが多いのですが、それだとぼかしを入れないといけなくなるということで、“等身大の私”というのをやめたんですよ。だから、私そのままではないけれども、私の個性を活かした衣装というのを取り入れるべく、街中を駆けずり回りました。

――MV撮影時の思い出はありますか?
今井 今回はワンちゃんがいるんですよ。よく困ったときには、子どもか動物かみたいな業界用語があるじゃないですか。だけど、ウチはけっこうあるんですよね。動物と子どもがいる現場が。

――前にはフクロウとかも出ていましたよね。
今井 そうなんです。ネコが出てきたこともあるんですけど、今回は初めてのワンちゃんがご登場ということで、そのワンちゃんもタレント犬とかではなくて、監督さんのご親戚の飼い犬という、わりと家庭的な感じなんです(笑)。そのRappy(ワンちゃん)がめっちゃいい子でかわいくて。私はイヌは好きなんですけど、得意かというとわからないというか。すっごくワンちゃんが好きで「わー! かわいい!」とは思うんですが、足が動かないというタイプです。大きいワンちゃんはどうしていいのかがわからないんですよね。チワワみたいな小さいワンちゃんだったら、「勝てるな」と思うんですけど(笑)

――(笑)。
今井 たかだか体重が2、3キロしかない友だちが飼っているチワワに極限までなめられるという経験が多くてですね。「悔しい、おかしいな」ということがよくあるんです。あまり会ったことがないはずなのに、目を見たらわかるくらい、私をなめた目で見てくるんですよ。「こいつは大丈夫だな。俺より下だな」みたいに思われているのが、ヒシヒシと伝わってきて「私はイヌより序列が下なんだ……」と思うことが多かったんですけど、今回のRappyは、こんな私にも愛おしい目で見つめてくれるんですよ! だから、それがうれしくて(笑)。いっしょにワンちゃんの誕生日をお祝いするという設定だったんですけど、ケーキを前にしていっしょにいるというシーンを撮影しました。『Strawberry ~甘く切ない涙~』のときにネコちゃんにご登場いただいたんですけど、あのときは音にビックリさせてしまって、しばらくまともに撮影もできなかったんですね。でも、今回は飼い主さんがカメラの向こう側にいても、基本的にはそばにいてくれたので、ちょっと疑似“ワンちゃん飼い主体験”をさせていただいて、それが楽しかったです。

――それはいいですね。
今井 すごくかわいかったです。でも、思っていたより大きくて。ダックスと聞いていたので、「ミニチュアダックスかな?」と思っていたら「大きい!?」って(笑)。6キロくらいあったので、抱っこしようとするとすごく重い、みたいな。

――ダックスって伸ばすと長いですよね。
今井 そうなの! 長いから抱っこのしかたもわからなくて。でも本当に、私をさげすむこともなく収録ができてうれしかったです。

■■今井麻美『朝焼けのスターマイン』(TVアニメ「プラスティック・メモリーズ」EDテーマ)short Music Video

■ゲームタイアップのついたふたつのカップリング曲

――ではカップリング曲について伺います。まずは、『Sunny Place』ですね。こちらはどのような曲になっていますか。
今井 こちらは、ずっと関わらせていただいているシリーズの新作『白衣性愛情依存症』(プレイステーション Vita/発売中)の楽曲です。じつは前作に引き続き声優としても出演させていただいていまして、キャラクターの収録を先に行ったので、世界観もしっかりと理解したうえでレコーディングに臨みました。おかげで、すごくすんなり表現できたと思っています。看護師学校に通う少女たちの、女の子どうしのちょっとしたラブみたいなものが描かれた作品なので、すごく清楚で清らかな感じでレコーディングしました

――今井さんはどのようなキャラクターを演じられているんですか。
今井 私は主人公たちの学校の先生です。大原かえでという女性なんですけど、先生なのにちょっと抜けたところもあるというかわいいキャラクターですね。授業はしっかりやるんですけど、プライベートになるとちょっと抜けているというところがあったので、わりと等身大でできたかなと感じています。

――この曲はどんなイメージで歌われたのですか?
今井 終始、天使のイメージです。やっぱり、看護師さん=天使というのは万人が持つイメージじゃないですか。ですから、軽やかでさわやかで慈愛に満ちた感じを主軸に置いて、全編通して透明感を強調して歌いました。

――レコーディングのときの思い出は?
今井 今回が2作目というのもありますし、制作スタッフさんともすごく長い付き合いをさせていただいていますし、ほかの子のルートはわからないですけど、自分のルートは全部知っていたりするので、イメージの構築がすごくしっかりとできていたので、すごく早くレコーディングが終わりましたね。「ちょっと歌い足りないな」というくらいでした。

――そうだったんですね(笑)。もう1曲の『クロガネ』は志倉千代丸さんが作詞・作曲の楽曲ですね。
今井 そうなんです。個人としては久しぶりに志倉さんの曲を歌わせていただきました。曲を聞いた瞬間に“THE 志倉節”が炸裂していたので、これはカッコよく、ガツンとパワフルにキメようと思って歌いました

――こちらの楽曲で印象深い歌詞はありますか?
今井 最初に出てくる“Life is beauty”の“ビュー”のところがいちばん高い音になるんですけど、そこがちょうど“クロガネ”の“ガ”にあたるんです。そこの上がりかたというのをすごくこだわりました。私はわりとキーが高めなので、高めのキーも地声で出ちゃうぶん、逆に裏声が子どものころからできなくて苦手でした。最近は狙ってできるようになってきたのもあって、曲を聞いたときにその部分は裏声でいきたいなと思ったんです。ただ、最後のサビだけは同じメロディーで同じ歌詞なんですけど、逆に自分の……ある意味ほかの人ではなかなか真似できない高音でも地声でいくというのが、両方共存できる楽曲になったらいいなと思いまして。そこで最初は裏声で、最後はガツンと地声でいくという歌いかたで、疾走感をプラスしようと思いました。

――“クロガネ”の“ガ”がいちばんのポイントなんですね。
今井 そうなんです。そう思って歌ったら先日、作詞・作曲をされた志倉さんとお会いする機会がありまして、志倉さんが「この曲は“クロガネ”の“ガ”のところがポイントなんだよ」と仰られていて、「あっ! よし!」と思いました(笑)。そこだけ勝ったな、と

――(笑)。この曲のレコーディングはいかがでしたか。
今井 イメージはしやすかったんですけど、パワフルに歌うには難しい楽曲でして。(力を)抜いて歌えばいくらでも歌えるんですけど、絶対抜きたくはなかったので、パワフルさとの共存という点で最初はちょっと苦労しました。コツを掴んでからはわりとすんなりいけたと思います。

――今回は発売キャンペーンイベントが東名阪で行われるということですが、どんなイベントにしたいですか?
今井 いつも通りに、ノープランで自由にやります(笑)。……よく言えば、来てくださるお客様は、その場、そのときで皆さん違うので、そこに来てくれたお客さんといっしょに作り上げていければいいなと。悪く言えば何も考えてない感じでいこうかなと思っているんですが(笑)。ここからがポイントなんですけど、今回はアニメのタイアップ曲ということもあるので、いつも応援してくださっている方以外の方々にも注目していただけているだろうなという希望的観測のもと、きっと初めて私を近くで見るという方もいらっしゃると思うんです。そこで、個人的にいくつか注意点がありまして。ひとつは必ず始まってすぐに、初めてかどうかを確認すること。最近は聞くようにしているんですけど、たまに忘れちゃうんです。「初めての方ー?」と聞いて、初めてじゃない人ばっかりだったら、そういうモードに切り換えるし、初めての人が多かったら、いわゆる発売記念イベントでこれはやっておきたいという部分はキチンとやるしということを忘れないようにしているんですけど、ちょっと調子に乗ると忘れちゃうことがあるので、ちゃんと忘れないように聞こうということですね。ふたつ目は歌をしっかりと歌いたいということ。今回、『朝焼けのスターマイン』の初披露が2015年5月16日に行われる“バースデーライブ2015「Wonder Place」”になるのですが、『朝焼けのスターマイン』という曲はすごく難しい楽曲なんです。だから、表現をすごく突き詰めて収録をしたのですが、ライブで、生で歌えるかどうかが現在の私には未知数なので、ちょっとずつ自分のものにしていきたいなと思っていて。そういう意味で発売記念イベントで歌うこと自体も経験にして、徐々に慣らしていきたいな、と。最後のひとつが、初めての方の前に出る際にメイク道具を忘れないようにする。これ大事(笑)。だいたい忘れてしまうんですよね。とくに名阪は忘れがちなんです。私は何度、大阪駅でメイク道具を買っているかという話ですよ。ムダな買い物をしていると思います。だいたい関ヶ原を越えたぐらいに「あっ!」って思い出すんですよね。しかたなく、コンビニやドラッグストアに行ってザックリ揃えるといったことをくり返しているので、今回は忘れないようにしたいなと。

――初めての方も楽しめるし、いままで来ている方も楽しめる内容になるということですね。
今井 そうなるといいな、と思います。だから、過去最大限に空気を読みたいと思います。