果てしなき井戸を降り続ける落下アクション・シューティング

 海外のインディーゲームイベント“Independent Games Festival”(以下、IGF)。毎年、このイベントで名誉ある賞を勝ち取るべく、世界中の独創的なゲームがしのぎを削っています。今回ご紹介するのは、2014年に発表され、IGFの学生部門に日本人が開発したインディー作品として初めてノミネートされた『Downwell』です。上を目指して登ろうとする作品ばかりの中、反対に深い井戸の底へと“降り続ける”という、奇妙なアクション・シューティングなのです。
 しかも、このゲームの作者であるもっぴん氏は、若干23歳の若きクリエイター。開発期間はたったの8ヵ月で、現在は2015年内のリリースを目指して最後の調整中というのだから驚きです。画面写真をご覧いただければおわかりになると思いますが、ダークなドット絵による独特なアートワーク、実際に遊べばわかる、緻密に反応する挙動。これはゲームとしての完成度も相当に高い……いや深いもの。『Downwell』、文字通り底知れない注目の逸品です!

『Downwell』 IGFにもノミネートされた落下アクション・シューティング!【とっておきインディーVol.25】_01
『Downwell』 IGFにもノミネートされた落下アクション・シューティング!【とっておきインディーVol.25】_02
▲左右移動とジャンプ(長押しで靴から弾を発射)の3ボタンだけで操作。果てしない井戸の底を目指していく。中央右付近の白い人物が主人公。
▲白・黒・赤の3色のドット絵だけで表現される世界。かわいくも怖い敵が滑らかに動きまわっている。
『Downwell』 IGFにもノミネートされた落下アクション・シューティング!【とっておきインディーVol.25】_04
『Downwell』 IGFにもノミネートされた落下アクション・シューティング!【とっておきインディーVol.25】_03
▲靴に仕込んだ銃を撃ちまくるのが気持ちいい! 赤い物体(ジェム)を集めれば、買い物も可能だ。
▲左上の体力がなくなるとダウン。下の白いゲージは、武器であるガンブーツの弾倉を示す。

レーザーにドローン 武器もいろいろ
 とにかくガンブーツで撃ちまくりながら、井戸をどんどん落下して進んでいく快感と、独特の操作感が本作の魅力。武器の種類も、現時点でショットガンからレーザー、3WAYショットまで、シューティングゲームの醍醐味が味わえるひと通りの武器の登場が判明している。お気に入りの武器で、敵を蜂の巣にしてやろう!

『Downwell』 IGFにもノミネートされた落下アクション・シューティング!【とっておきインディーVol.25】_05
『Downwell』 IGFにもノミネートされた落下アクション・シューティング!【とっておきインディーVol.25】_06
『Downwell』 IGFにもノミネートされた落下アクション・シューティング!【とっておきインディーVol.25】_07
『Downwell』 IGFにもノミネートされた落下アクション・シューティング!【とっておきインディーVol.25】_08
▲多彩な武器は、どれも丁寧なドット絵で表現されている。発砲のアクションも気持ちいい。自分に追従するドローンまで登場?

お地蔵さんからグッズを購入
 井戸の中には、お地蔵さんが店主という奇妙なお店も存在。集めたジェムでアイテムを買えるのだ。体力強化から、武器の購入などなど……主人公を強化していく楽しさも味わえる。

『Downwell』 IGFにもノミネートされた落下アクション・シューティング!【とっておきインディーVol.25】_09
『Downwell』 IGFにもノミネートされた落下アクション・シューティング!【とっておきインディーVol.25】_10
▲お地蔵さんからガンブーツのバッテリーを購入すれば、より長時間の発砲が可能になるぞ!
▲なんと……ショーケースを破って泥棒もできる。ただし、怒ったお地蔵さんに殺されなければ、の話。