かつての二大巨塔GaikaiとOnLiveのいずれの技術もソニー傘下に

 クラウドゲーミングサービスを提供するOnLiveが、4月30日で一般向けのサービスを停止することを発表した。ソニーがOnLiveの中核技術のIP(知的財産権)などを獲得したことによるもので、これでかつてのクラウドゲームサービスの二大巨塔であるGaikai(2012年に買収)とOnLiveのいずれの技術もソニーによって獲得されたということになる。

 OnLiveは2010年にクラウドゲーミングサービスをスタート。ネットワークとテレビに繋ぐことでクラウドゲームを遊べる自社の小型コンソールのほか、PC/Macやタブレット/スマートフォンなどのマルチプラットフォームでサービスを展開し、2012年に経営難から大規模なリストラを実行するものの、新会社(OL2, Inc.)でサービスを継続してきた。

 ゲームプログラムをサービス側で処理するという性質上、4月30日のシャットダウン以降は、無制限のプレイ権を購入している場合でも、プレイは不可能になる。これはサーバーが必要なオンラインゲーム同様、クラウドゲーミングが抱える宿命とも言えるだろう。
 なおOnLiveからSteamのゲームを購入していた場合は、そのままSteam上でプレイ可能とのこと。また2月1日以降にハードウェアを購入している場合は、返金対応を行うとしている。そのほか、タブレットなどでクラウド上のWindowsを利用できるOnLive Desktopも米時間4月30日でのサービス停止が発表されている。