20年来の“絆”が生み出した『ラングリッサー』新作主題歌 奥井雅美さんとエクストリーム佐藤昌平社長の対談をお届け

2015年7月23日に発売を予定しているニンテンドー3DS用ソフト『ラングリッサー リインカーネーション-転生-』。15年ぶりに『ラングリッサー』シリーズを復活させたエクストリームの代表取締役社長CEO佐藤昌平氏と、主題歌を担当する奥井雅美さんによる対談をお届けしよう。

●『ラングリッサー リインカーネーション-転生-』にかける思いとは?

 2015年7月23日に発売を予定しているニンテンドー3DS用ソフト『ラングリッサー リインカーネーション-転生-』。15年ぶりに『ラングリッサー』シリーズを復活させたエクストリームの代表取締役社長CEO佐藤昌平氏と、主題歌を担当する奥井雅美さんは、じつは10代のころからの友人という間柄だという。そんなおふたりだが、公式ホームページの特別企画として対談を実施。ファミ通.comではその収録現場に同席させていただいた。公式サイトでは対談の模様は動画でアップされているが、ここでは惜しくもカットされてしまった裏話も含めた、ほぼノーカット版の対談をお届けする。


使用予定お写真/KO3_0510_R

主題歌担当 奥井雅美さん(左)
エクストリーム 代表取締役社長CEO 佐藤昌平氏(右)


■大阪のライブハウスから続くふたりの友情

――まずは『ラングリッサー リインカーネーション-転生-』の主題歌に、奥井さんを起用した理由を教えてください。

佐藤 『ラングリッサー』シリーズの世界観の特徴として、ハードな部分とダークな部分とがあって、それが奥井さんの世界観と合っているんじゃないかというのがあって、ぜひやってもらいたいなとお声かけしました。友だちだし(笑)。我々も『ラングリッサー』にかける意気込みというのがあって、そこにいっしょになってやってもらいたいなということで、お願いしたんです。

奥井 ほかのシンガーだと、いろいろと注文しづらいというものあるんじゃないでしょうか (笑)。(友だちという)関係だから言えることもあるだろうし。あとは、「友だちだから力を合わせて、いろいろなことができるんじゃないか?」というのもあったかもしれませんね。長年の経験として、「みんなで力を合わせよう!」という気持ちが大きいほうが、プロジェクトとしては成功する確率が高くなると思うので。

――おふたりはもともと音楽が好きで知り合ったのですか?

佐藤 そうです。もともとは、関西の音楽仲間ですね。奥井さんとは昔から、うんじゅう年来の付き合いです。

奥井 10代ぐらいから知ってますよね。ライブハウスで。

佐藤 当時はかわいらしい感じでした(笑)。そのころはセーラー服やったっけ?

奥井 最初に行っていたときは高校生で、セーラー服やったんやけど。金太郎みたいな髪型でした(笑)。うちの学校は、おかっぱしかダメだったので。

――その中でも奥井さんはひときわ輝いていたというか……。

佐藤 そうやね、カラオケもうまかったし……。

奥井 でも、私はおとなしかったので。

佐藤 もっとワルい子がいて……。

奥井 ワルいお姉さんがね(笑)。

佐藤 そうそう(笑)。

奥井 私はすごい人見知りで。東京が私をこんなふうに変えてしまったんですけど(笑)。東京という街が。誰ともあんまりしゃべれなかったし。いまでもそういうところ、ちょっとはあるんですけどね。そんな中で、当時はお姉ちゃんたちとライブハウスで知り合って。みんな友だちやもんね。いまも元気やで、みんな。

――佐藤さんはバンドをやられていたのですか?

佐藤 そうなんですよ。今日も奥井さんがメイクしているのを見て、自分も顔を真っ白にしてKISSみたいにしてもらおうかなと思ったんですけど(笑)。

奥井 KISS大好きやもんね。

佐藤 こないだのやつは行けなかったんですけどね。ももクロとのやつは。KISSのライブには、もう何回行ったのかなあ、(来日公演を)5、6回は見てますね。ファンなんですよ。KISSみたいな曲を歌っていました。

――KISSみたいなというか、ハードロックというか、ヘビメタ系の音楽をやっていらっしゃった?

佐藤 いまから考えたら、そんなハードじゃないかもしれないんですけど。この前の奥井さんのライブ(3月13日に行なわれた“Masami Okui Birth Live 2015”)のほうがハードかなと。若いよね(笑)。すごいね、あの運動量。

奥井 たぶん、自分の年齢でいまこんなに激しいことをやっている女の人はいないかも。私がいちばん激しいんちゃうかなと思うときがある(笑)。

佐藤 なんか運動してる?

奥井 してない。していたらたぶん消耗して、ライブできなくなると思う、逆に。JAM Projectだと分散されるから、意外に激しくないんですよ。待っているところもあるし。ずっと歌わなくていいから。ソロのほうがテンポも早いしキーも高いし。(ソロのほうが)やっていることはじつはハードなんです。

佐藤 ライブ中に休憩が入るんちゃうかな? と思ったんですけど。

奥井 入らない、入らない。だから終わったら1週間ぐらい廃人。

――特別な運動はなさらないということですが、体調管理はされないんですか?

奥井 体調管理はそんなには。あんまりお酒も飲まないし。肉食べないでしょ。あと健康オタクなんで、そういのもあるかもしれない。運動はもともと体力がなくて虚弱なんですよ、子どものころから。だからやらないんです、消耗しちゃうから。朝礼で倒れる子おるやん? あれですよ(笑)。だからなるべく温存するくらいかな。

佐藤 あれ(ライブ)そのものが運動みたいなものでしょ。リハもあれぐらい、ゲネプロじゃないときも動いてやっているの?

奥井 リハは、だいたいバンドさんとやるやつは2日、3日なんですけど。3日間か。2回通しぐらいやるから。60曲ぐらい、練習やから何回も同じ曲をやる。そこでわりと整えていく、やりすぎて声が出なくなる時もあるけど、そこで整えます。

佐藤 見ていて、あの運動量はすごいなあっていうのを非常に感じるライブでした。歌もキー高いよね。それをずっとキープして、最初から最後まで同じテンションでいっているっていうのがすごい。

奥井 たいへんですよ、維持するのが。若いときと違って。20代のときのキーで歌っているから。いまの若い子たちの曲もすごくテンポが早くてキーが高いから、「
20年後やるときにどうやってやるのかな?」って思います……。

佐藤 そういうのはテクニックがあるの? ポール・マッカートニーとかもすごいキー高いやん。70過ぎてあのキーで歌えるっていうのは。

奥井 テクニックというよりは、自分で管理しているんじゃないですかね。それしかないと思う。声は絶対衰えるから。そう思いますね。でもまあ、ただロックで「キーッ!」、「ワーッ!」って声じゃなければ、ある程度キープできますよね。ファルセットとかクラシックみたいなものとか、ゆるく歌うものであれば。演歌の人も力は入れますけど、ロックがいちばん消耗すると思う。

佐藤 いや、お疲れ様でした。

奥井 昌平さんもそうなんですけど、そのライブハウスでの友だちはバンドをやられていて、何人かはデビューされて。東京に来た人もいればまた解散して大阪へ帰った人もいて。いろんな人がいるんですけど、いまも東京に残っている人はなかなかいないんですよね。昌平さんはいつの間にか大きな会社の社長になっていた(笑)。

佐藤 いやいや、まあねぇ……。最初この業界に入ったのは、カセットテープを持って、履歴書で「音楽作ります」って入ったんですよ。

奥井 その話知ってる。聞いた、聞いた。

佐藤 東京で久しぶりに会ったとき、どっかのレコーディングスタジオで会ったんよね。何年ぶりかやったんですけど。私は夢破れてですね、ゲームとかエンタメのソフト業界にきて。奥井さんはあれよあれよと大スターになってですね……。

奥井 あれよあれよでは、ないけど。

佐藤 メールでやりとりしていると「いまブラジルにいる」とかさあ(笑)。

奥井 いまはそうなんです。JAM Projectが周りの人もふくめて海外での需要も多いから行っているっていうだけで。たまたまやで。最初はたまたま買い取りでデビューですから(笑)。そっから始まっているんで。アニソンシンガーという仕事があることも知らんかったので、いちばん最初はね。

佐藤 でもパイオニアみたいな存在やよね?

奥井 水木一郎さんとか、女子だったら堀江美都子さんとかがいらっしゃるんですけど、私はダンサブルな感じなものとか、ロックっぽいものをアニソンでやり始めたから。それがキングレコードさんの時代で。そういことをやり始めたのは、もしかしたら私ぐらいが初めてかもしれない。パイオニアではないですけど、気づけばデビュー22年。


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