盛りだくさんだった2014年
発表会は、まず2014年のおもなトピックスの振り返りから始まった。
◆SEASON2 EPISODE4
◆アニメ『FAIRY TAIL(フェアリーテイル)』とのタイアップ
◆8人目の新キャラクター・リンの追加
◆新エリア・ニヴルヘイムの追加
◆新ボス・サキュバスクィーン登場
◆アクセサリー・ブレスレットの追加
◆浴衣、ヴァンパイアなどのアバター追加
◆インナーデザインコンテスト実施
そして12月17日より、
◆第9の新キャラクター・Arisha(アリシャ)が実装
となっている。
2015年はどうなる!? 気になるアップデート情報
続いて、2015年上半期のアップデート予定が発表された。発表したNEXON望月氏は、「2015年はプレイヤーの皆さんと触れ合えるような機会を作っていきたい」とコメント。
◆新ストーリーCHAPTER1(日本では2015年夏ごろを予定)
CHAPTER1はSEASON3の位置付けとなるエピソード。プロローグに当たる、EPISODE 0から実装されるとのこと。
◆ニヴルヘイム戦闘 ブラッドロード
サキュバスクィーンに続き、ボスのブラッドロードが実装される。
◆ニヴルヘイム戦闘 ゼッカリオン(仮)
ブラッドロードを経て、ゼッカリオン(仮)なるボスも登場予定。
◆モンスター討伐イベント
GMとともに討伐するイベント第2弾。
◆新アバターの追加
ネクソンジャパン制作のアバターも多数追加予定。
CHAPTER1は、すでに韓国で実装済み。その影響でゲームサイトのランキングで『マビノギ英雄伝』の順位も上昇したとのことだ。
第9のキャラクター・アリシャに迫る!
まずはアリシャの動画をご覧いただこう。
◆【マビノギ英雄伝】「アリシャ」プロモーション動画
クールでインテリジェンスな女性・アリシャのコンセプトは時間を超える魔剣士。時を止める魔法などが使えるのだ。武器はロングブレードと籠手のような“キャストレット”だ。
そして、これまでのキャラクターにはなかった“ボリューム感”も特徴。落ち着きのあるシックな雰囲気を纏いながらも、コーディネート次第で清純にもセクシーにもなるキャラクターだ。彼女の容姿は、ほぼ初期コンセプトのまま完成に至ったという、“揺れるけれどもブレない”デザインなのだ。彼女のコーディネート例をいくつか紹介しよう。
アリシャの戦いかたはテクニカル
◆マナをMPに換えるドレインマナ
アリシャは“マナ”をMPに変換することで、強力なスキルが使える。ロングソードで敵を5回攻撃した後に(キーボード操作の場合)スペースキーで、マナを吸収しMP変換を行う。
◆遠距離攻撃もお手のもの
アリシャは、マナの球体“マナストーン”を生成し、敵に投げつけたり、その範囲に爆発を起こしたりと魔剣士らしい戦法も取れる。
◆アリシャの真骨頂、“ロード・オブ・マナ”
ロード・オブ・マナは、敵の動きを止めてダメージを与える技。時間停止中は、アリシャ以外のプレイヤーも自由に動けるので、絶好の攻撃チャンスとなる。
石黒さんといっしょにアリシャで冒険!
発表会には、アリシャのボイスを担当した声優・石黒千尋さんがゲストとして登場。石黒さんを含め、参加者全員アリシャというパーティーでレイド戦に挑んだ。
まずはジャイアントホワイトベア討伐へ。すでにアリシャのプレイ経験がある石黒さんは、かなり慣れた動き。ときには参加者にやさしく操作を教えてくれる場面も。ここで、アリシャでの立ち回りをつかんだところで、つぎは古代エルキュロスへ挑戦。さすがの強敵に力尽きるプレイヤーが続出しながらも、持ち回りでロード・オブ・マナを発動し、少しずつHPを削っていった。
石黒さんにインタビュー
試遊のあと、石黒さんにアリシャのボイス収録時や、本作をプレイしたときのエピソードを伺った。ちなみに、アリシャのオーディションはWeb上のプレイヤー投票で行われた。1回分の投票権は、“疲労度”をダンジョン5回分溜めることで得られるものだった。
――アリシャ役のオーディションに合格されたときの感想をお聞かせください。
石黒千尋さん(以下、石黒) もう死にそうなくらいうれしかったです。当日は私を含めた6人での大接戦で、私もパソコンで見ていましたが、1分ごとに票数が変わるような展開で。どの声優さんの声もすごく好きなので、どなたがアリシャになっても私自身はうれしいなって思っていながら、皆さんに応援していただいて。ハラハラしすぎて、結果が出たときは脱力するほどでした。本当にうれしくて、姉に電話しちゃいました(笑)。
――アリシャをどのように演じられましたか?
石黒 アリシャは知的な女性という資料をいただいていたのですが、オーディションが始まるとそこへさらにセクシーという要素も加わっていたので、自分なりのセクシーを出すよう演じました。“クールな女性”というのを意識して、低音で、強い意志を感じられるような芝居をしたいな、と収録に挑みました。
――どのようなセリフを収録されたのでしょうか?
石黒 技名をとくに叫んだりなどてなく、格闘ゲームにあるような「ハッ」とか「ヤッ」というセリフですね。オーディションのときは、「ロード・オブ・マナ!」とか「レゾナンス!」って叫んだりもしましたけど。戦闘中で聴けるいちばん長いものだと、やられたときに出る「キャーー」という叫びでしょうか。アリシャは寡黙にも見えますが、やっぱり女性。一瞬出てしまった女性らしさというのを、叫びでうまく表現できるようがんばりました。その叫びは、50回くらい叫んだなかでいいものを選んでいただきました。そのほかセリフとしては、クリスマスやバレンタインデーなど、季節イベント用のものがありましたね。
――収録で苦労された点などは?
石黒 私は、格闘ゲームのような戦闘中のボイスを収録するのが初めてだったんです。アリシャはクールなので低音がキレイに響くように出さなくてはと思っていたので、そこがいちばんたいへんでしたね。叫びって気合が入ると、声が高くなってしまいがちで、そこを抑えたり。
――聴きどころや注目してほしいところはありますか?
石黒 これまでの女性キャラクターにも、美麗だったり、かわいかったりさまざまなタイプが揃っていますが、アリシャはその中でいちばん芯が太い女性かなと思っています。樽を持ち上げるなど、細かいアクションにも声があるので、アリシャの性格を皆さんの中で作り上げていっていただければうれしいです。『マビノギ英雄伝』のキャラクターは、皆さんが自分を投影する存在なので、私も声を演じるときに、アリシャを自分で作ってはいますが、変に主張しすぎないようにしました。皆さんが遊んでいてナチュラルに感じられるように、クセは強すぎず、でもアリシャというキャラクターは活かすというところを気にかけました。
――アリシャの魅力をお聞かせください。
石黒 アリシャの魅力は、でっかいことかな?(笑) セクシーなのはもちろん、魔法の威力や、時間を止めるアクションもそうですね。いろいろなものが詰まっている、でっかい夢のあるアリシャだと思っています。
――アリシャでお気に入りのポイントは?
石黒 最初にキャラクターを見たときに、外見がすごく好きだなと思いました。髪型も片方が刈り上げてあってクールですし、私もよくツインテールでこうして結んでいるので、ツインテールも好きですね。それと、私のいまの課題として、強い女性を演じられるようになりたいと思っていまして、アリシャは私がいままで演らせていただいたキャラクターの中でいちばんクールで強い意志を持っている女性なんですね。今回、演じさせていただけてよかったなと思っています。
――アリシャのアバターに欲しいと思うものはありますか?
石黒 アリシャはセクシーなので、花魁などの大胆な服が見てみたいですね。
――石黒さんは本作を以前からプレイされていたのでしょうか?
石黒 『マビノギ英雄伝』のほうではなくて、無印の『マビノギ』のほうをプレイしていました。畑を耕したり魚を釣ったり、音楽を演奏したり。種族は人間でしたね。『マビノギ英雄伝』のほうは今回のオーディションのお話をいただいたときに始めました。そうしたらすごくおもしろくて。私はアクションゲームも好きなので、無料でここまで遊べるんだ、って楽しんでいます。
――アリシャでゲームプレイされてみて、いかがでしたか?
石黒 私自身、いろいろネットゲームをプレイしているんですが、アリシャはテクニカルなキャラクターですよね。通常攻撃から技につなげたり、限りあるSPをどう使っていくかなど、ベテランプレイヤーにとってはやり甲斐があるのではと思います。また、左クリック長押しのジャンプ攻撃のような派手な技も簡単に出せるので、初心者の方にも楽しんでいただけるんじゃないかと思います。
――プレイヤーさんと遊ばれたときはいかがでしたか?
石黒 GMイベントのときに、英雄チヒローズっていうキャラクターを作っていただいて参加したのですが、プレイヤーの方には整列してSSを撮ってくださったりと紳士な方が多くて。また、アリシャ役に合格したときも、港で花道を作ってくださったり。すごくうれしかったです。幸せでした。
――それはすごいですね。ほかに、プレイヤーさんとのやり取りで心に残ったことは?
石黒 ゲーム中で初めて話しかけてくれた方が、「『マビノギ英雄伝』のことを好きになってください。もしよかったらこれからもずっとプレイしてください。石黒さんがプレイし続ける限り、僕もいっしょにプレイします」って言ってくださって。その方とは『マビノギ英雄伝』でしか接点がないのに、そこまで応援してくださったのが本当にうれしくて。プレイヤーの皆さんは私が声優ということで遠慮してくださったりするんですけれど、私は皆さんと近い存在でありたいなと思っています。同じプレイヤーどうしですから。ゲームの中に入れば、実際の職業なんて関係ないですから、私は皆さんとどんどんゲームをやっていきたいですし、プレイしているあいだは皆さんに話しかけてもらいたいです。いっしょにレイドに行って戦ったりなど、苦労をともにしたいですね。
――それはファンの皆さんにとってはうれしいお言葉ですね。
石黒 私がこうやってアリシャを演じられたのも投票してくださった皆さんのおかげだと思っています。皆さんもアリシャに対して期待されていると思うので、それを裏切らないように私も一生懸命演じさせていただきました。今後も『マビノギ英雄伝』はいろいろなイベントを催していくと思いますが、私もいちプレイヤーとしてどんどん参加していきたいと思います。ぜひ、皆さんといっしょに盛り上げていきたいと思っていますので、お力をお貸しください。今後ともよろしくお願いいたします。