シンプルさを追求したデザインとルール

音と、人と“同調”する楽しさ再発見!『シンクロニカ』プレイリポート【JAEPO 2015】_01

 2015年2月13日、14日の両日に千葉県の幕張メッセで開催されている“ジャパン アミューズメント エキスポ 2015”(JAEPO 2015)。バンダイナムコゲームスのブースでは、リズムアクションゲーム最新作『シンクロニカ』が出展されていた。

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 同社のリズムアクションゲームといえば『太鼓の達人』シリーズが有名だが、本作は『太鼓の達人』に続く“ふたりでたのしい音楽ゲーム”として生まれたもの。1P側、2P側のモニターが個別に用意された筐体はシンプルさを極めたデザインだ。

 本作の中心人物であるバンダイナムコゲームスの木水克典氏によると、「音楽ゲーム経験の有無にかかわらず、どんな世代の人たちにも楽しんでいただけることが本作の狙ったこと」と言い、シンプルなデザイン、見てすぐわかるゲームルールもその一環であるという。現在の『太鼓の達人』がそうであるように、ゲームセンターの店頭で映えるゲームにすることも意識したとのことだ。
 
 ゲームのルールは、タッチパネル式の画面に出現するマーカーの位置に、指でタイミングよくタッチするというもの。マーカーはタッチ、ホールド(触れたまま維持)、ムーブ(指定の軌跡に動かす)、スワイプ(指定の向きに滑らせる)といった種類があり、左右の指でその指示通りにこなしていく。

 木水氏は「『太鼓の達人』は音楽の“リズム”を意識したものですが、本作は“メロディ”を意識しています。うまくこなすとメロディ楽器を演奏する感覚が得られるような譜面パターンを心がけました」と言う。指をうまく運んで縦横の空間に浮かぶマーカーを追う感覚は、確かにその言葉通りと納得(蛇足ながら、筆者も鍵盤、弦楽器の心得が多少あるからこそ)。 だれでもできるピアノ演奏という言いかたが近いだろうか?

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 体験プレイでは、全2曲中、1曲目をソロで、2曲目はふたりでプレイ。このふたりプレイこそ本作ならではの楽しさが詰まっていると木水氏は教えてくれた。「『シンクロニカ』というタイトルには、音楽とプレイヤーがシンクロ(同期、同調)するという意味と、ふたりのプレイヤーどうしでシンクロするというふたつの意味が込められています」という。

 ふたりプレイでは、協力プレイという形で、目標のマルチコンボ数をクリアーしていく。同じ楽譜に挑むものだが、ふたりが同時に入力に成功するとマーカーに“SYNC”(同期の意)の文字が表示されて、パートナーとの“息の合いぶり”が高まっていくのだ。SYNCが成功するほど、曲も、指のパフォーマンスもピッタリさまになるという次第。実際に筆者もデモンストレーターの人と試してみたが、「いっしょに合わせる」という行為はシンプルながらも気持ちイイという感覚。プレイ後に達成度合いもチェックできるのはおもしろい。

 昨今、さまざまなリズムアクションゲームが登場しているが、テクニカル性を極めていくこととは異なるアプローチで、“リズムに合わせる”楽しさやアツさを再発見させてくれる新感覚のゲームという印象だった。2015年6月に全国のゲームセンターで稼動予定だ。

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