“顔の見える運営”を目指して

 2015年2月2日にクローズドβテストを終え、オープンβテストに向けて準備が進められているPC用MMORPG『ICARUS ONLINE』。運営のキーマンであるWeMade Onlineの安藤恭氏と横山遼氏に、今後の展開についてインタビューを行った。

『ICARUS ONLINE』空中戦=アクションシューティング!? 日本独自の髪型を用意!? 新情報満載の運営スタッフインタビュー_01
『ICARUS ONLINE』空中戦=アクションシューティング!? 日本独自の髪型を用意!? 新情報満載の運営スタッフインタビュー_02
▲『ICARUS ONLINE』はNHN PlayArt(ハンゲーム)と共同で運営される大作MMORPG。
▲左から、広報プロデューサーの横山遼氏(文中では横山)と運営プロデューサーの安藤恭氏(文中では安藤)。

――まず、サービスイン準備の進捗状況についてお聞かせください。

安藤 本来であれば、この時期はオープンβテストも始まって、正式サービスイン間近だったはずなんですけど、サーバーを状態を覗いてみると、いろいろギリギリだったんです。サーバーの増強や各種調整などで、少し予定がずれ込んでいます。卒業式なんかをやっているときには、ユーザーさんが触れられる機会を作れるのではと思っています。

横山 ゲームの中身としてはサービスインできる状態に来ています。プレイ環境を整えて、皆様に安心して遊んでいただきたいので、もう少しだけ待っていただければと思います。

――クローズドβテストでは、どのような反応があったのでしょうか。

安藤 本作の遊び心地を多くの人に体験してもらうことができました。厳しい声も多いのかなと思っていたんですが、本作に前向きな期待を寄せてくれる方が多かったですね。

横山 オンラインゲーム経験者の方が多く、発見するのが難しい要素なども、しっかりとプレイされていた印象です。あとはクローズドβテストのデータで、女性プレイヤーが多かったというのもうれしい反応のひとつです。(共同運営の)ハンゲームさんのほうに女性のお客さんが多いからかもしれませんね。

安藤 僕は“安藤”と名前を明かしてゲーム内に遊びに行きました(笑)。ユーザーの皆さんとゲーム内でいろいろなお話をして、刺激をもらいました。

――勇気ある行動ですね(笑)。

横山 安藤が遊びにいったときは、そのフィールドが重くなるくらい人でいっぱいでしたね。もちろんオープンβテストでは重くならないように調整をかけていますが、運営に近づいてくれるお客さんが多いのはうれしいことです。弊社では“顔が見える運営”を心がけているので、ゲームの中やイベントでのユーザーさんとの交流を積極的に行っているんです。

多くの要素に絡む“フェロー”システム

――プレイヤーから好評だった要素には、どういったものがありましたか?

横山 いちばん反響が大きかったのは、本作の軸となる、フェローというモンスターを乗りものにできるシステムです。世界中に散らばっている多様なフェローを見つけて乗りこなす面白さに夢中になってくれた方も多かったようです。地上を走るものもいれば、空を飛ぶものもいる。ただの乗り物ではなく、一緒に行動するパートナーとして、頼もしい存在なんです。この乗り心地が多くのユーザーさんにとっては新鮮で楽しいものだったようで、好評をいただきました。

安藤 フェローが軸というのは、本当にその言葉のとおりです。便利な移動手段というだけではなくて、新たに冒険できる場所を増やしてくれたり、装備品のように自分を強化してくれたりと、フェローというシステムに紐づいている要素が多いんですね。

――フェロー集めを楽しんでいれば、ほかの楽しみもついてくる仕組みなんですね。フェローの捕獲方法は、種類によって異なるのでしょうか?

『ICARUS ONLINE』空中戦=アクションシューティング!? 日本独自の髪型を用意!? 新情報満載の運営スタッフインタビュー_03

横山 比較的簡単に捕獲できるものから、アイテムやプレイヤーの閃きがいるものまで、いろいろです。レアなフェローはかなり捕獲が難しいので、乗っているだけで注目を集められると思います。

安藤 レアなフェローは、物語の本編と関係のない場所に生息していることもあります。最初に見つけた人は、未確認生物を発見したかのような喜びがあると思います(笑)。

――レアなフェローは、倒すと再出現するのでしょうか。

横山 仮に倒されても一定周期で再出現します。チャンネル別に出現するようになっているので、熾烈な取り合いになることはなさそうですが、最初のうちは同じ目的のプレイヤーで競争が起きるかもしれませんね。ただ、レアなフェローは、捕獲方法がユニークなので、見つけることよりも、捕獲作業のほうが難しいかもしれません。確率がシビアというよりは、アイテムや条件を揃えるのが難しいんです。方法が広まれば多くの人に捕獲してもらえるようになるはずです。

――チャンネル別ということであれば、夜通し張り込むということはなさそうですね(笑)アイテムのレア度設定や入手のしやすさはいかがでしょうか。

安藤 アイテムのドロップ率は高めです。ただ、装備品にはランダムで能力値がついてくるので、いろいろな能力値がついているものがレアという考えかたです。いわゆるハクスラとしてもがっつり楽しめるので、そこも期待していただければと思います。