人気作『World of Tanks』がさらにバージョンアップ!

 海外で絶大な人気を誇り、日本でのリリース後も話題を集めるヒット作『World of Tanks』。大々的なトーナメント大会を行っていることでも知られ、先日開催されたアジア大会では、日本代表チームは3位の記録を残している。そんな日本チームが、さらに活躍できるかも? という可能性につながるのが、今回のシステム変更なのだ。説明会で語られた、その概要を紹介していこう。

 なお当日は、ネットを介してリアルタイムで海外スタッフともコミュニケーションできたので、その模様も併せてお伝えするぞ。

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▲説明会の会場風景。モード内容のプレゼン担当は、ウォーゲーミングジャパンの五十嵐氏だ。

“拠点モード”で、クランへの加入しやすさがアップ!

 本作では“クラン”というコミュニティーが、戦いにおけるグループ、チームとなる。そのクランへ初心者がより加入しやすくなる仕組みが、新たに導入された“拠点モード”だ。従来、クランに所属しての戦いは“クランウォーズ”という上級者向けのコンテンツしかなかったが、今回のシステム変更でバトルを追加することで、参加への間口を広げた形となる。
 プレイヤーの立場としては、まずはクランを開設(または加入)することが前提。その後はメンバーを増やし、拠点モードを開放。戦闘→資源獲得→施設レベルアップ・リザーブ準備→資源枯渇→戦闘、という流れをプレイしていくことになる。

 実際のバトルは、“前衛戦”という名称で、ミディアム・チャンプ・無制限などランク別にカテゴリーを設定。ミディアムはTier上限6でチーム人数6~7人、チャンプはTier上限8でチーム人数8~10人、無制限はTier上限10でチーム人数12~15人でのバトルとなる。要は自分の身の丈にあった戦いに自由に挑めるワケだ。そのバトルの結果により、チームは資源を獲得。施設のアップグレードや、ボーナス効果を得られるリザーブの準備に利用することができる。なお対戦相手は基本、自動的にマッチアップされるが、施設のレベルを5にすることで、特定のクランを指定して対戦できるようになっている。将来的には“砲撃支援構想”など、よりエキサイティングな演出も加味される予定だ。

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▲クランを開設、または加入。クランが20人を超えると、クランマスターが拠点モードを解放できる。
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▲レベルに応じて参戦。獲得した資源で、施設のアップグレードなどが行える。

 なお同モードについては、ベラルーシの本社にいる責任者のNatalia氏に直接質問できる場が設けられ、当地での状況が語られた。以下にその一問一答を紹介する。

――プレイヤーの参加状況などはどうですか?
Natalia氏(以下、Natalia) プレイヤー全体のうち30~40%の人が、クランに所属しています。そのうち約半数がこの拠点モードに参加しています。

――初心者向けに考えているプランは何かありますか?
Natalia とくにはないのですが、基本的に3つのクラスに分かれていて、いちばん下がTier6という、レベルは真ん中よりやや上で人数も少なめのクラスです。リザーブも利用して、クランの方々といっしょに成長してもらい、すぐ参加できるようなシステムになっています。

――クランの大規模化などの傾向はありますか?
Natalia もちろん、拠点モード導入はクランの活性化や拡大化にもつながっています。メンバーの勧誘なども活発になっており、戦力増強により、クランウォーズに参加する割合も25%から30%まで伸びています。

――今後、拠点モードに入る調整などの予定は?
Natalia 来年度には、さまざまな調整が入る予定になっています。たとえば新しい戦闘方式、Tier8限定戦やTier10限定戦なども、今後追加される可能性もあります。また空爆、地雷原、トーチカといったような特殊なコンテンツを追加する予定ですが、それ以外にもボーナス関係のリザーブを大幅に増やしていきたいと思っています。将来的には、この拠点モードに参加することに特別な意味を持たせたいと思っていまして、専用の戦車やカモフラージュ、クランタグなどの限定アイテムが獲得できる仕組みも考えています。

――プレイヤーにはどんな影響が出ていますか?
Natalia 多くのプレイヤーが、クランに入ろうという意志を持つようになりました。いままでクランウォーズに興味がなかったクランが、ウォーズに参加するようにもなりましたし、プレイヤーのプレイ時間も、全体的に伸びているそうです。

――日本のプレイヤーにメッセージをお願いします。
Natalia ぜひこの拠点モードを、皆さんに遊んでいただきたいと思っています。いままでとは違った楽しみを、ぜひ体験してみてください!

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▲現地の開発スタッフと、リアルタイムで質疑応答が交わされた。

新ルールは日本勢にも追い風となるか!?

 本作はチームどうしの対戦バトルが大きな醍醐味で、世界規模の大会も開催されている。そのバトルのルールも、このほど一新されることになった。新バトルの名称は“攻撃/防衛戦モード”だ。

 大きな変更点はふたつ。まずひとつが、車両の合計ポイントが、7人合計で42ポイントから54ポイントに増えたこと。従来はTier8×5人+Tier1×2人(合計42)が、今度はTier8×5人+Tier7×2人、もしくはTier8×6人+Tier6×1人(いずれも54)という構成になる。いままではTier8とTier1という、レベル的にいびつな構成だったが、参加車両のレベルが6~8にまとまることで、車両選びの幅が広がるとともに、より多くのプレイヤーが戦闘に参加しやすくなるわけだ。これによって戦略もより多彩になる。

 もうひとつは戦闘形式そのものの変更だ。いままでは両チームとも同じ条件で、ひとつのエリアで“敵の殲滅か陣地占領”を目的として戦っていたが、待ち受けての迎撃が優位のためににらみ合いになることが多く、なかなかゲームが白熱しづらいときもあった。そこで攻撃側と防御側という役割をしっかり決めたバトルに変更。2種類のマップで最大8回の戦闘を行い、先に5勝したチームが勝利となるルールを設定した。これが今後、大会での正式ルールとなる。

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▲ワールドワイドな大会で、このルール変更がどんな変化をもたらすか注目だ。

 この新たなモードについても、ベラルーシ本社のMohamed氏とリアルタイムで質疑応答でき、氏が当地での状況などを語ってくれた。以下がそのおもな内容だ。

――対戦の所要時間などはどうなっていますか?
Mohamed氏(以下、Mohamed) 7分間のバトルを8試合行うわけですが、現在、3~4分くらいで決着がつくケースが多いです。時間は短縮されている傾向にあり、そのなかでアグレッシブな戦いが展開されています。

――プレイヤーの反応はいかがですか?
Mohamed いまのところ、皆さまの評価は上々です。とくにモード開発に参加されたプレイヤーの方々は、さまざまなモードや試合形式を研究したうえでの自分たちの提案が、実際にゲームに導入されるようになって、喜ばしく思っているそうです。

――使用車両などに、何か新しい傾向はありますか?
Mohamed いままでとはまったく違う試合展開が生まれています。「リーダーがこの車両をよく使う」といった傾向はまだありませんが、さまざまな攻撃方法が見かけられます。たとえば個人的におもしろいなと思ったのは、防御側なのに攻撃的な編成にして、陣地をすべて捨て去って、マップのどこかに30秒ほど待機したのちに、攻撃側を逆に攻撃するチームがありました。この戦術はとても印象深かったですね。そのような形で皆さんが戦術を試していますので、今後ももっとおもしろい戦術が生まれるであろうと予想しています。

――新ルール導入で、上位チームの変動などはありましたか?
Mohamed まったく新しいものになってしまったので、強いチームはそれなりに強いのですが、聞いたこともなかったような無名のチームが決勝に上がってきたりすることも起きています。

――アジア地域での状況を、どう見ていますか?
Mohamed アジアでは導入されたばかりなので、結果はまだ出ていませんが、アジア各国はこうした新しいものへの適応能力は高く、研究も早いので、今後のグランドファイナルなどの大会では、トップ5に入ってくるのではと予想されています。またアジア圏のチームは多様な戦術を使いますので、多様性に欠ける国は圧倒される可能性もあります。なので今回の新モード導入によっていちばん期待されているのは、アジアかもしれません。

――PC以外、たとえばXbox 360などにおける大会などの展開については?
Mohamed いまPCに集中している理由は、それがとても大きなコミュニティだからです。Xbox 360などもコミュニティは成長してきていますが、まだプレイヤー側から大会などへの意見をいただいていないので、まずは土台を作ってもらい、そこで皆さんからの要望があれば、いつでも我々は受け入れる体制があります。

――プレイヤーへのメッセージをお願いします。
Mohamed いままではそんなに目立たず、歩みも遅かったかもしれませんが、今後はどんどん成長していきますし、アクションも早く大きく、皆さまにサービスをご提供させていただきますので、引き続きよろしくお願いいたします!

 アジア圏でもとくに日本は、戦略的に強いチームが多く、海外でも一目置かれているとのこと。新ルールの導入で日本チームがよりその特徴を活かし、世界大会上位に食い込むなどといったことも大いに期待できるかも……?

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▲アジア圏のチームを高く評価していたMohamed氏。

アキバを席巻したあのイベントが帰ってくる!

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 説明会ではモード紹介のほか、年末年始に予定されているイベントの情報も公開された。最後に、その概要をお知らせしよう。
 イベント名称は“World of Tanks meets ガールズ&パンツァー 第二次秋葉原上陸作戦です!”。昨年2013年に催され、好評を博したイベントの第2弾となるが、内容は大幅にパワーアップしている。まず参加店舗数だが、前回からドンと増えて合計26店舗に。また実施日数も6日増え、今回は2014年12月19日(金)~2015年1月12日(祝)が開催期間となる。

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▲イベント告知用ポスター。なお実施店舗には、特製の立て看板が設置される。

 気になる内容は、簡単に言うと、実施店舗を訪れて“メンコ”を集め、その集めたメンコによってコインをゲット。そのコイン枚数に応じて、さまざまなグッズが入手できるというものだ。メンコはただ枚数を集めるのではなく、その組み合わせによってコインとの交換が可能になる。ちなみに組み合わせは以下のとおりで、『ガールズ&パンツァー』に掛けたものとなっている。
・「あんこうチーム」5種類=合計5枚
・「カメさんチーム」3種類+「カモさんチーム」1種類+「アリクイさんチーム」1種類=合計5枚
・「アヒルさんチーム」4種類+「カモさんチーム」1種類=合計5枚
・「カバさんチーム」4種類+「カモさんチーム」or「アリクイさんチーム」1種類=合計5枚
・「ウサギさんチーム」2種類+「カメさんチーム」3種類=合計5枚
・「レオポンさんチーム」4種類+「カモさんチーム」or「アリクイさんチーム」1種類=合計5枚
 なお、全種類のメンコを揃えると、コイン5枚がプレゼントされる。

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▲ちなみに裏面はこんな感じだ。
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▲特定のメンコを集めることで入手できる“World of Tanks コイン”。
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▲コインと交換できるグッズの例。これは痛絵馬シール。

 入手できるグッズは、コイン5枚でTGS2014 コラボTシャツ、コイン3枚で缶パンやタイツなど、多彩に用意される予定。また年内と2015年ではラインナップが一部変更されるとのことで、こちらも楽しみだ。詳細は15日開設予定のイベント特設ページなどで随時確認してほしい。
 なお、参加店舗は以下となる。26店舗をコンプリートするのは多少しんどいかもしれないが、ファンならぜひ貴重なコラボグッズをゲットしよう!

参加店舗はここだ!

■ホビー系 (計6店舗)
ボークス秋葉原ショールーム ホビー天国東京都千代田区外神田1-15-4

GUN&MILITARY ECHIGOYA東京都千代田区外神田3-8-9 昌徳ビル2F

ホビーショップ アソビットシティ東京都千代田区外神田1-15-18

TamTam東京都千代田区外神田6-14-2 さかい末広ビル4F,5F

コトブキヤ秋葉原館東京都千代田区外神田1-8-8

アニメイト 秋葉原店東京都千代田区外神田4-3-2

■PC 系 (計13 店舗)
ドスパラ秋葉原本店東京都千代田区外神田3-11-2 ロック2 ビル1,2F

ドスパラパーツ館東京都千代田区外神田3-11-4 ドスパラパーツ館ビル

DELL Real Site 秋葉原駅前店東京都千代田区外神田 1-14-7 秋葉原野村ビル2 階

GーTune :Garage東京都千代田区外神田3-13-2

マウスコンピューター東京都千代田区外神田1-2-4

BUY MORE東京都千代田区外神田 3-14-10 秋葉原HF ビル1F

パソコンショップARK東京都千代田区外神田 3-16-18 通運会館 1F

ツクモパソコン本店東京都千代田区外神田1-9-7

ツクモDOS/V パソコン館東京都千代田区外神田1-11-3

ツクモeX.パソコン館東京都千代田区外神田4-4-1

PCNETアキバ本店東京都千代田区外神田3丁目14-8

Rmobile 秋葉原店東京都千代田区外神田3-13-4

イオシス アキバ中央通ヨコ店東京都千代田区外神田3-14-9

■飲食系 (計7店舗)
JAM AKIHABARA東京都千代田区外神田3-2-13 山口ビルB1

学園メイドカフェバー ハートオブハーツ東京都千代田区外神田4-6-2 いすゞビル7 階

メイド喫茶橙幻郷東京都千代田区外神田 3-2-7 石塚ビル1 階

メイド喫茶学院フィーユ東京都千代田区外神田3-16-17 住吉ビル4F

メイドカフェ ぴなふぉあ3号店東京都千代田区外神田3-10-12 日加石油ビル3F

カフェ メイリッシュ東京都千代田区外神田3-6-2 FH 協和スクエア2F

マチガイネッ!東京都千代田区外神田3-8-3

【World of Tanks コイン交換場所】
ボークス秋葉原ショールームホビー天国 東京都千代田区外神田1-15-4
1階のレンタルケース内に『World of Tanks』コーナーを設置しているとのこと。