外国人観客用に開発された“字幕メガネ”もお披露目!
日本2.5次元ミュージカル協会は、“2.5次元ミュージカル”専用劇場として運用する渋谷のアイア 2.5 シアタートーキョーの第1弾公演となる“ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」”について、マスコミ発表会および専用劇場始動イベントを、本日2015年3月20日に開催した。
同協会は、マンガやアニメ、ゲームなどの二次元コンテンツから派生した舞台作品を“2.5次元ミュージカル”と定義。“2.5次元ミュージカル”の躍進を背景に2014年設立された同協会は、現在、多種他業種をも含む65社の会員を擁している。さらに3月より1年間、“2.5次元ミュージカル”専用劇場として、アイア 2.5 シアタートーキョーの本格的な運用がスタート。国内で花開く“2.5次元”文化を牽引するとともに、海外への輸出も試みる。
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劇中シーン披露に先立って行われたマスコミ発表会では、日本2.5次元ミュージカル協会の代表理事を務める松田誠氏(ネルケ・プランニング)が登壇し、同劇場の運用・展望などを説明。同氏によると、協会にはアニメ・舞台関連企業のみならず、さまざまなジャンルの会員が参加。「2.5次元の未来に向けて、全会員で切磋琢磨しながら協会を運営する」と断言した。
日本のマンガやアニメが海外でも高い人気を博していることから、同協会は国内のみならず、海外からの観客を見込んだ施策にも力を入れる。本劇場におけるインバウンド施策のひとつが、劇場で貸し出される、多言語対応字幕システム“Zimaku Air”だ。これはエプソン製のウェアラブル端末メガネで、英語、中国語、フランス語、韓国語の4ヵ国語に対応。従来は舞台の端に字幕用の液晶などが設けられる場合が多かったが、これを装着すれば、舞台と字幕を同時に観ることができる。松田氏によると、言語はもちろん、文字の大小、字幕の表示位置なども、手元のコントローラーで自在に選べるという。今回の発表会では、報道陣も“Zimaku Air”を体験する機会を得た。装着すると、通常のメガネに1枚フィルムが追加されたような感覚で字幕が表示される。最初はファインダーを覗いているような違和感があったものの、観劇するうちに視界は慣れるだろう。“Zimaku Air”は明日3月21日より開幕する、同劇場第1弾公演“ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」”に対応。劇場にて、1000円でレンタルすることができる。なお、通常のメガネの上から装着する“メガネonメガネ”も可能なので、ご心配なく。