Wii Uとニンテンドー3DSの両方で楽しめる

 自動で動く“おもちゃのミニマリオ”をゴールまで導くアクションパズルゲーム『マリオvs.ドンキーコング』シリーズの最新作。本作は、ニンテンドー3DS版とWii U版が発売されるが、どちらかを購入するともう片方の無料ダウンロード番号が特典として付いているという新しい試みを取っている。金額も同じで、どちらかを購入すればもう片方でも遊べるため、気軽に購入できるのがうれしいところだ。なお、今回はニンテンドー3DS版でのプレイインプレッションをお届けする。

タッチで仕掛けを動かしてゴールに誘導!

 ミニマリオは自動で前へ前へと進んでいくため、スタート時に触れる以外には基本的に直接マリオを操作することはなく、タッチペンでステージにあるギミックを操作してゴールまでの道を作ることになる。落とし穴があれば道を作り、敵がいれば壁を作ってUターンさせ、無防備なミニマリオをゴールまで安全に誘導してあげるというわけだ。

 ところが、道を作るための鉄骨には限りがあるというのが本作のミソ。ゴールまでの道をすべて作って後は見ているだけではなく、ミニマリオの動きに合わせて素早くギミックを操作する必要があるのだ。道を作った後、もう一度タッチすれば使用した鉄骨を回収できるので、どのタイミングでどこに道を作るかという判断が重要になる。

おもちゃのマリオをゴールに導くパズルゲーム『マリオvs.ドンキーコング みんなでミニランド』の最速プレイインプレッションをお届け!_11
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 序盤は道を作るだけの簡単なステージだが、ステージが進むにつれてジャンプ台やベルトコンベア、リフトなどが登場したり、自分で土管を動かしたりと、プレイヤーが操作するギミックは徐々に増えていく。また、移動キャラクターがマリオだけでなく、ピーチ姫やキノピオなど、複数のキャラクターが登場することもある。すべてのキャラクターを安全に移動させようとすると、息つくひまなく操作が求められる場面も……。

 加えて、複数のキャラクターが登場するステージの場合、ゴールが複数あるケースとひとつしかないケースがある。前者の場合、キャラクターごとに決められたゴールを目指せばいいのだが、問題は後者。最初のキャラクターがゴールに到着してから、一定時間以内にほかのキャラクターもゴールに到達しないと、失敗になってしまうのだ。おかげで、複数キャラクターの動きを把握しながら操作する必要があり、操作の忙しさは何倍にもなる。

 操作は簡単でルールもシンプルなのに、かなり頭を使う良質のアクションパズルに仕上がっている、というのが個人的な印象だ。とはいえ、ただ難しいというわけではなく、何度もリトライしていると「このルートで行けそう」とか、「こっちの仕掛けを先に動かせばよさそう」といったことが、なんとなくわかってくる。難しいながらも、トライアンドエラーをくり返しているうちに光明が見えてくる絶妙な難度が、本作のすごさと魅力かもしれない。

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ステージは大ボリューム! エディター機能もアリ

 ステージをクリアーするとつぎのステージに挑めるようになるのだが、それとは別にステージ内に設置されたコインを回収する、短時間でクリアーするなど、ステージクリアー時の評価で好成績を納めると“スター”が手に入る。いちばんいい評価を得ると3個のスターが手に入り、ゴールドトロフィーが獲得できる。このゴールドトロフィーを集めていくと、ボーナスステージが少しずつアンロックされていくという仕組みだ。

 ボーナスステージをあわせると、ステージは全88種類という大ボリューム。これだけでも大満足の内容ではあるが、本作にはステージのエディター機能が搭載されているのが特徴だ。つまり、プレイヤーがいる限り、新しいステージが生まれ続ける可能性があるということだ。

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 ほかの人が作ったステージは、インターネットにつないでダウンロードするだけで簡単に遊べる。そして、プレイして楽しかったステージには、スターを送るという形で作者を応援できる仕組みになっている。もちろん、自分でステージを作って投稿することも可能で、ほかの人に遊んでもらって高評価を得られれば、自分にスターをプレゼントしてもらえるというわけだ。スターは、ステージエディターで使うパーツの購入に使えるので、いいステージを作ってスターをもらい、新たなパーツを購入してさらなるステージを作るというサイクルで楽しめる。

 実際にオリジナルステージを作り始めると、時間がいくらあっても足りないという事態に陥るに違いない。ゴールから逆算してルートを作ってみたり、ひっかけのようなギミックを考えてみたり、「ああでもないこうでもない」と頭をひねりながら、作っては試し作っては試し……のくり返しになるだろう。ステージのエディット後にテストプレイをすると、“コインは取れたか”、“ゴールはできたか”などをチェックしてくれるので、クリエイトがあまり得意ではない人も、気軽にチャレンジできるようになっている。

 なお、アップロードしたステージは、ニンテンドー3DSとWii Uのどちらでも遊べるので、対応機種を気にすることなく楽しめるのをうれしいところだ。ギミックに凝った小さめのステージから最大サイズの超大作まで、我こそはという人は、楽しくそして難しいステージをどんどんアップロードしてみてほしい。もし、苦労して作ったステージがほかのプレイヤーに評価されれば、うれしさもひと塩のはずだ。

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マリオvs.ドンキーコング みんなでミニランド
メーカー 任天堂
対応機種 3DSニンテンドー3DS / Wii UWii U
発売日 2015年3月19日
価格 2800円[税抜]
ジャンル パズル・アクション