映画、ドラマ……映像作品のテーマ楽曲が多くランクイン
旬のアーティスト情報を取り扱う音楽情報誌『CD&DLでーた』は、10~60代の男女を対象とした“2014年いちばん思い出に残っている曲"ランキングを発表した。調査機関は2014年11月10日~11日。
■あなたが今年いちばん思い出に残っている曲は? 総合ランキングTOP20
<設問:2014年に発売された作品の中で、あなたがいちばん思い出に残っている曲はなんですか。>
有効回答者数:n=3087人
1位 レット・イット・ゴー~ありのままで~/松たか子
2位 麦の唄/中島みゆき
3位 レット・イット・ゴー~ありのままで~/May J.
4位 GUTS!/嵐
5位 ひまわりの約束/秦基博
6位 東京VICTORY/サザンオールスターズ
7位 にじいろ/絢香
8位 Dragon Night/SEKAI NO OWARI
9位 ハッピー/ファレル・ウィリアムス
10位 ゲラゲラポーのうた/キング・クリームソーダ
11位 心のプラカード/AKB48
12位 ラストシーン/JUJU
13位 Darling/西野カナ
14位 オモイダマ/関ジャニ∞
15位 NIPPON/椎名林檎
16位 何度目の青空か?/乃木坂46
17位 ようかい体操第一/Dream5
18位 ローラの傷だらけ/ゴールデンボンバー
19位 R.Y.U.S.E.I./三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE
20位 他人の関係 feat. SOIL&"PIMP"SESSIONS/一青窈
■今回の調査結果について
2014年も残りわずか。イベント盛り沢山な年末年始に向け、気持ちも街もざわついてきました。今回『CD&DLでーた』では、10~60代の男女を対象とした、“2014年1番思い出に残っている曲”というテーマでアンケート調査を行いました。
総合ランキング1位は、『レット・イット・ゴー~ありのままで~』(松たか子)です。説明の必要もないほどの大ヒット映画、『アナと雪の女王』劇中歌。いろいろな方に歌われた楽曲で、映画もサウンドトラックも大ヒット。今回の調査でも、女性を中心に、幅広い層の圧倒的な支持を集めました。ランキングの3位には、May J.によるエンドロール版もランクインしており、まさに2014年を象徴する楽曲のひとつであるといえます。そして総合2位は、『麦の唄』(中島みゆき)。こちらも話題となっている朝の連続テレビ小説『マッサン』の主題歌で、特に60代からの高い得票を集めました。
全体的な傾向として、2014年はヒットした映像作品のテーマ楽曲がその作品とともに人々の心に残ったというケースが目立ちました。寄せられたコメントの多くも、その作品の思い出にまつわるものでした。以下、総合5位『ひまわりの約束』(秦基博)は3DCG映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌、7位の『にじいろ』(絢香)はやはり朝の連続テレビ小説『花子とアン』の主題歌、 10位の『ゲラゲラポーのうた』(キング・クリームソーダ)と17位の『ようかい体操第一』(Dream5)は、ともにアニメ『妖怪ウォッチ』のオープニング&エンディングテーマです。
また、映像作品ではありませんが、14位の『オモイダマ』(関ジャニ∞)は『熱闘甲子園』、15位の『NIPPON』(椎名林檎)はサッカー関連番組と、どちらも強く印象に残るイベントのテーマソングとなっていました。
そのほかの楽曲では、『東京VICTORY』(サザンオールスターズ)が総合6位にランクインしました。1年ぶりのニューシングルとあって、“久々の新曲でうれしい"といったコメントをはじめ、“元気がでる・素晴らしい応援ソング"といったコメントが寄せられ、国民的人気グループへの期待に見事応えた楽曲といえるのではないでしょうか。さらに9位には、まさに“聴くだけでハッピーになれる"という『ハッピー』(ファレル・ウィリアムス)がランクイン。日本のマーケットではしばらく洋楽が低迷していましたが、こういった『楽曲勝負』の作品も上位に挙がってきているのはうれしい限りですね。また、18位の『ローラの傷だらけ』(ゴールデンボンバー)は、昨今のCDプロモーション手法の柱でもある“特典”の類を一切廃し、音楽だけを売るという、いわば“勝負”が話題となりました。彼らのその心意気に感じ入ったファンも多かったと思いますが、こうして人の心に残る楽曲となったようです。
男女別の傾向では、『東京VICTORY』(サザンオールスターズ)、『ハッピー』(ファレル・ウィリアムス)、『心のプラカード』(AKB48)といった楽曲が男性の支持を集め、その一方、『GUTS!』(嵐)、『にじいろ』(絢香)、『Darling』(西野カナ)といった楽曲は女性からの得票が高い結果となりました。ただ全体的には、多少の違いはあれども、性別や世代別でランクインしている楽曲に大きな違いはなく、ヒットした映像作品などに寄り添うものを、今年の印象とともに挙げている方が多かったようです。しかしそれも、そもそも楽曲に魅力があってこその相乗効果だといえるでしょう。
さて、今年1年間を通して、みなさんにとって心に残る思い出の1曲は何だったのでしょうか?
そして迎える2015年。どんな楽曲が生まれてくるのか、いまから楽しみになってきました。
※本ランキングは2014年に発売された作品を対象とし、作品のリリースタイミングについては、日本国内盤がリリースされたタイミングをカウントしています。
※『レット・イット・ゴー~ありのままで~』の曲タイトル表記については『アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック -デラックス・エディション-』を参照しています。
■調査概要
・調査対象:自社で運営するeb-iの20万人のパネルを基に、全国47都道府県の10歳から69歳までの エンタメ接触ユーザーを抽出し、3087人(男性1448人、女性1639人)から回答を得た。
・調査手法:インターネットによるWeb調査
・調査期間:2014年11月10日~11日
■eb-iとは
“eb-i(Entertainment Business Insight)”は、KADOKAWA エンターブレイン ブランドカンパニーが2013年1月より週単位で継続して行っている、エンターテイメント分野の消費動向調査です。保有している全国20万パネルから週次で1万超を回収し、エンターテイメント分野の実態を調査・分析しています。
■『CD&DLでーた』について
創刊27年目となる、“音楽がもっと好きになる”音楽情報誌(奇数月14日発売)。J-POPを中心としたアーティストのロングインタビューやコラムなど、さまざまなコンテンツを取り扱っています。次号は2015年1月14日に発売予定です。