いいとこ取りの欲張りな作品
2015年1月31日~2月1日、千葉・幕張メッセにて開催中の“闘会議2015”。2日目のスクウェア・エニックスブースでは、先日発表されたばかりの2015年稼働予定の新規アーケードタイトル『スクール オブ ラグナロク』のスペシャルステージが実施された。
登壇したのは、人気ゲーム実況集団のM.S.S Projectと運営プロデューサーの佐藤彰則氏、そしてプロデューサーの柴貴正氏。
本作は、キャラクターデザインに藤坂公彦氏(ミストウォーカー)、世界観・シナリオは小高和剛氏(スパイク・チュンソフト)、音楽は岡部啓一氏(モナカ)、そしてメインテーマ『Evolve』を歌うのは高橋洋子さんという、豪華コラボが実現した作品。藤坂氏は『ドラッグ オン ドラグーン』シリーズ、岡部氏は『ドラッグ オン ドラグーン3』などで、柴プロデューサーとはいっしょに仕事をしたあいだ柄。一方、小高氏が参加した経緯について柴プロデューサーは、「尖ったシナリオが書ける、そしてゲームについてもわかっている方にお願いしたかった」ということで、ダメもとでオファーしたら快諾していただけたとのこと。「勝ち負け以外にも、何か感じるものを持って、(ゲーセンから)帰ってほしい」と、世界観・シナリオに力を入れた理由も明かした。高橋洋子さんの起用については、格闘ゲームとアニメっぽさの両方に合う、“上手い”歌い手という理由で、柴プロデューサーが、自らオファー。テーマソングは、本作のに書き下ろされた高橋洋子さんの新曲。PVでも流れているので、ぜひ確認してほしい。
続いて、『スクール オブ ラグナロク』のゲーム概要が紹介。
本作の世界は、“学園”に支配された荒廃した世界が舞台。プレイヤーは転校生としてゲームに参加し、強大な勢力を誇る10の学園と“征服戦”を戦うことなる。各学園には武器が祀られ、それには神が宿っており、“学園神”と呼ばれている。プレイヤーは、この学園神を引き連れ(バトルではサポート役兼、武器として参加)、征服戦へと身を投じることになるのだ。
現在、公開されている学園神はヴァンパイアのイヴォール・デ・ダカート、魔法少女のスマイルハート、そしてモンスターのような姿をしているバルハラデス。「バルハラデスはスクウェア・エニックスっぽくバハムートです!(笑) 声は立木文彦さんなんですが、知的なキャラなので物静か。声を張らない立木さんは見モノだと思いますよ」(柴氏)。戦場でともに戦う学園神は、1プレイごとに変えることが可能。学園神によってプレイヤーの武器が変わるので、使いやすい武器や試したい武器によって、学園神を変えるのもアリだ。
プレイヤーキャラクターは、性別や髪型など自分好みのクリエイトすることができ、“学征服”と呼ばれる衣装も設定可能。「見た目の変化も楽しめますが、能力の違いによるプレイ感覚の違いも楽しめます」(佐藤氏)
バトルは、制限時間内の一本勝負。カメラ視点は、離れていると3Dアクション視点、近距離だと2Dの対戦格闘のようアングルになるという、2種類のカメラワークを楽しめるようになっている。本作は3Dと2D、合わせて“5Dアクション”と呼ぶそうで、“厨二”っぽさもコンセプトのひとつとして盛り込まれている。
パートナーとなる学園神は、“神がかり”を発動させると武器に憑依(?)し、強力な必殺技の“ラグナロクドライブ”が使用可能になる。神がかりが発動すると、キャラクターごとに違った歌が流れるとのこと。
フィールドには、拠点(禁治郎の像)があり、その拠点を制圧すると、装備品に応じて多彩は恩恵が受けられるという。
そして、プレイ後は新たな“学征服”が入手できる仕組み。
ちなみに、現在発売中の週刊ファミ通2月12日号には『スクール オブ ラグナロク』の紹介記事が掲載されているので、気になる人はそちらをチェックしてほしい。
さらに柴プロデューサーは、この日のための新情報として、神がかりで流れる歌モノの中の歌い手として、蛇足さん&そらるさんが参加していることを明らかに。その他の歌い手については、「アニメの歌い手さんであったり、歌手の方であったり、アイドルの方だったり、著名な方ばかり」(柴P)とのこと。誰が参加しているのか、続報を楽しみに待ちたい。
最後に、柴プロデューサーと佐藤運営プロデューサーは、本作に対する意気込みを次のように語った。
「女性の方がプレイしても楽しいゲームになる予定です。稼働したら、ぜひ、ゲーセンに足を運んで遊んでみてください」(佐藤氏)
「いろいろ説明しましたけど、触ってみないとわからないと思いますので、ぜひ一度触ってみてください。既存のシリーズモノの対戦ゲームにはなかなか入っていきづらいと思いますが、本作は新規タイトルなので、みんな一斉スタートです。ぜひ、世界一を目指してください」(柴P)。