『ガンスリンガー ストラトス』とは?

『ガンスリンガー ストラトス リローデッド』アルファテストプレイリポート【その1】_03

 スクウェア・エニックスの看板アーケードゲームのひとつ、4対4の対戦型ダブルガンアクションゲームだ。ふたつの銃の形をしたコントローラー“ガンデバイス”を使いキャラクターを操作。キャラクターごとに武器の種類は大きく異なり、ガンデバイスを横または縦に連結することで、使用武器を持ち換えるのも大きな特徴となっている。

PC版『ガンスリンガー ストラトス リローデッド』では

 本作では、キーボードとマウスを使用してキャラクターを操作する(もちろんゲームパッドでもプレイ可)。大きくふたつの武器を使い分けて戦うことになるが、これらはマウスホイールの操作で持ち換えられた。また、マイページと呼ばれるメニュー内で、2種類の武器が使用できる“ウェポンパック”を3つまで登録でき、戦闘開始前や戦闘中の再出撃時にウェポンパックを変更することで、戦況に合わせて戦いかたを変更できたのだ。

 マイページでは、キャラクターのカスタマイズもできるのがPC版の特徴で、キャラクターのレベルが上昇するたびに、バトルパラメータが1pt与られ、最大25のptをキャラクターに振り分け可能だった(アルファテスト時点)。

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▲基本は2種類の銃を扱うが照準はひとつ。
▲キーボードのFキーを押すとシールドなどの特殊アクシュンも使用可能だ。

ウェポンパック&アイテム

 新たなウェポンパックを入手するためには、ショップでの購入かバトル終了後の報酬で入手できる設計図とGP(ゲーム内通貨)を使用する。ウェポンパックには、レアリティが設定されており、SR(スーパーレア)、R(レア)、N(ノーマル)の3種類があった。ショップで購入できるのはNのみとなっている。レアリティの高いSR、Rは報酬でのみ入手可能だ。

 またバトル中に使用できる消費アイテムも設計図と同様に、ショップでの購入か報酬で入手可能だった。使用するためには、バトル開始時か再出撃時のウェポンパック選択後にチョイスが必要で、プレイが始まると場面に応じて自動的に使用されるのだ。アルファテストの段階では、耐久値を回復する“オートヒール”、ジャンプゲージの消費量を減少する“エコブースター”のふたつが使用可能だった。

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▲バトルに敗北しても報酬は入手可能。勝敗によって入手できるレアリティも変化するのか気になるところだ。
▲写真はオートヒール選択時。キャラクターの周囲に緑のエフェクトが現れ、同時に画面中央下部に、オートヒールによる回復後HP残量を表示したゲージが出現する。

気になるバトルを紹介

 デバイスは異なるものの、基本的な操作はアーケード版と変わらない。キーボードのWASDキーで移動、マウスで照準カーソルの移動、スペースキーでジャンプ(ジャンプ後はジャンプゲージという専用ゲージを消費して空中を自由に飛び回れる)、左クリックで攻撃、マウスホイールで武器の切り換え、右クリックの長押しで相手をターゲットロックできた。ターゲットロック状態で近づいて左クリックすれば格闘攻撃となる。アーケード版をプレイしていない人でも、FPSやTPSを遊んだことがあれば、すぐに馴染める操作性だった。

 なお、バトルルールはアーケード版とは異なる。アーケード版では、チームの状況を表す勢力ゲージが設けられ、相手を倒してこれを0にすれば勝利となったが、本作では、加えて各チームのスタート地点にひとつずつ“コア”が設置されていた。そのため画面左上には勢力ゲージの代わりに青と赤のコアゲージと呼ばれるものがあり、まず相手のメンバーを倒すことで相手のコアゲージ(赤色)を0にすることが目標となる。そして最後に相手コアに格闘攻撃を与えれば勝利となるのだ。

 相手を撃破するか、コアに直接攻撃を与えればコアゲージは減少した。とくにプレイヤーを撃破したときのゲージ減少量は大きい。撃破することで相手のコアに攻撃を仕掛ける機会を増やしたり、戦うのに有利な位置を獲得したりといったメリットもある。コアに攻撃して与えられるダメージがアルファテストでは若干大きいように感じたが、上手く立ち回れば、コア周辺の攻防が楽しめるバトルだった。

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▲高所にいればより多くのジャンプゲージを相手に消費させられるので、戦闘が優位になるぞ。
▲コアゲージを0にしたら格闘攻撃でトドメ。相手もコアを守るために集結するので、激しい攻防は必至になる。コアに格闘攻撃を当てる機会を作るためにも、まずは相手を撃破しよう。

 今回のαテストで体験できたのはアーケード版でも選択できた渋谷ステージだったが、本作ではアーケード版よりエリアが広くなっていた。ここでは新たに生まれ変わった渋谷ステージを写真付きで紹介。おもな戦いの場になるであろうポイントを3つのルートに分けてみたぞ。

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▲マップ西端にある細道ルート。移動速度が高いキャラクターを使用すれば、一気に相手コアまで近づける。ただし、道の幅が狭く、建物の上から狙い撃ちされやすいので注意したい。
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▲中央付近の大通りを一直線に進むルート。道の幅が広く、攻撃も避けやすい。また、大通り中央付近では、先ほどの細道に続く分岐ルートや、隣接する建物を繋ぐ橋の下に続く曲がり角がある。
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▲こちらは先ほどの橋の上の写真。建物の高低差や看板を利用して相手の攻撃を防ぎつつ戦うのが重要になる。相手コアへの最短ルートでもあるので、激しい攻防がくり広げられていた。
▲アーケード版にもある犬の像。このほかにもアーケード版のプレイヤーには見覚えのある風景が多数あるので、確認してみてはどうだろう。

αテストを終えての感想

 キャラクターの育成要素、コアの破壊、ステージの拡大といったアーケード版にはなかった追加要素により、従来の“勢力ゲージ減少を目的とした相手の撃破”ではなく“コア本体を狙いに行く相手を迎撃”という本作ならではの戦闘の駆け引きがあった。今回のアルファテストでは、“オートヒール”を使用した“ジョナサン”の突貫に続き“鉄球ハンマーガン”で大ダメージを狙う戦術や、“レミー”の“反物質ミサイルランチャー”でコアへの直接攻撃を狙う強気な戦術が目立ったが、キャラクターは“しづね”の使用率が高かった印象が強い。キュートな見た目もさることながら、戦場を駆け巡り、相手プレイヤーを泡の中に閉じ込める“シャボンランチャー”を駆使しつつ、隙を突いて相手の撃破したりコア本体へダメージを与えたりなど、移動速度の高さを活かしたプレイを見せていた。

 アーケードがメインフィールドで、じつはPCゲームが始めての筆者は、キーボードとマウスという慣れない操作に戸惑いながら何度も撃墜されたが、アーケード版よりもコアゲージの量が多いおかげで1試合を長くプレイできたこと、再出撃のたびにキーの位置を確認できたことなどから、アルファテスト2日目には誤操作が激減。アーケード版と同じようにキャラクターを操作できるまでに成長し、狙撃がメインの“オルガ”などはマウスで狙いをつけやすいぶん、アーケード版以上に使いやすいと感じたほどだった。

 このようにデバイスは異なるが十分にアーケード版のゲーム性を継承しているので、「自宅で『ガンスト』をプレイしたい!!」という既存のプレイヤーを始め、PCさえ持っていれば比較的手軽にプレイできるので、人前では恥ずかしくて遊べないけど本作に興味があったという人にオススメしたい。

 なお、アルファテストということでステージは渋谷のみ、使用キャラクターは8人だったが、『ガンスリーンガー ストラトス リローデッド』だけの新規登場キャラクターや、プレイ可能なステージが発表されており、つぎのテストに追加されるのか気になるところ。これらを楽しみにしつつ、今後の動向から目を離さずにおこうと思う。