ハイコントラストなアートスタイルが忍者のステルス性を生む
豪Pine Fire Studiosの処女作となる一人称視点アクション『Kieru』を紹介する。プラットフォームはPCで、発売日は2016年の中頃を未定。現在はValveのPCゲームプラットフォームSteamで配信するためのGreenlightに公募中。
本作は、“Hakushi the White Death”と“Kurohashi the Black Lion”という対立する勢力の忍者に分かれて戦うマルチプレイ対戦型のゲームだ。「消える」というタイトル通り、ステルス性が重要で、闇や光の中に溶け込み、現れては消え、消えては現れという神出鬼没の戦いが繰り広げられる。
カギとなっているのは、『Mad World』を思わせる白黒2色+血痕のみのハイコントラストなアートスタイル。Hakushiのプレイヤーは全身が白いために背景の白い部分に溶け込み、同じようにKurohashiは黒い部分に溶け込んで見えなくなるのだ。闇に隠れて複数の追手を撒いたり、血痕を頼りにそれを阻止したり。時代劇の「ウヌではワシの姿は見えまい!」、「ヌッ! 曲者めそこか!」の世界が高速に展開される。
自分にとって有利な地が相手にとっては致命的に不利な場所でありつつ、角度を変えて回りこんだりするとクッキリ見えていたり、単に有利な場所にこもっていればオーケーというわけではなさそうなのが面白いところ。公平性を保ったマップのレベルデザインを考えるのが大変そうだが、今後に注目したい。